ChatGPTが書いた「エントリーシート」を、応募者の「行動」を見てAIが見抜く。リアルバーチャル、AI新卒採用スクリーニングサービスを提供開始
〜日本初、仮想空間での行動データをAIが解析し、候補者の「人間力」をスコアリング〜
メタバースとAI技術を掛け合わせたソリューションを提供するリアルバーチャル株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:金谷建史)は、ChatGPTの普及で形骸化したエントリーシート選考の課題を解決するため、AIが候補者の「行動」を評価する新サービス「AI新卒採用スクリーニング」を、2025年7月17日より提供開始します。本サービスは、仮想空間内での行動データを基に、候補者の潜在的なコンピテンシーをAIが客観的にスコアリング。「エントリーシート」では絶対に見抜けない候補者の「実践的な人間力」を、採用の入り口で可視化し、最適な人材を見つけ出します。

開発の背景:ChatGPT時代における「採用のジレンマ」
ChatGPTの登場は、採用の現場に大きな変革をもたらしました。候補者が提出するエントリーシートは飛躍的に質が向上した一方で、採用担当者は「書かれている内容が、本当に本人のものか見分けがつかない」「内容が良すぎる」という新たなジレンマに直面しています。
多くの大学生が授業でもChatGPTなどのAIを活用していることから、新卒採用のエントリーシートの記載もAIを活用するのが普通になってきました。それに伴い従来のテキストベースの選考では、候補者の本当の思考力や人間性を見抜くことが困難になり、採用における「本質」が失われつつあります。我々は、この課題を解決するために、評価の軸を「書かれたテキスト」から「実際の行動」へとシフトさせる必要があると考え、本サービスの開発に至りました。
新サービス「AI新卒採用スクリーニング」の概要
本サービスは、ChatGPTの普及によりエントリーシートでの評価が困難になった現代において、候補者の「行動」からその本質を見抜く、新しい採用スクリーニング手法です。
従来のエントリーシートに代わり、応募者はオンラインで360度の仮想空間にアクセスします。この空間は、各企業の事業内容や職場環境を反映して作られており、候補者はその中で発生する様々な課題への対応を求められます。この仮想空間内での候補者の回答や一連の行動データをAIが収集・分析。これにより、文章だけでは決して測れない「問題解決能力」や「人間性」といった潜在的なコンピテンシーを可視化します。
評価の基準となるAIは、事前に各企業の採用担当者様と共同で、求める人物像や文化を学習させ、カスタマイズします。そのため、もし同じ課題空間を用いたとしても、A社とB社では評価されるポイントが異なり、真に自社にマッチした人材を見つけ出すことが可能です。
応募者がAIを使って回答できない、正解のない課題に対する「とっさの判断」や「行動」を評価軸とすることで、私たちはより本質的で、公平な採用の実現を目指します。
「AI新卒採用スクリーニングス」が持つ3つの大きな特徴
1. 「エントリーシート」不要、「行動」による本質の可視化
AIが生成した完璧な文章ではなく、予期せぬ事態でのリアルな行動を評価。これにより、候補者が持つ“素”の人間性や問題解決能力を正確に把握します。
2. 企業・部署ごとに最適化された「評価AI」
全社的な理念や求める人物像はもちろん、配属を想定する部署ごとのカルチャーや業務特性までをAIに学習させ、評価基準を完全にカスタマイズ。これにより、企業全体から各部署レベルまで、あらゆるレイヤーでの採用ミスマッチを解消します。
3. データに基づく公平・公正な選考の実現
面接官の主観や経験といった属人的な要素を排除し、全候補者を統一された客観的な基準で評価。学歴や経歴などの無意識のバイアスを取り除き、多様な人材の発掘に貢献します。
具体的な事例(実証実験結果)

