~SOXAI RING(ソクサイリング)のユーザー調査結果を公開~
30代ユーザーの約2割が「睡眠時呼吸に大きな乱れ」軽度の「睡眠時無呼吸症候群」でも脳梗塞や虚血性心疾患の発症リスクが増加 順天堂大学教授・谷川武氏監修
株式会社SOXAI(代表取締役社長・渡邉達彦、以下、SOXAI)は、睡眠健康推進機構が睡眠や健康への意識を高めることを目的に制定した9月3日「秋の睡眠の日」にあわせ、健康課題として広がる睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)への対策の重要性を啓発するため、自社で開発・販売する日本発の健康管理用スマートリング「SOXAI RING」のユーザーデータや、順天堂大学教授・谷川武氏によるSASに関する最新の研究成果を取りまとめて公開します。

今回の取り組みにより、SOXAI RINGを用いることで睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングに活用できる可能性が示されました。今後SOXAIは、順天堂大学・谷川先生をはじめとするアカデミアの方々と連携し、SOXAI RINGの精度検証やエビデンス構築をさらに推進してまいります。
■睡眠時無呼吸症候群とは/順天堂大学大学院医学研究科公衆衛生学講座 教授 谷川武先生
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、上気道の閉塞で睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。10秒以上息が止まる状態を無呼吸と呼び、平均して1時間に5回以上、睡眠中に無呼吸が見られる場合にSASと診断されます。
日本ではSASの患者数が400〜500万人と推定されていますが、治療を受けているのは約60万人にとどまり、多くの方が未治療のままです。
SASは睡眠の質低下を引き起こし、日中の眠気による労働パフォーマンスの低下や労働災害(事故)の発生につながるため、重大な社会問題として関心を集めています。
また、我々の約20年間の大規模調査により、軽症のSAS(現在は健康保険の治療対象にならない場合)であっても、脳梗塞や虚血性心疾患など循環器疾患の発症リスクが高まることを報告しています。※1 特に心疾患に関しては、喫煙の人口寄与危険割合(Population Attributable Fraction:PAF)※2 が21%であるのに対して、SASの PAF は26.1%とより高い値であり、心疾患発症への影響として、SASは喫煙に匹敵する、もしくは上回ることが示されました。
このことは、禁煙と同じくらい、あるいはそれ以上にSASへの対策が心疾患予防に重要であることを示唆しています。つまり、SASの早期発見と治療は、睡眠の問題にとどまらず、疾病予防や事故防止にも大きく貢献できると考えられます。

※1 参考文献
Onuki K, Ikeda A, Muraki I, Tanaka M, Yamagishi K, Kiyama M, Okada T, Kubota Y, Imano H, Kitamura A, Sankai T, Umesawa M, Ohira T, Iso H, Tanigawa T. Nocturnal Intermittent Hypoxia and the Risk of Cardiovascular Disease among Japanese Populations: The Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS). J Atheroscler Thromb. 2023 Sep 1;30(9):1276-1287. doi: 10.5551/jat.63754. Epub 2023 Jan 14.
順天堂大学HP「軽度の睡眠時無呼吸でも、循環器疾患リスクが増加 ―約20年の追跡調査で明らかに ―」
https://www.juntendo.ac.jp/news/13804.html
※2 人口寄与危険割合(Population Attributable Fraction:PAF)
集団における疾患に対する危険因子の影響力の大きさを示す指標。特定の危険因子がないと仮定した場合に、疾病の発生が何パーセント減少するかを表わす数値とも言える。
■「SOXAI RING」ユーザーの睡眠データ調査の結果を公開
SASのように、睡眠時に無呼吸や低呼吸を繰り返すと、血中酸素飽和度が低下します。SOXAI RINGでは、ユーザーの体重や体型などの基礎データはもちろん、ユーザーの睡眠時の血中酸素飽和度を計測しており、今回、その血中酸素飽和度の変動(低下)データを基に、SOXAI RINGユーザーの睡眠時の呼吸の乱れの度合いと、その割合や属性を可視化しました。
<データ調査概要>
取得データ期間:2025年1月1日~2月27日
調査対象:SOXAI RINGユーザー 11,031名
指標:一回の睡眠時の血中酸素飽和度の変動(低下)データから、睡眠時の呼吸の乱れを「平常/許容範囲/乱れあり/大きな乱れ」の4つの分類で評価。ユーザーごとに30日間のデータを参照して平均化。
<結果サマリー>
結果①:30代以上のユーザーの約2割が「睡眠時呼吸に大きな乱れ」
年代別にデータを分析したところ、30代以上のユーザーにおいて、その20%以上で睡眠時呼吸に「大きな乱れ」が確認され、睡眠時の呼吸状態に何らかのリスクがあることがわかりました。リスクのある方の割合は30代から60代を比べても大きな差がないこともわかりました。

