北海道発!! 「北の1000人快眠プロジェクト」始動
リストバンドを共有して1000人の無呼吸症候群・睡眠・感情・ストレス・歩数を可視化し行動変容に繋げる
株式会社ミルウス(代表取締役:南重信/札幌市、北海道大学発認定スタートアップ、J-Startup HOKKAIDO)は、株式会社北海道二十一世紀総合研究所(代表取締役社長:進藤 智 /札幌市)と共同で、1年間(2025年度下期~2026年度上期)で1000名の睡眠・無呼吸などを可視化する「北の1000人快眠プロジェクト」を始動します。このプロジェクトは10月より開始した「MIRUWS WEEAK-快眠」サービス(注1)を用い、参加者間でシェアする50台(予備を除く)のリストバンドを一週間装着することにより、1年間で1000名の睡眠状態および睡眠時無呼吸症候群(SAS)リスク、さらには、快眠に影響を与える睡眠中/前後の感情、ストレスおよび運動(日中の歩数)も可視化します。本プロジェクトは利用者の睡眠に関わる悩みを可視化し専門家によるアドバイスを提供するセルフケアが第一の目的ですが、2026年度上期には、本年度下期に開発するパーソナルヘルスレコード(PHR)を活用し、行動変容に有効な情報提供・広告連携、さらには本人同意に基づくパーソナルデータ社会活用の実証も行います。
「北の1000人快眠プロジェクト」概要
「MIRUWS WEEAK-快眠」サービスは、スマホ不要、リストバンド購入不要。小型軽量高精度リストバンドを一週間装着するだけで睡眠状態、睡眠時無呼吸リスク、感情、ストレス、歩数の各指標を可視化するとともに、これらの指標を用いた専門家の判定およびアドバイスをWEBや紙レポートで提供する新しいセルフケアサービスです。 本プロジェクトは一週間という短期間測定のメリットを生かし、シェアリングにより、50台のリストバンドを2回/月活用し、毎月100名程度、10カ月で約1000名の可視化を実現します。これにより、利用者のコスト負担と測定負担を大幅に低減します。
さらに社会実装実証試験として、以下の3つの新規サービスを検証します(図1)。

(1) 情報提供/広告連携: 「MIRUWS WEEAK」で受診勧奨のアドバイスが出ても、どのクリニックや病院に行って良いかわからない利用者もいます。 また、持続陽圧呼吸療法(CPAP)やマウスピースによるSAS治療法を知らない方もいます。 このような方向けに利用者に有益な情報の提示を行います。また、情報提供と広告を明確に分離した上で、睡眠改善に有益な寝具、快眠グッズ、サプリなどの広告のページも準備します。
(2)データ共有: 「MIRUWS WEEAK-快眠」は非医療サービスであるため診断に用いる事は出来ませんが、臨床試験で精度を確認している解析結果は、診察補助として本人/医師の責任で活用する事は有益と考えます。本プロジェクトでは、得られた解析結果をPHRに保管し、産業医・医師・薬剤師・保健士等と共有するための実証試験を行います。 また、本人が希望すれば、寝具メーカー等に解析結果を提供して最適な寝具を選ぶための助言を得る本人主導によるパーソナルデータ本人活用検証も行います。
(3)データ第三者活用: 本プロジェクトで得られたデータは本年度開発する秘密分散技術を用いたセキュア分散パーソナル・データ・ストア(PDS)(注2)を用いたPHRに保管するとともに、本人同意の下、認知症などの研究を行う公的研究機関には無償で、商用利用を行う企業には有償で提供し、ポイント等でデータ提供者本人に還元します。
札幌市・北海道補助金の活用による社会実装実証試験の推進
図2に示す様に、本プロジェクトはミルウスが2025年度事業として採択された札幌市や北海道の補助金(注3) を活用したPhase-1と各補助金事業の成果を活用した新事業モデルの社会実装実証試験Phase-2からなります。Phase-1では、①ドライバや危険職場における「MIRUWS WEEAK-快眠」によるSASスクリーニング実証試験、②「MIRUWS-WEEAK-快眠」サービス向け非医療PHRシステムの開発と医療PHR連携実証試験および③「MIRUWS-WEEAK-快眠」サービスに連携広告とデータ活用を導入した新規ビジネスモデルの創出と実現性検証を行います。Phase-1の各実証試験は、実験的側面が強い為、協力者を募り無償で実施します。特に②③のサービス実施に於いては規制やガイドラインを順守する必要があり、Phase-1では、これらを考慮したサービス設計を行います。Phase-2では、Phase-1の成果であるPHR機能を活用した新ビジネスモデルの社会実装実証試験として実施します。この実証試験は事業の継続性を確認するため有償で実施します。広告連携やデータ活用で如何に利用者の負担を低減できるか? 公共性の高い公的研究機関に如何に自身のデータを匿名提供していただけるか? 等、データ提供者の共感を得る等の工夫が必要となります。

10月30日「北の1000人快眠プロジェクト」のキックオフを実施
11月からの開始に向けて同プロジェクトのキックオフを札幌市中央区の「池内ラボ(注4)」にて開催します。本キックオフでは、厚労省の睡眠ガイド等の作成や多くの企業の保健指導等、経験豊かな北里大学田中教授による基調講演および同プロジェクトの紹介等を、今回活用する「MIRUWS WEEAK」サービスのデモ等も含めて実施します(図3)。ハイブリッド開催ですので、道内はもとより道外からの参加も歓迎いたします。 参加申し込みは図4に示します様にQRコードで申し込みお願いいたします。


(注1) 「MIRUWS WEEAK-快眠」サービスについては、既報の:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000057464.html を参照御願いします。
(注2) 秘密分散技術を用いたセキュア分散PDSに関しては、既報の:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000057464.html を参照御願いします。
(注3) 本プロジェクトPhase-1で活用させていただく採択決定支援事業のURLは以下の通りです。
札幌市 サッポロ・ヘルスケアビジネス・サポート・プログラム2025
https://www.city.sapporo.jp/keizai/healthcare/support2025.html
ノーステック財団 2025年度先端医療産業促進補助事業
https://www.noastec.jp/cms_sys/wp-content/uploads/2025/10/交付決定事業者一覧_先端医療2025デジタルヘルス分野.pdf
北海道中小企業総合支援センター 市場対応製品開発支援事業【特定産業分野】
https://www.hsc.or.jp/2025_compe/
(注4) 会場のIKEUCHI LABに関するURLです。
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