<熱と暮らし通信>夏の汗・ニオイ事情を徹底調査 正しい対策をしている汗・ニオイ対策優等生は約1割! 体臭タイプ別チェックシートであなたのニオイタイプを判定
美容皮膚科医・慶田先生に聞く“汗・ニオイ対策のポイント”3つ公開
いよいよ本格的な夏がやってきます。夏は、暑さとともに汗やニオイに悩まされる人が少なくありません。また薄着になることも多いため、汗やニオイについてより気になる時期になるかと思います。この度、健やかな暮らしを提案するリンナイ株式会社(本社:愛知県名古屋市、社長:内藤 弘康)では汗・ニオイの実態を探るべく、全国20~60代の男女計1,000名を対象に、「汗・ニオイ」に関する意識調査を実施しました。
<主な調査結果>
汗・ニオイ専門家 慶田先生監修「汗・ニオイ対策チェックテスト」
汗・ニオイ対策を正しく実践できている“汗・ニオイ対策優等生”は約1割という結果に
汗・ニオイの対策を正しくできているかどうかを確認する簡易テストを、美容皮膚科医・慶田先生に作成いただきました。全10問の「汗・ニオイ対策知識テスト」の平均正解数は5問となり、8問以上正解の“汗・ニオイ対策優等生”は約1割にとどまりました。設問の中で最も正答率が低かったのは「Q.5 汗をかいた衣類は水霧吹きをして干すだけでニオイが抑えられる(正答は〇)」となりました。
蒸し暑い日本の夏は、自分の汗のニオイや体臭が気になりますね。自己流の対策では思ったような結果が出ないものです。汗に関するトラブルは皮膚科医が診療するのですが、一般の皮膚科では正しいスキンケア指導まで行き届かないことが多いと思います。今回の調査で、汗とニオイに関する基礎知識を啓発する必要性を強く感じました。
日頃、良かれと思ってやっていた汗・ニオイ対策が実は効果がないということもあるかもしれません。この機会に、ご自身の汗・ニオイ対策理解度をチェックし、汗・ニオイ対策の仕方を見直してはいかがでしょうか。この夏の汗・ニオイの悩みも解決するかもしれません。
汗・ニオイに悩んでいる人は約6割いることが判明
汗・ニオイいずれも女性の方が悩んでいる方が多いという結果に
汗・ニオイに悩んでいる方がどれくらいいるのか調査したところ、汗・ニオイともに約6割の方が悩んでいることがわかりました。
また、それぞれ、汗・ニオイに悩んでいる方のうち、男性、女性に分けて調査したところ、汗・ニオイいずれも男性に比べて女性のほうが悩んでいる人が多いことが判明しました。
【慶田先生コメント】
約6割もの方が、汗やニオイに悩んでいるという結果がでています。思った以上に多いように感じました。高温多湿の環境では、汗のニオイが立ちやすくなります。ニオイ成分は水分と一緒に運ばれ、鼻の嗅上皮に届くからです。そのため、通勤電車やオフィスなど密閉空間では特に気になります。男性の方が、筋肉質で体温が高く代謝が良いので、発汗量が多く、女性よりニオイやすいはずなのですが、悩んでいる方の割合は女性の方が多いという結果でした。「女性は臭くないもの」というジェンダーイメージを保つために、少しのニオイにも敏感になっているのかもしれません。ニオイが心配になりすぎると、対人関係において消極的になったり、自己評価が下がることがあります。
汗に悩んでいるのは男女ともに20代が多いということが判明
ニオイにおいては20代男性、30代女性が1番悩んでいることが判明
性別・年代ごとに見てみると、汗については女性・男性ともに20代が最も多く悩んでいることがわかります。次いで、男女ともに30代が多いという結果になりました。また、ニオイについては、30代女性、20代男性が1番悩んでいることが判明しました。次いで、女性は20代、男性は30代が悩んでいるという結果になっています。若い方の方が汗・ニオイに悩んでいるということが見受けられます。
若い方の方が汗・ニオイに悩んでいるという結果になりました。これは至極当然で、運動量が多く、代謝が良く、汗腺の機能も活発な若い世代では発汗量が多くなり、その結果、汗臭さも出やすくなります。また、若い世代は性ホルモンの分泌量が多く、アポクリン汗腺由来のニオイも強くなる傾向があります。
汗やニオイの悩みについては
《周囲に「くさい」と思われていないか》が最も多い結果に
汗・ニオイが気になる場面は「運動をしたとき」が1位にランクイン
