【富士吉田市】布をテーマにした国内唯一の芸術祭『FUJI TEXTILE WEEK 2025』閉幕
延べ来場者数は過去最多の55,000人(速報値)
今年で4回目を迎えた、山梨県富士吉田市を舞台に織物産業と現代アートが融合した国内唯一の布の芸術祭『FUJI TEXTILE WEEK 2025(フジテキスタイルウィーク)』は、12月14日(日)に無事閉幕いたしましたので、お知らせいたします。多くの皆様のご来場とご協力に心より御礼申し上げます。

『FUJI TEXTILE WEEK 2025』には世界9の地域から全32組のアーティストが参加。市内の各会場で展示やイベントを行いました。前回の開催に比べ出展作品数が倍増したこと、昨年1年間の準備期間を設けたことで新作もしくは未発表作品など見応えのある作品が揃ったこともあり、延べ来場者数は55,000人(速報値)と過去最多となりました。来場者は市内外だけでなく海外からも多く見られ、無料で鑑賞できるエリアも数多く用意したこともあり、富士山観光に訪れた外国人も興味を持って鑑賞していました。
今年は、国内外で活躍するアーティストのほか、富士吉田がこれまで培ってきた様々なクリエイターや企業、地域との取り組みの発表の場となる「FUJIMICHI ARTS」で構成されました。FUJIMICHI ARTSには、今回はじめての試みとして、市内2ヶ所のアーティスト・イン・レジデンスから推薦されたアーティストが参加。また、織物業者とクリエイターとの共同制作を発表するKOYODO PROJECTなどが含まれます。これらの活動や織物業者の高い技術力には、国内外の企業やバイヤーによる視察も盛んに行われ、今後の織物産業の発展にも期待が持てる内容となりました。
また、会場にはかつて繊維産業の興隆を支えた工場跡や空き店舗が活用され、街の記憶を呼び起こさせるとともに、来場者と地域住民とのコミュニケーションのきっかけにも寄与しました。これらの取り組みが端緒となり、富士吉田における織物産業の認知拡大と進化、観光の質的発展に貢献することを期待しています。
事務局長からのコメント
まずは、事故なく無事に会期を終えられたことについて、関わってくださったすべての皆様に心より感謝申し上げます。4回目の開催となった今回は、地域の文化や歴史に深く向き合った作品が数多く生まれ、ローカルな芸術祭だからこそ可能な、サイト・スペシフィックな表現が随所に立ち上がりました。昨年1年間の準備期間を経たことで、作家は地域に入り込み、時間をかけてリサーチを重ねてきました。その成果として多くの新作が制作され、それらの熱量は、地域の事業者やボランティアスタッフにも伝播し、この芸術祭がかたちづくられていったように感じています。また今回は、はじめての試みとして、レジデンスプロジェクトやKYODO PROJECTなどを含むFUJIMICHI ARTSという枠組みを打ち出しました。これらは富士吉田市でFUJI TEXTILE WEEKを開催する以前から各所で地道に続けてきた活動が、ひとつの流れとして可視化された結果でもあります。芸術祭が、アート作品を展示する場にとどまらず、様々な実践や関係性が交差するプラットフォームとして機能していくことは、FUJI TEXTILE WEEKが目指してきた姿と言えます。今回掲げたテーマ「織り目に流れるもの」は、そうした目に見えにくい成果を織り込みながら可視化していく過程そのものを表すという意味で、今のFUJI TEXTILE WEEKのあり方を表すのにふさわしいものだったのではないかと感じています。(FUJI TEXTILE WEEK 事務局長 八木 毅)
引き続き鑑賞できる作品
ご好評につき、鈴木マサルの作品《Everyday Patterns,Festive Colors》については2026年5月29日(金)まで展示の延長が決定しました。本作は、国内外の様々なブランドからテキスタイルプロダクトを発表し、テキスタイル以外にも家具や建築空間など様々なシーンに向けパターンデザインや自身のテキスタイルを軸にしたデザインを展開している鈴木マサルが、市民や地元企業の人々にとっての節目に立ち会ってきた銀行という場所を華やかに彩ることで、そこを訪れる人たちにエールを送るような作品にしたいという思いから山梨中央銀行との連携が実現したものです。高さ10m×横幅20mにもなる山梨中央銀行吉田支店のガラス面全面に色鮮やかなプリントファブリックのカーテンがかかる、同氏にとっても今までで最大規模の壁面サイズとなる大型展示です。銀行を訪れる人や街を行き交う人に対して、目に触れる街の景観を変えることで、アートやテキスタイルに意識を向けてもらいたいという狙いも込めています。
展示期間:2026年5月29日(金)まで
会場:山梨中央銀行 吉田支店
住所:富士吉田市下吉田2丁目6-9
※営業時間に関わらず、外観からご覧いただけます。鑑賞の際は一般のお客様のご迷惑にならないようにご注意ください。


