Medii、昨年拡大した日本ベーリンガーインゲルハイムとの連携を更に強化し、医師向けデジタル施策を加速
専門医知見の最大化に向け、間質性肺疾患の啓発を推進
医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル®」を提供する株式会社Medii(本社:東京都新宿区、代表取締役医師:山田裕揮、以下「Medii」)は、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役 医薬事業ユニット統括社長:ヤンシュテファン・シェルド、以下「日本ベーリンガーインゲルハイム」)と2021年から締結している専門医知見最大化に向けた事業提携のさらなる強化を図ることをお知らせします。
- 取り組み内容
Mediiでは、患者の診断や対応に悩む医師を、Mediiに登録するエキスパート医師がサポートする、オンライン専門医相談サービス「E-コンサル®」を提供しています。
2021年に間質性肺疾患領域における科学的知見を有する日本ベーリンガーインゲルハイムと提携し、間質性肺疾患をはじめ肺線維症の患者の早期診断と最適な治療へ繋げることを目的に、「E-コンサル®」を活用した取り組みを進めてきました。
取り組みを拡大した2022年には、間質性肺疾患に関する相談件数が飛躍的に伸び、2022年は前年比2.8倍の相談が全国から寄せられ、診断や治療の最適化を促進することができました。
今回、医師への間質性肺疾患の啓発強化に向けた新たなデジタル施策の一つとして、間質性肺疾患の啓発サイトを立ち上げました。
「間質性肺疾患」啓発サイト:https://medii.jp/ILDconsultant
このサイトを通じて、間質性肺疾患の治療方針に苦慮する主治医の先生がいつでもE-コンサルを用いて専門医に相談できる環境を構築し、早期診断と最適治療のさらなる促進に繋げます。
- 間質性肺疾患とは
肺線維症は進行と共に急激な症状の悪化が起こることもあり、進行を見極めて抑えるためには、早期発見・早期治療開始が極めて大切です。しかし、治療開始の判断やタイミングは専門医間でも意見が分かれるところである上に、専門医の不足する医療現場では早期発見・最適な治療に課題が存在する可能性があります。
- 間質性肺疾患の専門医
※掲載の承諾をいただいた一部の先生のみ紹介
公立陶生病院 副院長
近藤 康博 先生
胸部X線検査で間質性陰影があっても癌でないからいいか、と思っていませんか?ちょっとした間質性肺炎でも癌に匹敵する予後不良の疾患であったり、ARDS様の病態に繋がったりする場合があります。検査や治療が進歩していますので、胸部のX線検査で間質影や聴診で捻髪音を認めたら早めの専門医へのご相談をお勧めします。
和歌山県立医科大学医学部 リウマチ・膠原病科学講座教授
藤井 隆夫 先生
関節リウマチをはじめとする膠原病では間質性肺疾患(ILD)の合併が高頻度で、生命予後や治療方針の決定に影響を与えます。初診時には必ず胸部X線写真を撮影し、ILDが疑われる場合にはCT検査やKL-6の値を測定し、早期発見・治療に努力しています。
- 『E-コンサル®』とは
回答には全専門領域にわたり、各領域の医師にご推薦いただいた800名以上の専門医が協力しており、相談医からの内容に応じて、最適な専門医へシステム通知されマッチングされます。知見が行き渡っていない免疫難病や希少疾患を中心に全ての専門領域を扱っています。
詳細:https://medii.jp/e-consult
- 日本ベーリンガーインゲルハイムについて
1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態により長期的かつサステナブルな視点を維持しています。ヒト用医療用医薬品とアニマルヘルスの2つの事業分野において、53,000人以上の社員が世界130ヵ国以上で事業を展開しています。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.com/jp
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)
- Mediiについて
会社名:株式会社Medii
所在地:東京都新宿区新宿5丁目14-12-202
設立:2020年02月20日
代表者:代表取締役医師 山田 裕揮
事業内容:専門医知見シェアリングサービスの提供
URL:https://medii.jp
参考文献
1) 杉野圭史: 間質性肺炎の治療と診断. 日呼ケアリハ学誌 28: 190-195, 2019.
2) 日本呼吸器学会監:特発性肺線維症の治療ガイドライン2017. 南江堂, 東京, 2017.
3) Raghu G, et al : An official ATS/ERS/JRS/ALAT clinical practice guideline : treatment of idiopathic pulmonary fibrosis. an update of the 2011 clinical practice guideline. Am J Respir Crit Care Med 192 : e3–19, 2015.
4) Travis WD, Costabel U, Hansell DM, et al: An official American Thoracic Society/European Respiratory Society statement: Update of the international multidisciplinary classification of the idiopathic interstitial pneumonias. Am J Respir Crit Care Med 188: 733–748, 2013.
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