汗・ニオイについて悩んでいると答えた方に、どんなことで悩んでいるのか聞いてみました。その結果、《周囲に「くさい」と思われていないか》が最も多い結果となりました。また、僅差で「体臭がくさくないか」というのも多くの方が悩んでいることがわかりました。「体臭」についての悩みが過半数を超える結果となっています。
また、汗やニオイの気になる場面についてもきいてみたところ、「運動をしたとき」が1番多いという結果になりました。次いで、「人と近い距離で話しているとき」「仕事をしているとき(職場)」が上位にランクインしています。
【慶田先生コメント】
自分の汗やニオイでどのようなことが気になるかという質問では「周囲に臭く思われていないか」「体臭がくさくないか」が気になる」という回答が多く上げられました。自分がにおっているかどうかが分からず不安な方が多いように思います。気になる場面は、発汗量が増える「運動中」が一番多いですが、近距離で話すとき、職場、公共機関など、臭いが届きやすいシーンが上位にランクインしているようです。このような結果から、ニオイ悩みが対人関係にも影響することが推察されます。
汗・ニオイが気になる部位は「わき」が1番多いという結果に
次いで「髪・頭皮」「股間(デリケートゾーン)」が上位に
汗・ニオイが気になると答えた方に汗が気になる部位についてきいてみました。その結果、「わき」が1番多い結果となりました。次いで、「髪・頭皮」、「股間(デリケートゾーン)」となっています。
【慶田先生コメント】
1位の「わき」は発汗量が増え、半そでやノースリーブを着る初夏以降に強く臭ってきます。また、精神的な緊張でも発汗量が増えます。2位の「髪・頭皮」は発汗量が多く拡散しやすい露出部です。さらに、頭髪に汗が付着したまま時間が経つと、クサイ汗に変化しやすい部位です。1位の「わき」と3位の「デリケートゾーン」はワキガやすそワキガの原因となるアポクリン汗腺が存在する部位です。実際に鼻にツンとくる独特のニオイがある方もいらっしゃいます。3位の「デリケートゾーン」は日常的にはニオイが広がりにくい部位ですが、パートナーにクサイと思われていないかを心配に思う方が多い部位でもあります。
男性の6割が汗・ニオイ対策を実施していないことが判明
汗・ニオイ対策は「制汗剤を使う」方が最も多いという結果に
汗・ニオイの対策についてきいてみました。汗・ニオイの対策をしている方は全体で約4割いるという結果となりました。男女別にみると、汗・ニオイいずれも女性の方が対策をしていることがわかります。
【慶田先生コメント】
汗の対策として、制汗剤がトップとなりました。春夏にはドラッグストアの商品棚には多数の制汗剤が並びますし、人気の高さが分かります。実際には、濡れたハンカチで汗を拭くだけでもかなりニオイが軽減しますし、ぐっしょり濡れた下着は着替えてしまうのが一番です。生活の工夫と制汗剤を、上手に組み合わせると良いでしょう。海外と違って、ほのかな香りを好む日本では、香水よりも、汗を減らし、ニオイを押さえる方が人気のようです。
汗をかいたあとになるべく早く拭きとってしまう方が7割いることが判明
正しい汗対策である「汗が出る前に汗のケアを行う」が
実践できている人は約2割しかいないことが判明
汗の対策について、汗をかいたときに拭き取るタイミングをきいてみました。その結果、なるべく早くふき取るようにしている方が7割いることが判明しました。
【慶田先生コメント】
汗は蒸発する際に気化熱で体温を下げるために分泌されます。ですから、あまりにも素早く乾いたタオルで拭きとってしまうと、体温が下がらずいつまでも汗が出続けてしまいます。正しい対策としては、濡れたタオルでふき取り、気化熱で体温を下げることです。濡れタオルがない時は、うちわで扇いだり扇風機に当たったりして汗を蒸発させ、体温を下げてから軽く押さえると良いでしょう。風を当てても汗が蒸発しないような過酷な環境では、保冷材や冷たい缶ジュースで首やわきの下を冷やすのが有効です。制汗剤に関しては、汗が出る前に塗布しておくと効果を感じやすくなります。
周りの人の汗・ニオイが気になる人は約9割という結果に
周りの人の汗・ニオイが気になる場面は「電車やバスに乗っているとき」が上位に
自分だけではなく周りの人の汗やにおいについてどう思っているのか調査してみました。その結果、周りのひとの汗やニオイが気になったことがある人は約9割いることが判明しました。自分の汗・ニオイだけでなく周りの人の汗・ニオイに関しても気になっている方が多いということがわかります。