FUJI TEXTILE WEEK 2025 開催風景
















FUJI TEXTILE WEEK 2025 基本情報
名 称 FUJI TEXTILE WEEK 2025
会 期 2025年11月22日(土)〜12月14日(日)
休 館 日 11月25日(火)、12月1日(月)、8日(月)
時 間 10:00〜17:00 会場により16:00閉館(最終入場は各会場閉館30分前)
チケット料金 前売・一般 2,000円 学生 1,500円 / 当日・一般 2,500円 学生 2,000円
主 催 山梨県富士吉田市
企画運営 FUJI TEXTILE WEEK 実行委員会
助 成 在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ
協 賛 (公財)粟井英朗環境財団 / 富士急行株式会社
協 力 N&A株式会社 / FSX株式会社 / FSX富士株式会社 /シチズン電子株式会社 / 株式会社シラス自工 / 株式会社宗邦 / チェコセンター東京 / 株式会社浜田染工 / 浄土真宗 福源寺 / 富士山麓電気鉄道株式会社 / 富士吉田織物協同組合 / (一財)ふじよしだ観光振興サービス / 富士吉田市商業連合会 / 富士吉田商工会議所 / 株式会社ふじよしだまちづくり公社 / 株式会社山梨中央銀行 (五十音順)
公式サイト https://fujitextileweek.com
公式SNS Instagram:@fujitextileweek X:@FUJITEXTILEWEEK
参加アーティスト
展覧会 -織り目に流れるもの-
相澤 安嗣志 / 安野谷 昌穂 / A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / 上條 陽斗 / 齋藤 帆奈 / 柴田 まお / ジャリン・リー / 永田 風薫 / 長谷川 彰宏 / 増田 拓史 / 松本 千里 / 向山 喜章
FUJIMICHI ARTS
KYODO PROJECT:森山 茜 ×舟久保織物 / ジュリエット・ベルトノー × 武藤 / Raw Color ×飛騨産業 × TENJIN-factory、渡小織物 / シーチュー チー × Watanabe Textile / 飛騨の森でクマは踊る×ツバメアーキテクツ ×田辺織物、前田源商店、武藤、TENJIN-factory
レジデンスプログラム:アレッサンドラ・コラッツィーニ / インタン・アンギタ・プラティウィ / 大木 もと子 / tope / 平田 基 メイタ・メイリタ / SARUYA ARTIST RESIDENCY滞在作家
学校連携:UMPRUM(プラハ工芸美術大学) / coconogacco
企業連携:FSX株式会社×upsetters architects×coconogacco(FSX株式会社) / つばめ舎建築設計(富士山麓電気鉄道株式会社) 鈴木 マサル(株式会社山梨中央銀行)
商店街連携、地域事業者個展:上條 暁隆 / mergen / watanabe textile
関連コンテンツ
welcome welcome / かぎ針ワークショップ「自然のかけら/A Piece of Nature」 / 布と短歌〜ワークショップ / FUJI CHINEMA WEEK / MEET WEAVERS SHOW
使用会場
旧山叶 / 平屋 / 旧社員寮 / 高尾家住宅 / 旧糸屋 / KURA HOUSE / 山梨中央銀行吉田支店 / まつや茶房 / LONGTEMPS SARUYA HOSTEL / 旧すみれ洋装店 / FabCafe Fuji / pound(旧田辺工場) / 下吉田第一小学校プール / FUJIHIMURO / 福源寺 / 富士急行線 下吉田駅 / SARUYA ARTIST RESIDENCY / 三吉屋 / Expression Kawaguchiko
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