1.某航空会社(CA採用)
CAは現場での対応力や気付く力を求められる仕事です。そこで、応募者にはある空港のチェックインカウンターの360度空間オンラインで入ってもらいそこでの気づきを審査に入れました。ある応募者は「迷子になり泣いている子供」を見つけ、またある応募者は「大荷物に苦労している高齢者」や「チェックインカウンターに並んでいる人」に気づきました。どれが正解はありませんが、どれに気づくのか、どこから対応するのかで人物評価を実施。面接でもこの時の360度の話から入るのでより具体的な人物評価が実施できました。また、「迷子で泣いている泣いている子供」に気づく人ばかりでなく相対的にいろいろなタイプでの優秀者を採用することにより偏った採用をなくすことも実現いたしました。
2.大手システム会社(エンジニア採用)
このシステム会社が日々の仕事で重要なことにしていることが現場で使いやすいシステム開発をするというものでした。そこで、システムを導入している顧客の小売業の現場を360度で再現しました。そこでは顧客である小売業の現場を体験することができ、そこでシステムがどうあるべきかを、どれだけ気づけるかをテストしました。小売業は現場仕事でいくら正確なシステムでも使いにくいと使われないことが多々あります。どれだけ顧客目線になれるか、顧客目線になれる人材を採用できるかがポイントであり今回の新卒採用に貢献いたしました。
3.イベント企画会社(イベント企画・運営担当採用)
こちらのイベント企画会社には、毎年多くの応募者があるのですが楽しいことが好きなタイプばかりの採用に悩んでいました。仕事柄元気な人を採用しがちなのですが、実際の現場はイベント参加者がどれだけ楽しんでいるかだけではなく、安全についての目線や、スポンサー企業が喜んでくるかの目線など多岐にわたる視点で現場をまわさないといけません。本システムでも同じようなイベント会場を応募者に体験していただき、どれだけいろいろなことに気づけるタイプであるかを採用の評価軸にしました。これによりいままでとは違った新しい人材の採用を実現することができました。
具体的な利用イメージ


今後の展開について
当社は、「AI新卒採用スクリーニングス」を単なる採用ツールに留めることなく、企業のHR(ヒューマンリソース)領域全体を革新する「行動評価プラットフォーム」へと進化させてまいります。
ステップ1:対象領域の拡大(採用から育成へ)
まずは新卒採用市場でのシェア確立を加速させるとともに、中途採用領域への本格展開を進めます。さらに、蓄積された膨大な行動データを解析し、各業界・企業における「ハイパフォーマー」の行動特性をモデル化。このモデルを基に、既存社員向けのVR研修・トレーニングコンテンツを開発し、評価だけでなく「人材育成」の領域へと事業を拡大します。
ステップ2:提供価値の深化(ツールからインサイトへ)
単に評価スコアを提供するだけでなく、業界全体の採用トレンドや、時代と共に変化する「求められる人材像」といった、弊社プラットフォームだからこそ得られる独自のデータインサイトを分析・提供するコンサルティング事業を立ち上げます。データに基づいた科学的な採用戦略・組織開発のパートナーとして、企業の成長を支援します。
ステップ3:プラットフォーム構想とグローバル展開(基盤から世界へ)
将来的には、様々な企業や教育機関が独自の「行動評価シナリオ」を作成・共有できるオープンプラットフォームを構築し、あらゆる職種・業界のニーズに応えるエコシステムの実現を目指します。また、言語や文化の壁を超えて「行動」という普遍的な指標で評価できる本サービスの強みを活かし、グローバル市場への展開も積極的に推進してまいります。
私たちの最終的なゴールは、採用、配置、育成、評価といった人材ライフサイクルのあらゆる場面で、誰もが自身のポテンシャルを最大限に発揮できる「適材適所」の世界を実現することです。
【お問合せ先(会社概要)】
本プレスリリースに関連するお問い合わせ、サービスに関すること、ご不明な点など、お気軽にお問い合わせください。
会 社 名: リアルバーチャル株式会社
代 表 者: 代表取締役 金谷 建史
所 在 地: 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号 渋谷道玄坂東急ビル2F−C
連 絡 先: info@real-virtual.co.jp
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