【慶田先生コメント】
周りの人の自分の汗やニオイが気になる人が約9割いるという結果が出ました。電車やバスで、実際に「この人、クサイな・・・」と思ったことがあるからこそ、自分自身もニオイで迷惑をかけているのではないと悩んでいるのかもしれません。気になる場面に関しては、Q4で最も回答数が多かった「運動中」は4位と低く、自分が思うほどには周囲は気にしていないことが分かります。お互い様という感覚なのかもしれません。親しくても「においますよ」とはなかなか言えないものです。だからこそ、エチケットとして汗のケアをする方が多いのではないかと推察されます。
自分の汗・ニオイについてまわりから指摘されたことがある人は約2割
秋冬でも汗が気になる人は約7割いることが判明
顔の汗・ニオイについて気になる人は約7割いるという結果に
自分の汗やニオイについて、他人から指摘を受けたことがある方は約2割いることが判明しました。また、汗・ニオイは夏に気になる人が多いですが、秋/冬においても約7割ほどの方が悩んでいるということが判明しました。
【慶田先生コメント】
汗やニオイをまわりから指摘された経験がある人が約2割もいるのは驚きました。これは悩みにつながってしまいますね。接客業などでは、職務の一環として汗やニオイ対策を指導されることもあるでしょう。
また、マスク着用時間が長くなったことでで、顔のニオイが気になるようになった方が増えているようです。顏は、本来露出している部位なので汗がたまりにくいのですが、マスクで蒸れると発汗量が上がります。さらに、マスクのせいで汗が蒸発できず長時間皮膚表面にのこることで、常在菌の作用でニオイが強くなると考えられます。マスクを着用すべきかどうか冷静に考えて、不要な時は外し、顔を洗うなどの対策がおすすめです。
体臭タイプセルフチェックシート
ミドル脂臭、加齢臭、汗臭(エクリン・アポクリン)、疲労臭 どれに当てはまる?
きちんとケアしているつもりでも、なかなか改善されにくい体臭。間違ったタイプの対策を実施している人も中にはいるかもしれません。気になる体臭の5タイプと体臭改善を期待できる食べ物・生活習慣など、今日からできるニオイ対策のポイントをご紹介します。体臭タイプセルフチェックシートで自分の体臭タイプを正しく理解し、正しいケアを実践することで悩みが解決するかもしれません。
汗・ニオイは自分では気づきにくく、対策も難しいためストレスに感じてしまう方も多くいるかと思います。今回は少しでも汗・ニオイの悩みを解決できるよう、美容皮膚科医・慶田先生に「汗・ニオイ対策の3つのポイント」を教えてもらいました。
美容皮膚科医・慶田先生に聞く 汗・ニオイ対策 3つのポイント
1.汗は濡れタオルで拭く、下着を替える
汗はもともと無臭ですが、皮膚の表面で常在菌の作用でニオイが出てきます。汗を取り除くのが臭わせない基本ですが、体温を下げ、発汗自体が止まるようにしてから濡れタオルで拭いたり、シャワーを浴びたりするのが効果的です。水分をあえて皮膚に残すことで、気化熱で涼しくなり発汗が落ち着きます。大量の汗を吸った衣類を着たままでは、ニオイの元を断つことができません。体を拭き、下着やシャツを着替えることで、エクリン汗の汗臭さ、アポクリン汗のワキガ両方の対策になります。
2.自分の体臭タイプを知り正しい対策をする
体臭タイプセルフチェックシートを参考にして、自分のニオイがどのタイプかを把握しましょう。
エクリン汗臭は洗い流せばほぼ解決しますが、運動不足で普段ほとんど汗をかかない人ではニオイが強くなりやすい傾向があります。
ミドル脂臭には脱脂力の高いシャンプーや洗浄剤で丁寧に洗う必要があります。デリケートゾーンの場合は、敏感肌用の洗浄剤をよく泡立てて優しく洗うと良いでしょう。レーザー脱毛で汗が付着する毛を無くしてしまうのもおすすめです。
いずれのタイプでも、入浴は汗とニオイケアに欠かせません。季節によらず、湯船につかって発汗と代謝を促しましょう。
3.生活習慣を整え、体の中からニオイ対策をする
抗酸化機能が衰え、代謝の低下する40歳前後から、徐々にミドル脂臭、加齢臭が強くなります。女性の場合は、10代から20代の頃にニオイをマスクしていたラクトンという成分の分泌量が激減する40代以降は様々なニオイが気になりやすくなります。食事やサプリメントで抗酸化成分を補い、ストレッチやウォーキングなどゆったりした運動を行うと良いでしょう。
