夏休み明けにやる気が出ない… 実は『5月病』ならぬ『9月病』かも? 『9月病』の症状を漢方視点で解説 ~認知度はわずか16.5%も、約4割が経験ありと回答!~
<2022年、日本が向き合う12の暮らしの不調>
主なトピックス:1.『9月病』実態調査:実は4割が『9月病』を経験、メンタル不調が上位に 2.具体的な『9月病』の原因や対策法を解説 3.おすすめの漢方薬を解説
漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品株式会社では、「2022年、日本が向き合う12の暮らしの不調」と題し、1年間を通して季節や流行に応じた漢方情報を発信してまいります。8月は『9月病』をテーマに、実態調査(※1)の結果やおすすめの漢方薬などについてご紹介します。
一方、身体面では、「疲れやすい」(48.1%)に加え、「眠れない」(38.0%)、「朝起きられない」(30.4%)といった睡眠に関連した不調も多くの人が経験していることが分かります。
次項より、『9月病』の詳しい解説やセルフケアについて漢方の視点で解説・ご紹介します。
○調査対象:全国の20代~70代の男女200名(有効回答数)
○調査期間:2022年8月2日 ~ 2022年8月4日
○調査方法:インターネットアンケート/クラシエ調べ(株式会社ドゥ・ハウスmyアンケートlight利用)
『9月病』は年代や性別に限らず、誰にでも症状が現れる可能性があるため注意が必要です。特に大きな原因として考えられるのは「不安・ストレス」と「気候の変化」の2つです。
▶「不安・ストレス」
夏休みが明けて仕事や学校が始まる9月ですが、気持ちの切り替えが中々できなかったり、学生は新学期への不安、社会人は部署換え・転勤など、環境の変化があったりと、ストレスを感じやすい時期です。さらに夏の暑さによる疲れも相まって、自律神経のバランスが乱れ、心身の不調を引き起こしやすくなります。
▶「気候の変化」
9月は気候の変化も大きい時期のため、気温の低下や寒暖差に体がついていけず、不調に陥ることがあります。また、日照時間が短くなることも影響しています。日を浴びる時間が短くなると、体内でセロトニンという物質の分泌が抑制され、「気分の落ち込み」や「集中力の低下」といった、抑うつ症状が生じます。
●具体的な症状やチェックポイントを紹介
『9月病』には「不眠」や「気分の落ち込み」など様々な症状がありますが、体と心それぞれの不調があります。下記の症状やポイントが、複数当てはまったり、長期間に続く場合には注意が必要です。
●漢方視点で見る『9月病』
漢方では、精神のバランスは気持ちの“気”である「気(き)」がコントロールしていると考えています。気の巡りが良く整った状態では、精神バランスも良くなり、気持ちも安定しますが、気の巡りが悪くなり滞ると、精神バランスが乱れ、気持ちも不安定になり身体の不調にも繋がると考えられています。こうした状態を、漢方では「気滞(きたい)」と呼んでいます。「気滞」に陥ると、イライラや憂鬱などの精神不安症状や、それに伴う不眠やのどのつかえ感などの身体症状が現れやすくなります。
「気滞」に陥る原因の一つはストレスであるため、前述のとおり不安・ストレスの多い9月の時期は「気滞」の症状も現れやすいと考えられます。また、漢方では秋の季節は五臓の「肺」に影響が出やすいとされており、「肺」と関わりの深い“悲しみ” や“憂い”といった感情のコントロールが難しくなると考えられています。
コロナ禍では特に運動不足になりがちですが、日常的に意識して体を動かすことが大事です。激しい運動でなくても、積極的に歩く、なるべく階段を使う、軽い筋トレ、ストレッチなど、負担の少ない運動がおすすめです。
正しい睡眠は、体の疲れだけでなく心の疲れを回復するためにも重要です。寝る時間と起きる時間のリズムを一定に保ち、夜更かしせず6~7時間の睡眠時間を確保することを心掛けましょう。また、寝る前にスマートフォンやパソコンなどの画面を見てしまうと、脳が覚醒して寝つきが悪くなってしまうため、就寝前は控えましょう。
