転職活動者の6割が「否定的」、就活には「肯定的」との意見も〜JobQによる、新型コロナウイルスによる転職・就活の変化に関する調査〜
転職活動:外出自粛要請の影響により、現実的にスケジュールが遅れている。就職活動:外出自粛要請の影響により、リモートベースでの説明会・面接が増えて行く可能性が高い。
平素よりJobQをご利用いただき、誠にありがとうございます。
キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」(URL: https://job-q.me/ )を運営する株式会社ライボは、JobQユーザーを対象に、外出自粛要請による転職・就職活動の変化に関する調査を行いました。
新型コロナウイルスの感染が都市部で急速に拡大する中、政府は4月7日(火)に、特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を行いました。
これにより東京都は、生活に必要な場合を除き原則として外出しないことなどを都民に要請するほか、事業者には施設の種別に応じて使用制限などを要請する方針を取っています。
そして、このような状況により、経済活動や文化活動に大きな影響が現れています。
転職・就職活動も、外出自粛要請により影響を受ける活動のうちの1つです。
そこで弊社は、JobQユーザー約2,000人を対象に「外出自粛要請による転職・就職活動における変化」を調査しました。
〈考察結果〉
- 転職活動:外出自粛要請の影響により、現実的にスケジュールが遅れている
- 就職活動:外出自粛要請の影響により、リモートベースでの説明会・面接が増えて行く可能性が高い
まずは、転職活動に関してのアンケートです。
転職アンケート1「外出自粛要請により、転職活動に変化はありますか?」によると、約6割の方が外出自粛によって転職活動に影響が出ていると回答しました。
では、具体的にはどのような影響を受けているのでしょうか?
◆ 転職アンケート2(「転職アンケート1」で「転職活動に変化がある」と答えた方へ)
具体的にどのような変化がありますか?
- 転職活動に変化があると感じている人の約半数(109人)が、希望企業の求人採用人数が例年より減ったと回答しました。
- また、感染拡大防止のために面接や説明会をオンラインで行う企業が急増し、それが転職活動者にも影響を与えています。
「希望企業の求人採用人数が例年より減った」と回答した方の約3割が、メーカーを第一志望業界としているという結果が出ています。
(グラフは割愛していますが、アンケート「希望企業の採用人数が増えた/減ったと考える方、業界をお答えください」による結果)
業界別の求人採用人数の増減に関しては、「IT業界の求人は減っていないと思う」「ホワイトカラーの転職市場は、現時点ではコロナの影響を大きく受けていないと感じる」という意見も寄せられました。
このように、外出自粛要請は転職活動において、求人採用や面接など様々な所に影響が及んでいます。
では、転職活動者たちはこの変化をどのように受け止めているのでしょうか。
◆ 転職アンケート3
外出自粛要請による転職活動の変化をどのように受け止めていますか?
転職の変化に否定的と答えた人が約半数を越えています。
否定的と答えた人の理由に、以下のことが挙げられます。- 希望企業の求人採用人数が例年より減っているため
現在、一部業界では求人数が減り、先が見えない状態です。
回答者の中には、「転職活動を始めたのもコロナウイルスの影響により失業をしたからだが、経験職種の求人は皆無の状態」という方もいます。
一方、同じ転職希望者でも、自粛によって逆に今の仕事が忙しくなってしまったので、転職活動が難しくなってきているという方もいるようです。
また、
- オンラインだとコミュニケーションが取りづらいため
- 希望企業への訪問ができないため
- 場所やネット環境の都合によりオンラインでの面談がしづらいため
など、オンラインになったことにより不便を感じている方も多いです。
一方、肯定的と答えた人の理由は、
- オンライン面接だと交通費が浮くため
- 1日に複数企業の面接が可能なため
- 服装、髪型、場所に自由があるため
- 間接的に話すので緊張が緩和されるため
という理由が多くあげられました。
(グラフは割愛していますが、アンケート「否定的と答えた方へ、理由を教えてください」「肯定的と答えた方へ、理由を教えてください」による結果)
否定的と捉えた転職者の多くは、転職が大幅に遅れるという点で不安に感じています。
転職アンケート4「転職を希望する/していたのはいつ頃ですか?」によると、転職活動者の半分以上が2020年3〜4月には転職活動を終えている見込んでいると回答しました。
しかし、アンケート5「外出自粛要請等の原因により、現実的な転職可能時期はいつ頃であると考えますか」によると、このような結果が出ています。
◆ 転職アンケート5
外出自粛要請等の原因により、現実的な転職可能時期はいつ頃であると考えますか?
外出自粛要請の影響により、実際の転職可能時期は、希望の転職時期よりも大幅に遅れています。
つまり転職希望者の半数以上が、
と予想しており、希望と現実のギャップに不安を感じている状況です。
◆「外出自粛要請による転職活動の変化に関するアンケート」考察結果
- 大幅な転職活動の遅れに伴う対策、施策を考える必要があると考えられる
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続いて、就職活動に関するアンケートです。
就職活動ではどのような影響が出ているのでしょうか?