また、体力は衰え始めるのに働き盛りの世代では、疲労の蓄積による疲労臭も加わります。リラックスして良質な睡眠をとり、肝機能を回復させるため飲酒量を減らすことも大切です。
銀座 ケイスキンクリニック 院長
慶田 朋子先生
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医/医学博士
東京女子医科大学医学部医学科卒業。同大にて皮膚科助手、美容クリニック勤務などを経て、銀座ケイスキンクリニックを開設。メスを使わないエイジングケアをモットーに医療機器や注射によるナチュラルな若返りに定評あり。食と美容、健康など幅広い知識を持ち、現在は雑誌やテレビでも活躍。著書「女医が教える、やってはいけない美容法33」(小学館)「365日のスキンケア」(池田書店)が好評。
【調査概要】
調査時期 :2020年7月4日~7月5日
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :20~60代 男女 計1,000人
調査エリア :全国47都道府県
※本リリースの調査結果・グラフをご利用いただく際は、必ず【リンナイ調べ】とご明記ください。
- 汗・ニオイに悩んでいる人は約6割いることが判明 女性の方が悩んでいる方が多いという結果に
- 汗・ニオイ対策を正しく実践できている“汗・ニオイ対策優等生”は約1割という結果に
- 汗・ニオイが気になる部位は「わき」が1番多いという結果に
- 男性の6割が汗・ニオイ対策を実施していないことが判明
- 周りの人の汗・ニオイが気になる場面は「電車やバスに乗っているとき」が1位に
- 顔の汗・ニオイについて気になる人は約7割いるという結果に
- 加齢臭に悩んでいるのは、50代女性、40代男性が最も多いことが判明
汗・ニオイ専門家 慶田先生監修「汗・ニオイ対策チェックテスト」
汗・ニオイ対策を正しく実践できている“汗・ニオイ対策優等生”は約1割という結果に
汗・ニオイの対策を正しくできているかどうかを確認する簡易テストを、美容皮膚科医・慶田先生に作成いただきました。全10問の「汗・ニオイ対策知識テスト」の平均正解数は5問となり、8問以上正解の“汗・ニオイ対策優等生”は約1割にとどまりました。設問の中で最も正答率が低かったのは「Q.5 汗をかいた衣類は水霧吹きをして干すだけでニオイが抑えられる(正答は〇)」となりました。
【慶田先生コメント】
蒸し暑い日本の夏は、自分の汗のニオイや体臭が気になりますね。自己流の対策では思ったような結果が出ないものです。汗に関するトラブルは皮膚科医が診療するのですが、一般の皮膚科では正しいスキンケア指導まで行き届かないことが多いと思います。今回の調査で、汗とニオイに関する基礎知識を啓発する必要性を強く感じました。
日頃、良かれと思ってやっていた汗・ニオイ対策が実は効果がないということもあるかもしれません。この機会に、ご自身の汗・ニオイ対策理解度をチェックし、汗・ニオイ対策の仕方を見直してはいかがでしょうか。この夏の汗・ニオイの悩みも解決するかもしれません。
「汗・ニオイ対策チェックテスト」に関して、美容皮膚科医 慶田朋子先生に解説いただきました。
汗・ニオイに悩んでいる人は約6割いることが判明
汗・ニオイいずれも女性の方が悩んでいる方が多いという結果に
汗・ニオイに悩んでいる方がどれくらいいるのか調査したところ、汗・ニオイともに約6割の方が悩んでいることがわかりました。
また、それぞれ、汗・ニオイに悩んでいる方のうち、男性、女性に分けて調査したところ、汗・ニオイいずれも男性に比べて女性のほうが悩んでいる人が多いことが判明しました。
【慶田先生コメント】
約6割もの方が、汗やニオイに悩んでいるという結果がでています。思った以上に多いように感じました。高温多湿の環境では、汗のニオイが立ちやすくなります。ニオイ成分は水分と一緒に運ばれ、鼻の嗅上皮に届くからです。そのため、通勤電車やオフィスなど密閉空間では特に気になります。男性の方が、筋肉質で体温が高く代謝が良いので、発汗量が多く、女性よりニオイやすいはずなのですが、悩んでいる方の割合は女性の方が多いという結果でした。「女性は臭くないもの」というジェンダーイメージを保つために、少しのニオイにも敏感になっているのかもしれません。ニオイが心配になりすぎると、対人関係において消極的になったり、自己評価が下がることがあります。
