特例子会社で初導入、NTTデータだいちが視覚障がい者向けナビゲーションデバイス「あしらせ」を導入
視覚障がいがある従業員の移動を支え、働きやすい環境づくりを推進
株式会社Ashirase(本社:東京都港区、代表取締役:千野歩、以下Ashirase)が開発・提供する視覚障がい者の歩行をサポートする靴装着型振動ナビゲーションデバイス「あしらせ」が、株式会社NTTデータの特例子会社である株式会社NTTデータだいち(本社:東京都江東区、代表取締役:掛谷 一夫、以下NTTデータだいち)に導入されたことを発表いたします。
あしらせは、靴に装着するデバイスと専用アプリを用い、足への振動を通じて目的地までの案内を行うナビゲーションデバイスです。従来の音声案内や地図の確認が不要となることで、よりスムーズで安心感のある移動が可能になります。2024年10月より量産モデル「あしらせ2」の発売以来、約600台が販売されました。今回、特例子会社での初の導入により、視覚障がいのある従業員の通勤や日常生活における利便性向上および安全管理の支援を後押しします。

■導入背景
NTTデータだいちは、障がいのある従業員が多数在籍する特例子会社として、個々の特性を尊重し、挑戦を重ねながら成長し続けることを目指しています。日常業務や通勤において移動の課題を抱える視覚障がいのある従業員の声を受け、解決策の一つとして「あしらせ」に着目しました。
一定期間のトライアルを経て、従業員からの利便性向上の声が寄せられ、安全管理支援の観点から導入を決定しました。
■導入にあたってのコメント
NTTデータだいちには「企業内理療師」として視覚障がいのある従業員が10名在籍しております。
視覚障がい者向けイベントにて「あしらせ」の存在を知り、導入判断のためデバイスを一定期間トライアル導入しました。事前の説明会では、詳細な機器説明や体験ができ、借用中の疑問点、問い合わせには即時の回答を得られ、安心してトライアルができました。
借用中にはナビゲーション機能など通常機能の有効性が確認できたほか、あしらせアプリのAI機能も汎用性が高いことが導入の決め手になりました。例えば、画像認識機能では道路の周辺情報を認識できることや、別の活用方法として部屋の中の探し物ができることが、ユーザーのQOLを向上させる点として魅力を感じました。最終的にはデバイス2台を導入しましたが、通勤や日常生活における利便性向上と安全管理に向けて、視覚障がい者に寄り添ったさらなる機能追加に期待します。
■従業員のかたのコメント
あしらせは従来のナビゲーションアプリとは違い、向かう方向を足元で教えてくれるため、スマートフォンを持ちながら、また、カメラの向きを気にしながら歩く必要が無く、非常に快適でした。
歩くことに集中できるため、振動にさえ慣れてしまえば、周りの安全確認に意識を向けることができました。最初は普段と異なるルート案内もあり戸惑いましたが、慣れると目的地まで安全かつスムーズに行くことができました。何よりも、曲がるタイミングをある程度早めに教えてくれるので、慌てずに済むのが一番有難かったです。
会社での使い道としては、アプリや振動に慣れる等の必要な訓練を行い、単独歩行が苦手な社員の歩行のサポートに、また、悪天候の通勤や行き慣れない外出先への移動に役立てたいと思います。

■今後の展望
視覚障がい者にとって移動の自由は、働く上での選択肢の広がりに直結します。
Ashiraseは今後、特例子会社や障がい者雇用を行う企業への導入を拡大していくことを通じて、通勤や職場、日常生活での移動を支援し、より多くの視覚障がい者が安心して働ける環境を企業と共に創り上げてまいります。
あしらせの導入にご関心のある企業様は、以下よりお気軽にご相談ください。


株式会社Ashiraseについて
社名: 株式会社Ashirase(アシラセ)
代表者: 代表取締役CEO 千野 歩
本社所在地:東京都港区虎ノ門2丁目2番1号 住友不動産虎ノ門タワー5階グロース虎ノ門room3
設立: 2021年4月
資本金 :9,754万円
事業内容 : 歩行ナビゲーションデバイス『あしらせ』の開発、販売、運用
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