Eneliver、家庭・施設向け次世代エネルギー管理システム「Eneliver EMS」を提供開始
〜消費電力、太陽光、蓄電池、EV充放電の監視・制御で電気代削減と環境貢献を両立〜
Eneliver(エネリバー)株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:中島彬匡、以下「Eneliver」)はこのたび、家庭や施設のエネルギー消費を可視化、最適化することで毎月の電気代削減に寄与する「Eneliver EMS(※1)」をリリースいたしました。OCPP対応(※2)のEV充電器とECHONET Lite(エコーネットライト)対応(※3)の太陽光発電設備や蓄電池を統合して一元管理できる、次世代型のエネルギーマネジメントシステム(Energy Management System)です。
背景と狙い
電力コストの高騰、再生可能エネルギー普及、スマートメーターや太陽光、蓄電池、EVの導入促進などを背景に、エネルギー利用効率の最適化が急務となっています。Eneliver EMSは、こうした社会情勢に対応し、消費電力・電気代・CO₂排出量の削減に寄与します。
EMSとは
家庭や施設のエネルギー使用状況を監視・制御し、電力消費量や電気代、CO₂排出量の削減を可能にするシステムを指します。近年、スマートメーターの普及や太陽光発電、蓄電池、EV充電器/V2H(※4)の導入が補助金制度や義務化によって加速しており、EMSの重要性がさらに高まっています。日本政府も、電力自給率の向上や系統負荷・環境負荷の軽減を目的に、EMSの普及を推進しています。

Eneliver EMSの特長
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リアルタイム可視化&自動制御
太陽光、蓄電池、EV充電器/V2HといったIoT機器と横断的に連携し、家庭や施設の電力使用状況をスマートフォンおよびウェブから「見える化」します。さらにAIや独自アルゴリズムにより、電力市場価格や気象予報などを反映し、EVや蓄電池の充放電を最適に「自動制御」します。 -
簡単導入&初期投資ゼロ対応
高価なHEMS分電盤は不要で、専用ゲートウェイを一般コンセントに挿すだけでネット接続が可能です。スマートメーターやIoT機器との連携も柔軟で設定も容易です。さらにEneliverによる機器設置と補助金活用により、初期費用をゼロに抑えるプランにも対応しています。
3つの省エネ機能
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自家消費の最大化:余剰の太陽光発電を蓄電池やEVに充電し、夜間に放電することで家庭の電力自給率を高めます。電力会社への依存を減らし、再生可能エネルギーを無駄なく活用できます。
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デマンド制御(ピークカット):電力需要が高まった際に、EV出力や蓄電池の出力を自動で調整します。これにより、契約電力や基本料金の削減につながり、動的調整機能で高負荷を回避します。
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電力価格タイムシフト制御:電力価格の低い時間帯に充電し、高い時間帯に放電することで電気代を抑えます。家庭や施設において、経済性と快適性を両立できます。
その他の標準機能
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自家消費優先モードと売電優先モード:FITなど売電価格に応じて売電収入最大化と自家消費最適化を切り替え可能
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充放電カスタマイズ:翌日の出発予定や電池残量を考慮した柔軟な充放電設定
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電気料金プラン選択:契約中の料金プランに応じてEMS制御を最適化
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マニュアル遠隔操作:アプリから自動制御を解除して手動で遠隔操作が可能


シーン別:Enliver EMSの導入メリット
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戸建住宅
専用アプリから電力使用状況をリアルタイムで確認できます。EVや蓄電池を自動制御し、家庭の電気代削減に貢献します。
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集合住宅
電気代削減によって住民満足度の向上が期待できます。さらに、蓄電池やEV充電器を設置することで、災害対策の強化や不動産価値の向上、入居率の維持・向上にもつながります -
事務所、工場、倉庫
電力使用状況の見える化などを通じたコスト削減を実現します。またEV社有車の導入による燃料費削減や、バックオフィス部門による管理業務の効率化やオペレーションの改善も期待できます。
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商業施設、公共施設
施設管理の主要な維持コストである電気代の削減や、環境負荷低減への取り組みに対する評価につながります。併せて、EV充電器を設置することで集客力の強化が期待できます。
さらに進化する機能
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フリート向けスマート充電(2025年リリース予定)
社有車等の複数EVを対象に、デマンド目標値と各車両の充電タイミング・量を自動最適化。効率的な電力利用と運用管理が可能になります。 -
デマンドレスポンス(順次リリース予定)
電力系統のデマンドレスポンス指令に協力し、電力需要のピークシフトを実施することで、収益を獲得することが可能になります。
Eneliverは、これまで全国で提供してきたEV充電インフラの設置及び運営サービスと、新たに提供を開始した太陽光パネル・蓄電池の設置サービス(※5)に、Eneliver EMSという付加価値を組み合わせて提供することで、持続可能な社会の実現加速に貢献してまいります。また、Eneliver EMSは今後も進化を続け、VPP(※6)も見据えた、より大規模なエネルギーマネジメントにも対応してまいります。
参考:Eneliver株式会社について
会社名:Eneliver株式会社
設 立:2022年6月
所在地:東京都新宿区高田馬場2丁⽬7-11
代表者:代表取締役社長 中島 彬匡
U R L: https://eneliver.com/
事業内容:EV充電器・マネジメントシステム・アプリの企画、開発、製造・販売、及び太陽光発電システム・蓄電池の販売
問い合わせ:contact@eneliver.com
※1 Eneliver EMSのご紹介:https://eneliver.com/ems/
※2 OCPP(Open Charge Point Protocol)とは、EV(電気自動車)の充電器を管理する国際標準通信プロトコルです。メーカーの異なる充電器と充電管理システム間での相互運用性を確保し、充電インフラの遠隔監視・制御、課金、エネルギー管理、そして柔軟なシステム選択を可能にします。国内でも、日本政府の指針のもと、EV充電インフラのスタンダードになりつつあります。
※3 ECHONET Lite(エコーネットライト)とは、スマートホーム(HEMS: ホームエネルギーマネジメントシステム)における、家電や住宅設備機器の相互接続を可能にするための「通信仕様」です。この規格によって、異なるメーカーの機器間でも共通のプロトコルで通信・連携が可能になり、家庭内での省エネルギーやリモートでの機器制御、メンテナンスなどを実現します。国内ではHEMSの標準インターフェースとして推奨されており、国際標準にもなっています。
※4 V2HはVehicle to Home(ビークルトゥホーム)の略で、EV車両に充電するだけでなく、車両から建物に電気を抽出(放電)することが可能なEV充放電設備です。
※5 Eneliver Solarのご紹介:https://lp.eneliver.com/solar_251
※6 VPP(Virtual Power Plant)とは、太陽光発電、蓄電池、電気自動車(EV)など分散したエネルギーリソースをICT(情報通信技術)で束ね、あたかも一つの大規模発電所のように機能させる仕組みです。事業者がこれらのリソースを遠隔制御することで、電力の需要と供給のバランス調整や、再生可能エネルギーの有効活用、電力システムの安定化に貢献します。
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