汗に悩んでいるのは男女ともに20代が多いということが判明
ニオイにおいては20代男性、30代女性が1番悩んでいることが判明
性別・年代ごとに見てみると、汗については女性・男性ともに20代が最も多く悩んでいることがわかります。次いで、男女ともに30代が多いという結果になりました。また、ニオイについては、30代女性、20代男性が1番悩んでいることが判明しました。次いで、女性は20代、男性は30代が悩んでいるという結果になっています。若い方の方が汗・ニオイに悩んでいるということが見受けられます。
【慶田先生コメント】
若い方の方が汗・ニオイに悩んでいるという結果になりました。これは至極当然で、運動量が多く、代謝が良く、汗腺の機能も活発な若い世代では発汗量が多くなり、その結果、汗臭さも出やすくなります。また、若い世代は性ホルモンの分泌量が多く、アポクリン汗腺由来のニオイも強くなる傾向があります。
汗やニオイの悩みについては
《周囲に「くさい」と思われていないか》が最も多い結果に
汗・ニオイが気になる場面は「運動をしたとき」が1位にランクイン
汗・ニオイについて悩んでいると答えた方に、どんなことで悩んでいるのか聞いてみました。その結果、《周囲に「くさい」と思われていないか》が最も多い結果となりました。また、僅差で「体臭がくさくないか」というのも多くの方が悩んでいることがわかりました。「体臭」についての悩みが過半数を超える結果となっています。
また、汗やニオイの気になる場面についてもきいてみたところ、「運動をしたとき」が1番多いという結果になりました。次いで、「人と近い距離で話しているとき」「仕事をしているとき(職場)」が上位にランクインしています。
【慶田先生コメント】
自分の汗やニオイでどのようなことが気になるかという質問では「周囲に臭く思われていないか」「体臭がくさくないか」が気になる」という回答が多く上げられました。自分がにおっているかどうかが分からず不安な方が多いように思います。気になる場面は、発汗量が増える「運動中」が一番多いですが、近距離で話すとき、職場、公共機関など、臭いが届きやすいシーンが上位にランクインしているようです。このような結果から、ニオイ悩みが対人関係にも影響することが推察されます。
汗・ニオイが気になる部位は「わき」が1番多いという結果に
次いで「髪・頭皮」「股間(デリケートゾーン)」が上位に
汗・ニオイが気になると答えた方に汗が気になる部位についてきいてみました。その結果、「わき」が1番多い結果となりました。次いで、「髪・頭皮」、「股間(デリケートゾーン)」となっています。
体臭が気になる部位もきいてみたところ、汗と同様の結果となりました。汗・ニオイにおいては「わき」「髪・頭皮」「股間(デリケートゾーン)」の部位が悩みの種になっていることがわかります。
【慶田先生コメント】
1位の「わき」は発汗量が増え、半そでやノースリーブを着る初夏以降に強く臭ってきます。また、精神的な緊張でも発汗量が増えます。2位の「髪・頭皮」は発汗量が多く拡散しやすい露出部です。さらに、頭髪に汗が付着したまま時間が経つと、クサイ汗に変化しやすい部位です。1位の「わき」と3位の「デリケートゾーン」はワキガやすそワキガの原因となるアポクリン汗腺が存在する部位です。実際に鼻にツンとくる独特のニオイがある方もいらっしゃいます。3位の「デリケートゾーン」は日常的にはニオイが広がりにくい部位ですが、パートナーにクサイと思われていないかを心配に思う方が多い部位でもあります。
男性の6割が汗・ニオイ対策を実施していないことが判明
汗・ニオイ対策は「制汗剤を使う」方が最も多いという結果に
汗・ニオイの対策についてきいてみました。汗・ニオイの対策をしている方は全体で約4割いるという結果となりました。男女別にみると、汗・ニオイいずれも女性の方が対策をしていることがわかります。
また、汗・ニオイの対策をしていると答えた方に、どんな対策をしているのかきいてみたところ、「制汗剤」を使う方が約7割と最も多いことがわかりました。次いで「汗拭きシートで汗を拭く」「タオルでこまめに汗を拭く」などが上位にランクインしています。
【慶田先生コメント】
汗の対策として、制汗剤がトップとなりました。春夏にはドラッグストアの商品棚には多数の制汗剤が並びますし、人気の高さが分かります。実際には、濡れたハンカチで汗を拭くだけでもかなりニオイが軽減しますし、ぐっしょり濡れた下着は着替えてしまうのが一番です。生活の工夫と制汗剤を、上手に組み合わせると良いでしょう。海外と違って、ほのかな香りを好む日本では、香水よりも、汗を減らし、ニオイを押さえる方が人気のようです。
