愛犬の心臓病を早期発見!動物病院にて約20分で簡易検査できる世界初の検査キットが登場
~2025年3月に米国最大の獣医学会議イベントWVCで展示~
共立製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙居 隆章、以下「当社」)は、2024年11月に販売された犬の心臓病スクリーニングキット「チェックマンNT-proANP(以下「本キット」)」のグローバル展開を視野に入れ、2025年3月2日~5日(米国時間)に開催されたWestern Veterinary Conference(以下「WVC」)に出展しました。

犬の心臓病は進行性の疾患のため、早期発見と適切な治療が重要です。これまでの心臓バイオマーカー(※1)はNT-proBNP(※2)が一般的でしたが、犬で多いと言われている「僧帽弁閉鎖不全症」には心房負荷を直接反映するNT-proANP(※3)が適していると考えられています。
また従来は、心臓バイオマーカーは外注検査になることもあり、結果が得られるまでに時間を要するという課題もありました。そこで当社は、わずか20分で、院内で簡単に、特別な機器を使わずに犬のNT-proANPが測定できる世界初の心臓病スクリーニング検査キット(体外診断用医薬品※4)を開発しました。
本キットを使用することで、心臓病の早期発見につながるだけでなく、X線検査やエコー検査などの高額な検査が必要な犬をスクリーニングし、迅速に必要な検査・治療を行うことができます。
WVCへの出展により、アメリカではX線検査やエコー検査などにかかる費用が日本の2~3倍するなど、飼い主の動物医療にかかる経済的負担が大きいことから、本キットによるスクリーニングの需要が高いことがうかがえる結果となりました。
※1:心臓の負荷や障害の程度を反映する物質。血液中の濃度を測定することで心疾患の診断や重症度評価に役立てることができる。
※2:慢性的な心室負荷を反映する指標
※3:心房負荷状態の変化を反映する指標
※4:動物の体から採取した血液や尿などを分析することで、病気や異常を診断するために使用される医薬品
【チェックマンNT-proANP概要】
犬血漿中の心臓バイオマーカーNT-proANPレベルの判定用検査キット。血漿中のNT-proANPレベルを少量の血漿にて約20分で簡易的に検出・判定することが可能です。基礎研究を含め10年以上にわたる開発期間を経て2024年11月から販売を開始。農林水産省の承認を得た動物用体外診断用医薬品であり、現在日本と中国で特許を取得しています。

【Western Veterinary Conference概要】
今年で第97回となるWVCイベントは、毎年ラスベガスで開催される米国最大の歴史ある獣医学会議の1つ。学術講義、実践的なテクニカル演習、最新情報を共有する企業ブースなど含め、数百の学習機会が提供されるイベントです。世界中から2万人を超える業界関係者、600社を超える関連企業が出展しています。
開催日時:2025年3月2日~5日(米国時間)
開催場所:Mandalay Bay Convention Center
3950 S Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89119
URL :https://www.viticusgroup.org/wvc-conference
【共立製薬株式会社について】
1955年創業。「動物と人の進む道を創る」をミッションに掲げ、動物医療のリーディングカンパニーとして、犬・猫用医薬品や畜水産動物用医薬品などの開発、製造、販売、輸出入をしています。
名称 :共立製薬株式会社
代表者 :代表取締役社長 髙居 隆章
会社設立:1955年5月
資本金 :5,500万円
従業員数:733人(2024年5月末時点)
事業内容:動物用医薬品などの開発・製造・販売・輸出入
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