<眠りが浅い方におすすめの漢方薬>
加味帰脾湯(かみきひとう)
体の栄養状態を高め、眠りが浅い不眠を改善する処方です。特に、よく夢を見る人、夜中に目が覚めやすい人、倦怠感があり精神的にも落ち込みやすい人におすすめの漢方薬です。
<漢方セラピー>
加味帰脾湯エキス顆粒クラシエ
【第2類医薬品】
希望小売価格:1,969円(税込)
効能:体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの次の諸症:貧血、不眠症、精神不安、神経症
<寝つきの悪い不眠におすすめの漢方薬>
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
ストレスによって「気」がめぐらないと体に熱がこもり、こもった熱は頭に昇って脳を興奮させ、寝つきを悪くしてしまいます。この処方は、「気」をめぐらせ、体にこもった熱を冷ますとともに、心を落ち着かせるのがポイントの処方で、脳の興奮からくる不眠を改善する漢方製剤です。
<漢方セラピー>
「クラシエ」漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒
【第2類医薬品】
希望小売価格:1,969円(税込)
効能:体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘
<のどのつかえ感におすすめの漢方薬>
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
病院で検査をしても、特に体に異常は見つからないのに、のどに何かつまった感じがあり、つい咳払いをしてしまったり、体を動かす機会が少なく、ストレスをためがちな方などにおすすめの漢方薬です。「気」のめぐりを良くして、気滞が起こりやすい方の、のどのつかえ感や異物感を改善する処方です。身体の中のバランスを整える効果があります。
<漢方セラピー>
「クラシエ」漢方半夏厚朴湯エキス顆粒
【第2類医薬品】
希望小売価格:2,200円(税込)
効能:体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、のどのつかえ感
近年、健康の価値や暮らしのあり方が大きく変化している社会の状況を受けて、クラシエ薬品は漢方事業における医療用分野と一般用分野の連携を強め、「クラシエの漢方」として事業一体で漢方薬を通じた健康価値の提供を高めていくことに挑戦していきます。
漢方を通じて、日本に暮らす人々が自らの健康を総合的に見つめ、理想とする健康的な暮らしをつくることをサポートしていきます。
- あまり知られていない『9月病』 実は4割が経験ありと回答!
『9月病』とは、夏休みが明けて仕事や学校が始まる9月の時期に、急激な温度変化も影響して心や体の調子を崩してしまい、仕事や学業にうまく復帰できないことを指します。当社が行った調査では、『9月病』の認知度はわずか16.5%でしたが、実際に不調を感じたことがある人は約4割にも上る結果となりました。特に若い世代の方が経験率が高く、20代では52.5%と、2人に1人は『9月病』の症状を感じたことがあると回答しました。
- 「やる気がでない」等メンタル面での不調が上位に
一方、身体面では、「疲れやすい」(48.1%)に加え、「眠れない」(38.0%)、「朝起きられない」(30.4%)といった睡眠に関連した不調も多くの人が経験していることが分かります。
次項より、『9月病』の詳しい解説やセルフケアについて漢方の視点で解説・ご紹介します。
※1 調査概要
○調査対象:全国の20代~70代の男女200名(有効回答数)
○調査期間:2022年8月2日 ~ 2022年8月4日
○調査方法:インターネットアンケート/クラシエ調べ(株式会社ドゥ・ハウスmyアンケートlight利用)
- 『9月病』の原因や症状は?