汗をかいたあとになるべく早く拭きとってしまう方が7割いることが判明
正しい汗対策である「汗が出る前に汗のケアを行う」が
実践できている人は約2割しかいないことが判明
汗の対策について、汗をかいたときに拭き取るタイミングをきいてみました。その結果、なるべく早くふき取るようにしている方が7割いることが判明しました。
また、汗のケアのタイミングを聞いたところ、「汗が出る前」に汗のケアを行っている人が約2割しかいないことが判明しました。また、「汗が出たあと」もしくは「どちらかというと汗が出た後」にケアをしてしまっている方が約6割と多い結果となりました。
【慶田先生コメント】
汗は蒸発する際に気化熱で体温を下げるために分泌されます。ですから、あまりにも素早く乾いたタオルで拭きとってしまうと、体温が下がらずいつまでも汗が出続けてしまいます。正しい対策としては、濡れたタオルでふき取り、気化熱で体温を下げることです。濡れタオルがない時は、うちわで扇いだり扇風機に当たったりして汗を蒸発させ、体温を下げてから軽く押さえると良いでしょう。風を当てても汗が蒸発しないような過酷な環境では、保冷材や冷たい缶ジュースで首やわきの下を冷やすのが有効です。制汗剤に関しては、汗が出る前に塗布しておくと効果を感じやすくなります。
周りの人の汗・ニオイが気になる人は約9割という結果に
周りの人の汗・ニオイが気になる場面は「電車やバスに乗っているとき」が上位に
自分だけではなく周りの人の汗やにおいについてどう思っているのか調査してみました。その結果、周りのひとの汗やニオイが気になったことがある人は約9割いることが判明しました。自分の汗・ニオイだけでなく周りの人の汗・ニオイに関しても気になっている方が多いということがわかります。
また、周りの人の汗・ニオイが気になる人に、気になる場面をきいてみました。その結果、「電車やバスに乗っているとき」が上位にランクインしました。次いで、「人と近い距離で話しているとき」「仕事をしているとき」が多い結果となっています。
【慶田先生コメント】
周りの人の自分の汗やニオイが気になる人が約9割いるという結果が出ました。電車やバスで、実際に「この人、クサイな・・・」と思ったことがあるからこそ、自分自身もニオイで迷惑をかけているのではないと悩んでいるのかもしれません。気になる場面に関しては、Q4で最も回答数が多かった「運動中」は4位と低く、自分が思うほどには周囲は気にしていないことが分かります。お互い様という感覚なのかもしれません。親しくても「においますよ」とはなかなか言えないものです。だからこそ、エチケットとして汗のケアをする方が多いのではないかと推察されます。
自分の汗・ニオイについてまわりから指摘されたことがある人は約2割
秋冬でも汗が気になる人は約7割いることが判明
顔の汗・ニオイについて気になる人は約7割いるという結果に
自分の汗やニオイについて、他人から指摘を受けたことがある方は約2割いることが判明しました。また、汗・ニオイは夏に気になる人が多いですが、秋/冬においても約7割ほどの方が悩んでいるということが判明しました。
マスクを着用することも多くなったことで顔の汗やニオイについて悩む方も増えたかと思います。自分の顔の汗・ニオイについて気になることがあるかきいてみたところ、約7割の方が気になっていることが判明しました。
【慶田先生コメント】
汗やニオイをまわりから指摘された経験がある人が約2割もいるのは驚きました。これは悩みにつながってしまいますね。接客業などでは、職務の一環として汗やニオイ対策を指導されることもあるでしょう。
また、マスク着用時間が長くなったことでで、顔のニオイが気になるようになった方が増えているようです。顏は、本来露出している部位なので汗がたまりにくいのですが、マスクで蒸れると発汗量が上がります。さらに、マスクのせいで汗が蒸発できず長時間皮膚表面にのこることで、常在菌の作用でニオイが強くなると考えられます。マスクを着用すべきかどうか冷静に考えて、不要な時は外し、顔を洗うなどの対策がおすすめです。
体臭タイプセルフチェックシート
ミドル脂臭、加齢臭、汗臭(エクリン・アポクリン)、疲労臭 どれに当てはまる?
