生成AI活用の取り組みと今後の方針について
株式会社クレスコ(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:冨永 宏、以下当社)は、2022年の生成AI登場後直ちに、その利活用によるサービス品質と生産性向上に向け取り組みを開始しました。開始後2年取り組み事例や進捗状況、今後の方針につき、お知らせいたします。
■取り組みの経緯(生成AIビジネス変革研究室設立)
クレスコは、ChatGPTが注目を浴びた2022年から生成AI活用に向けた取り組みを開始し、2023年5月には社員向けに生成AIチャットサービス「CrePT」を構築、社内で運用を開始しました。開発業務におけるコーディングやテスト支援などの他、管理業務でも各種照会への自動回答、提案書の作成や市場調査等で使用開始、使用率は着実に上昇しております。
2024年7月には、社長直轄の部門横断組織である『生成AIビジネス変革研究室』を設立し、取り組みを強化しています。この研究室は、複数の部門や社内公募メンバーが関わり、中期経営計画2026で掲げるクレスコの成長戦略「技術・デジタルソリューションの拡張」と「デジタル変革実現」を推進する2つのチームで構成されています。また、当社と関わりの深い北海道大学の川村教授にアドバイザーとしてご支援をいただいています。
同研究室では、2024年度に「顧客への新たな価値創出」「生成AIを利用した社内デジタル変革」「生成AI時代に向けた人財育成」の三つの観点で取り組みを進めて参りました。
■顧客の新たな価値創出を支援
顧客向けには、生成AIを用いた新たなデジタルソリューションの提供に加え、主力であるITサービスビジネスにおいても、生成AIを活用することで生産性と品質の向上(開発の高度化)を目指し、研究ならびに顧客への提案活動を展開しています。
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自社内で「CrePT」の運用を通じて培ったノウハウに基づく画期的なAIソリューション「生成AI環境構築サービス」の提供を開始しました。
https://www.cresco.co.jp/ja/service/news/news-5789596245193790033.html
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開発部門における利用率は62%(社内業務での利用含む)に達しており、こちらを100%とすべく推進しています。
■生成AIを利用した社内デジタル変革(社内業務の生産性向上)
生成AI技術を活用して、様々な業務やプロセスを効率化することを目指し活動を進めています。
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社内管理業務において「CrePT」を中心とした生成AIの利活用を推進しており、利用率は72%に達し、管理部門の4分の3の社員が通常業務で生成AIを利用しています。
こちらも100%とすべく推進しています。
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社内規程や業務マニュアルをもとに、社内業務に関する照会に生成AIが自動回答する「社内コンシェルジュサービス」を構築して、2023年6月から試行開始。取り扱い文書・マニュアルを拡大して、今年度から本格的に活用を進め、社員からの問い合わせに対応しています。
■生成AI時代に向けた人財育成
生成AIの活用が当たり前となる時代に向けて、全社員が生成AIのリテラシーと実践スキルを身に付け、業務で活用できるよう、人材育成を進めています。
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社員の生成AI利用リテラシーの向上を目指し、オリジナルのeラーニング教材「生成AIリテラシー講座」を作成し2024年6月にリリースしました。2024年度10月末時点で、95%以上の社員が受講を完了しています。
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eラーニング教材のみならずより実践的な部門毎のハンズオン講座を開催しており、昨年度からの累計で、開催部署は計22部署以上となっています。
■今後の取り組み
これまでの取り組みで、生成AIの利用浸透は達成できました。今後の取り組みとして、新たに「生成AI活用|基本方針全体像」を定義し、更なる加速を目指しています。
「CRESCO Group Ambition 2030」と「中期経営計画2026」を念頭に置き、あらゆる局面で生成AIを活用することで、生産性と競争力を最大化し、世の中に新たな価値を創造していきます。
今後も、生成AIビジネス変革研究室を中心にした取り組みを公開する予定です。詳細は以下のリンクよりご覧いただけます。
クレスコ | 技術情報 | 生成AIビジネス変革研究室
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