結果②:BMI値が高いほど睡眠時呼吸の「大きな乱れ」の割合は上昇。
一方、普通体重の方でも約15%が「大きな乱れ」に該当。
BMI値のデータから低体重・普通体重・過体重・肥満※3の4属性に分けて比較すると、肥満に近づくにつれ「大きな乱れ」の方の割合が増え、肥満のユーザーの約3人に1人(34.8%)が「大きな乱れ」に当てはまることが明らかになりました。一方で、普通体重とされる方の中でも約15%が「大きな乱れ」に該当し、BMI値が正常値であっても睡眠時の呼吸が乱れている可能性が示されました。

※3 WHO(世界保健機構)の肥満度判定基準より定義: BMI(体格指数)が低体重18.5未満、普通体重18.5~25未満、過体重25~30未満、肥満30以上
<順天堂大学教授・谷川武先生よりコメント>
我々の研究成果として示したように、SASは単なる睡眠の問題にとどまらず、さまざまな健康リスクを高める可能性があります。そのため、SASへの対策は総合的な健康増進の取り組みとして大きな意義を持ちます。
今回のSOXAI RINGユーザーを対象とした調査では、 比較的高い割合で「睡眠時の呼吸の乱れ」が検出されました。SOXAI RING は医療機器ではないため、この結果は診断ではなく参考情報として受け止める必要がありますが、SOXAI RINGユーザーは睡眠に課題意識をお持ちの方が多いと考えられますので、そういった背景を反映して、一般的な割合よりも高く検出されている可能性があります。
SASの対策には、まず自分がいびきをどのくらいかいているか等睡眠時の状態を把握することが重要です。いびきがひどい、日中の眠気が強いなどの症状の疑いがある際は、お近くの呼吸器内科や睡眠専門クリニックに相談することをおすすめします。早期の対処が、いびきや昼間の眠気を改善し、健康増進につながります。
■9月3日「SOXAI RING 秋の睡眠キャンペーン」開催
睡眠課題を感じてSOXAI RINGを購入される方を応援するため、9月3日「秋の睡眠の日」にあわせて、SOXAI RINGを全品10%オフで購入できるキャンペーンを実施いたします。

<キャンペーン概要>
実施期間 :9月3日(水)10:00 ~7日(日)23:59
対象ショップ: SOXAI公式オンラインストア( https://soxai.co.jp/ )
特典内容 :キャンペーン期間中、SOXAI公式オンラインストアから購入する場合に限
り、SOXAI RING全品が10%オフになります。
SOXAIについて
SOXAIは「テクノロジーで世界中の人々のQoL向上に貢献」をミッションに掲げ、2021年に創業されたヘルステック企業です。生活のあらゆる場面にバイタルセンシング技術を適用させることで、人々が自然と健康増進に取り組むことができる世界の実現を目指しています。
https://soxai.co.jp/pages/about-us
会社概要
本社所在地:神奈川県横浜市中区不老町1丁目2-1
代表者:代表取締役社長 渡邉達彦
設立:2021年
本プレスリリースに関する報道関係者からのお問い合わせ先
株式会社SOXAI取締役副社長 CFO 光頼篤樹(ミツヨリ アツキ)
電話:045-264-9397
メール:info@soxai.co.jp
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