就活アンケート1「外出自粛要請により、就職活動に変化はありますか?」によると、転職と同じく、約6割の方が外出自粛によって就職活動に影響が出ていると回答しました。
具体的にはどのような影響を受けているのでしょうか?
◆ 就活アンケート2(アンケート1で「就職活動に変化がある」と答えた方へ)
具体的にどのような変化がありますか?
転職活動に変化があると感じているほとんどの人によると、感染防止のために面接や説明会をオンラインで行う企業が急増しているようです。
また、
- 面接が延期された
- 希望企業の求人採用人数が減った
という回答も多く見られました。
そして、「希望企業の求人採用人数が減った」と答えた方の約3割がメーカーを第一志望としているということがわかりました。
(グラフは割愛していますが、アンケート「希望企業の採用人数が増えた/減ったと考える方、業界をお答えください」による結果)
では、就活生達はこの変化をどのように捉えているのでしょうか。
◆ 就活アンケート3
外出自粛要請による就職活動の変化をどのように受け止めていますか?
約6割の方が外出自粛要請による就職活動の変化を肯定的に捉えているという、転職とは真逆の結果が出ました。
肯定的と回答した方の理由は、
- オンライン面接により交通費が浮くため(76%、177人)
- 1日に複数の面接が可能(41.6%、97人)
- 髪型、服装、場所など比較的自由にできるため(31.1%、73人)
などが多く挙げられました。
地方に在住する学生は多いため、東京の企業を受ける際の遠出や交通費を省ける点で、オンラインでの就活はメリットがあるようです。
また、移動時間が削減できることによって1日に複数企業の面接が可能になるというメリットもあります。
一方、否定的と捉える方は、
- コミュニケーションが取りづらい(45.8%、99人)
- オンライン面接は、場所やネット環境が原因でやりづらい(31%、67人)
- 希望企業の求人採用人数が減っているため(30.6%、60人)
- 面接が延期された(28.2%、61人)
などの理由が挙げられます。
◆「外出自粛要請による就職活動の変化に関するアンケート」考察結果
- 就活生の多くは、利便性や融通の点で、現在の状況を肯定的に捉えている。
一方で、ネット環境などの理由でオンラインでのコミュニケーションに困難が生じるなどの問題もあるので、そのような学生も平等に就職活動ができるような改善策が必要になってきます。
◆ 参考データ
- 「外出自粛要請による転職・就職活動の変化に関するアンケート」
◆ 「外出自粛要請による転職・就職活動の変化に関する調査」に関して
- 実施期間:2020年4月16日〜2020年4月20日
- 実施対象:JobQユーザー1,951人
- 調査概要:外出自粛要請による転職・就職活動の変化に関するアンケート
- 調査資料:『外出自粛要請による就職・転職活動アンケート』(2020年4月16日〜4月20日集計データ)
◆「外出自粛要請による転職・就職活動の変化に関するアンケート」回答者の属性
- 性別:男性66.3%(1,293人) / 女性33.3%(649人) / その他0.5%(9人)
- 年齢:10代3.5%(69人) / 20代575%(1,121人) / 30代25.1%(409人) / 40代10.0%(195人) / 50代3.7%(72人) / 60代0.2%(4人)
- 現在の職業:正社員65.2%(1,273人) / 学生21.3%(416人) / 契約社員3.9%(77人) / 派遣社員2.1%(41人)
■ 「JobQ」について
< https://job-q.me/ >
「JobQ」とは、キャリアや転職に特化した匿名相談サービスです。
求職者が匿名での質問を投稿でき、質問の内容に精通する個人から、リアルで具体的な情報をこれまでよりも低コストで入手できることが特徴です。
多くの人がこれからのキャリアについて考える際、現場のリアルな情報を手に入れられなかった経験があると思います。
就職や転職において求職者にとって、非常に重要であるのにもかかわらず、得ることの難しいこうした情報を共有し合うシステムを構築することで、その課題を解決します。
■ 株式会社ライボについて
< https://laibo.jp >
株式会社ライボは、2015年2月の創業。
創業以来、「個が活躍する社会を創る」をビジョンとし、多様化するキャリアの意思決定を支えるサービスとして、キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を提供してまいりました。
社名であるライボ(Laibo)は、モノづくりを行う場所「Labo」の真ん中に個人(="i")が立つことを意味しています。
社会で活躍する1人1人が主役になる、そのような会社を目指しています。
2019年3月に総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社にグループ入りしました。
また、2019年6月8日に事業拡大による本社移転に伴いまして、各領域における人材募集を積極的に行っております。
- 設立日:2015年2月3日
- 本社所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目19−9 第一暁ビル3階
- 代表者:小谷 匠
- 事業内容:キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」の企画・運営
- 連絡先:03-6416-1760 https://laibo.jp/contact/
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