きちんとケアしているつもりでも、なかなか改善されにくい体臭。間違ったタイプの対策を実施している人も中にはいるかもしれません。気になる体臭の5タイプと体臭改善を期待できる食べ物・生活習慣など、今日からできるニオイ対策のポイントをご紹介します。体臭タイプセルフチェックシートで自分の体臭タイプを正しく理解し、正しいケアを実践することで悩みが解決するかもしれません。
汗・ニオイは自分では気づきにくく、対策も難しいためストレスに感じてしまう方も多くいるかと思います。今回は少しでも汗・ニオイの悩みを解決できるよう、美容皮膚科医・慶田先生に「汗・ニオイ対策の3つのポイント」を教えてもらいました。
美容皮膚科医・慶田先生に聞く 汗・ニオイ対策 3つのポイント
1.汗は濡れタオルで拭く、下着を替える
汗はもともと無臭ですが、皮膚の表面で常在菌の作用でニオイが出てきます。汗を取り除くのが臭わせない基本ですが、体温を下げ、発汗自体が止まるようにしてから濡れタオルで拭いたり、シャワーを浴びたりするのが効果的です。水分をあえて皮膚に残すことで、気化熱で涼しくなり発汗が落ち着きます。大量の汗を吸った衣類を着たままでは、ニオイの元を断つことができません。体を拭き、下着やシャツを着替えることで、エクリン汗の汗臭さ、アポクリン汗のワキガ両方の対策になります。
2.自分の体臭タイプを知り正しい対策をする
体臭タイプセルフチェックシートを参考にして、自分のニオイがどのタイプかを把握しましょう。
エクリン汗臭は洗い流せばほぼ解決しますが、運動不足で普段ほとんど汗をかかない人ではニオイが強くなりやすい傾向があります。
ミドル脂臭には脱脂力の高いシャンプーや洗浄剤で丁寧に洗う必要があります。デリケートゾーンの場合は、敏感肌用の洗浄剤をよく泡立てて優しく洗うと良いでしょう。レーザー脱毛で汗が付着する毛を無くしてしまうのもおすすめです。
いずれのタイプでも、入浴は汗とニオイケアに欠かせません。季節によらず、湯船につかって発汗と代謝を促しましょう。
3.生活習慣を整え、体の中からニオイ対策をする
抗酸化機能が衰え、代謝の低下する40歳前後から、徐々にミドル脂臭、加齢臭が強くなります。女性の場合は、10代から20代の頃にニオイをマスクしていたラクトンという成分の分泌量が激減する40代以降は様々なニオイが気になりやすくなります。食事やサプリメントで抗酸化成分を補い、ストレッチやウォーキングなどゆったりした運動を行うと良いでしょう。
また、体力は衰え始めるのに働き盛りの世代では、疲労の蓄積による疲労臭も加わります。リラックスして良質な睡眠をとり、肝機能を回復させるため飲酒量を減らすことも大切です。
銀座 ケイスキンクリニック 院長
慶田 朋子先生
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医/医学博士
東京女子医科大学医学部医学科卒業。同大にて皮膚科助手、美容クリニック勤務などを経て、銀座ケイスキンクリニックを開設。メスを使わないエイジングケアをモットーに医療機器や注射によるナチュラルな若返りに定評あり。食と美容、健康など幅広い知識を持ち、現在は雑誌やテレビでも活躍。著書「女医が教える、やってはいけない美容法33」(小学館)「365日のスキンケア」(池田書店)が好評。
【調査概要】
調査時期 :2020年7月4日~7月5日
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :20~60代 男女 計1,000人
調査エリア :全国47都道府県
※本リリースの調査結果・グラフをご利用いただく際は、必ず【リンナイ調べ】とご明記ください。
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