『9月病』は年代や性別に限らず、誰にでも症状が現れる可能性があるため注意が必要です。特に大きな原因として考えられるのは「不安・ストレス」と「気候の変化」の2つです。
▶「不安・ストレス」
夏休みが明けて仕事や学校が始まる9月ですが、気持ちの切り替えが中々できなかったり、学生は新学期への不安、社会人は部署換え・転勤など、環境の変化があったりと、ストレスを感じやすい時期です。さらに夏の暑さによる疲れも相まって、自律神経のバランスが乱れ、心身の不調を引き起こしやすくなります。
▶「気候の変化」
9月は気候の変化も大きい時期のため、気温の低下や寒暖差に体がついていけず、不調に陥ることがあります。また、日照時間が短くなることも影響しています。日を浴びる時間が短くなると、体内でセロトニンという物質の分泌が抑制され、「気分の落ち込み」や「集中力の低下」といった、抑うつ症状が生じます。
●具体的な症状やチェックポイントを紹介
『9月病』には「不眠」や「気分の落ち込み」など様々な症状がありますが、体と心それぞれの不調があります。下記の症状やポイントが、複数当てはまったり、長期間に続く場合には注意が必要です。
●漢方視点で見る『9月病』
漢方では、精神のバランスは気持ちの“気”である「気(き)」がコントロールしていると考えています。気の巡りが良く整った状態では、精神バランスも良くなり、気持ちも安定しますが、気の巡りが悪くなり滞ると、精神バランスが乱れ、気持ちも不安定になり身体の不調にも繋がると考えられています。こうした状態を、漢方では「気滞(きたい)」と呼んでいます。「気滞」に陥ると、イライラや憂鬱などの精神不安症状や、それに伴う不眠やのどのつかえ感などの身体症状が現れやすくなります。
「気滞」に陥る原因の一つはストレスであるため、前述のとおり不安・ストレスの多い9月の時期は「気滞」の症状も現れやすいと考えられます。また、漢方では秋の季節は五臓の「肺」に影響が出やすいとされており、「肺」と関わりの深い“悲しみ” や“憂い”といった感情のコントロールが難しくなると考えられています。
- 『9月病』予防のワンポイントアドバイス
・適度な運動を心掛ける
コロナ禍では特に運動不足になりがちですが、日常的に意識して体を動かすことが大事です。激しい運動でなくても、積極的に歩く、なるべく階段を使う、軽い筋トレ、ストレッチなど、負担の少ない運動がおすすめです。
・規則正しい睡眠をとる
正しい睡眠は、体の疲れだけでなく心の疲れを回復するためにも重要です。寝る時間と起きる時間のリズムを一定に保ち、夜更かしせず6~7時間の睡眠時間を確保することを心掛けましょう。また、寝る前にスマートフォンやパソコンなどの画面を見てしまうと、脳が覚醒して寝つきが悪くなってしまうため、就寝前は控えましょう。
- おすすめの漢方薬
<眠りが浅い方におすすめの漢方薬>
加味帰脾湯(かみきひとう)
体の栄養状態を高め、眠りが浅い不眠を改善する処方です。特に、よく夢を見る人、夜中に目が覚めやすい人、倦怠感があり精神的にも落ち込みやすい人におすすめの漢方薬です。
<漢方セラピー>
加味帰脾湯エキス顆粒クラシエ
【第2類医薬品】
希望小売価格:1,969円(税込)
効能:体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの次の諸症:貧血、不眠症、精神不安、神経症
<寝つきの悪い不眠におすすめの漢方薬>
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
ストレスによって「気」がめぐらないと体に熱がこもり、こもった熱は頭に昇って脳を興奮させ、寝つきを悪くしてしまいます。この処方は、「気」をめぐらせ、体にこもった熱を冷ますとともに、心を落ち着かせるのがポイントの処方で、脳の興奮からくる不眠を改善する漢方製剤です。
<漢方セラピー>
「クラシエ」漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒
【第2類医薬品】
希望小売価格:1,969円(税込)
効能:体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘
<のどのつかえ感におすすめの漢方薬>
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
病院で検査をしても、特に体に異常は見つからないのに、のどに何かつまった感じがあり、つい咳払いをしてしまったり、体を動かす機会が少なく、ストレスをためがちな方などにおすすめの漢方薬です。「気」のめぐりを良くして、気滞が起こりやすい方の、のどのつかえ感や異物感を改善する処方です。身体の中のバランスを整える効果があります。
<漢方セラピー>
「クラシエ」漢方半夏厚朴湯エキス顆粒
【第2類医薬品】
希望小売価格:2,200円(税込)
効能:体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、のどのつかえ感
- クラシエ薬品について
クラシエ薬品は漢方のプロフェッショナルとして、半世紀以上にわたり日本に暮らす人々の健康で豊かな暮らしをサポートしてきました。漢方薬を中心に一般用医薬品から医療用医薬品まで自社一貫体制の下で幅広く提供しています。
近年、健康の価値や暮らしのあり方が大きく変化している社会の状況を受けて、クラシエ薬品は漢方事業における医療用分野と一般用分野の連携を強め、「クラシエの漢方」として事業一体で漢方薬を通じた健康価値の提供を高めていくことに挑戦していきます。
漢方を通じて、日本に暮らす人々が自らの健康を総合的に見つめ、理想とする健康的な暮らしをつくることをサポートしていきます。
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