【調査結果】60代以上の5人に1人は山や海に眠る自然葬の意向あり。墓石すら置かず自然に還る埋葬が令和の新潮流に。
期待高まる自然葬への見識を深め社会に還元する「森に還る研究所」を設立。

人と自然にやさしい循環葬®︎「RETURN TO NATURE」を監修するat FOREST株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:小池友紀、以下:at FOREST)は、全国の60代以上の男女1,045人を対象に「埋葬に関する意識調査」を実施しました。
調査の結果、5人に1人は遺骨が自然に還る方法(森林埋葬、海洋散骨)での埋葬意向を持つことが明らかになりました。これは従来の家墓を希望する方に次ぐ結果となっています。また墓石の存在を重視しないと回答する方が65%を超え、これまでの墓のあり方も変化していることがわかりました。家制度の崩壊や少子化の影響などにより、迷惑をかけない死に方を多くの方が望んでいる結果であると考えられます。
本調査の結果を受け、at FORESTでは以下の4点を満たす埋葬方法を自然葬として定義するとともに、「森に還る研究所」を設立し、自然葬への見識を深めるとともにその価値を広く社会へ還元していきます。
at FORESTが考える自然葬の定義
①ご遺骨が自然に還る
①自然に還らないものを置かない
②土地を専有しない
③環境負荷が少ない
今後は世界における自然葬の潮流や環境への影響を調査研究・発信し、多様化する価値観の受け皿となることを目指すとともに、事業を通じた自然環境の再生にも力を入れていきます。
1.調査概要・背景
調査主体:at FOREST
調査対象:全国の60歳以上の男女 1045名。調査の目的に合わせて、性別×年代で以下のように割り付けた。

人口減少・多死社会の到来により増えている無縁墓の問題や、故人の意向がわからず残された家族が心労を重ねるなど、埋葬や弔いには様々な課題があります。家族観も多様化した社会において埋葬や弔いがどのように変化しているのか、”令和の埋葬”について調査しました。
2.調査概要:サマリー
① 自然葬への需要は高く、5人に1人は自然葬の意向あり。全体4割は検討の余地あり。
② 墓石を重視しない価値観が存在し、墓石ありが主流の庭園型樹木葬墓地とは異なるニーズが生まれている。
② お盆・命日・春秋彼岸など、年に2回以上の墓参りをするケースが半数。墓への価値観は多様化しても弔いへの思いは変わらない。
③ 故人の意志を尊重したいと回答する方は約9割。自分と異なる選択でも、故人の思いを叶えたいと考える人が圧倒的多数。
3.調査結果
(1)最期は自然に還りたい、自然志向の供養に期待集まるー埋葬に関する価値観の変化ー
「自分の死後、ご遺骨はどうしたいとお考えですか?」という質問に対し、自然志向の供養(自然葬+庭園型の樹木葬墓地)を望む人は約3割と既存の家墓での供養を希望する人と同等の結果となりました。5人に1人が自然葬を希望する一方、樹木葬を希望する方はその半数以下に留まっています。(※)

また、宇宙葬や収骨なしなどユニークな埋葬方法を希望される方もいる一方で、「わからない」と回答する方も多くいます。
アンケートの最後に「自身の死後、自然に還る埋葬方法(海洋散骨、森林埋葬など)を選びたいと思いますか?」と質問したところ、約4割に検討意向がありました。今後、実際に選択される方が増えていくものと考えられます。

(2)より自然に、何も残さない最期をー墓に関する価値観の変化ー
「お墓に墓石があることを重視しますか?」という質問には「墓石を重視しない」と回答する方が66%となっています。それぞれの墓地について一般的なイメージ写真を提示しながらアンケートを実施したところ、墓石を樹木や草花で彩る庭園型が主流の樹木葬では、遺骨が自然に還ることは難しく、近年販売が増えている樹木葬では生活者の真のニーズを捉えきれていない可能性が明らかになりました。

(3)遺族たちは変わらずに墓参りを重視ー変わらない弔いへの価値観ー
「親族や親しい方が眠るお墓へのお墓参りの頻度はどの程度ですか。」という質問については、4人に1人は年に3回以上、また2人に1人は年1回以上の墓参りを行っていることがわかりました。埋葬や墓への価値観は多様化しているものの、お盆・命日・春秋彼岸など複数回のお参りの習慣が現在においても深く根付いており、残された遺族の心の拠り所であるお墓参りの文化は今後も継続していくことが見込まれます。

(4)故人の意志を重視し叶えたいと思う遺族ー故人の希望を重視する価値観ー
「家族や親しい方の死後について、故人の意志をどの程度重視しますか?」との質問に対し「ある程度重視する」「とても重視する」と回答した方が全体の86%となり、故人の意向を尊重した弔いをしたいと考える方が圧倒的多数となりました。回答者本人に自然葬の意向がない方でも、故人の意向を尊重するとした回答が多く、自分と異なる選択をしても故人の希望を重視したいと考えていることがわかりました。

本調査では他にも性差年齢別の価値観の違いや、墓守の負担に関する調査も行っております。順次、森に還る研究所としてデータを活用した研究調査を行っていく予定です。
(※)「自分の死後、ご遺骨はどうしたいとお考えですか?最も当てはまるものを選択してください。」
という設問に対し、添付の画像を示しながら回答を得ました。

▪︎森に還る研究所について

FORESTでは、循環葬®︎RETURN TO NATUREを運営してきた知見を生かし「森に還る研究所」を設立します。自然葬がより身近になり、選びやすい選択肢となることを目指すとともに、森林埋葬が本質的に地球環境の再生につながる形で広がっていくことを目指します。今後は世界の自然葬の潮流や地球環境への影響、埋葬や弔いに関する文化的な調査なども広く発信し、分野を超え、立場を超えて語り合う共創の場として活用し、情報発信していきます。
▪︎循環葬®︎RETURN TO NATUREについて
循環葬®︎RETURN TO NATUREは、「森と生きる・森に還る・森をつくる」を掲げ、墓標を残さず、ご遺骨を森に埋葬する新しいお墓の形を提案するサービスです。ご遺族には墓標に手を合わせる一般的な弔いではなく、森林浴やハイキングを通じた自然の中でのお墓参りをご提案しています。大阪・能勢妙見山の再生林を第一拠点とし、売上の一部を森林保全に寄付することで、森づくりにも貢献しています。今後、社会問題化が懸念される無縁墓の増加を防ぎ、次世代に豊かな自然を遺す取り組みとして、全国展開を進めています。


サービス紹介ムービー:
▪︎at FOREST株式会社について
名称:at FOREST株式会社
所在地:兵庫県神戸市中央区浪花町56 KiP内
代表者:小池友紀
設立:2022年5月
主要サービス:循環葬RETURN TO NATUREの監修・業務運営
公式サイト: https://returntonature.jp
<RETURN TO NATUREブランドをつくる仲間募集中>
ネイチャーポジティブに新たな視点で取り組むat FORESTの仲間を募集しています。ご興味のある方はinfo@atforest.co.jpまでご連絡ください。
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