おかやまコープ、自動発注サービス全店導入で年間8,600時間の人時改善

日配食品を中心としたロス削減で売上・粗利改善

株式会社シノプス

株式会社シノプス(本社:大阪府豊中市、代表取締役:南谷 洋志)は、生活協同組合おかやまコープ(本部:岡山県岡山市、理事長:田中 照周)が運営する食品スーパーマーケットに需要予測型自動発注サービス「sinops-CLOUD」の導入を完了いたしました。

■ 背景

おかやまコープは岡山県で約34万世帯(世帯加入率約40%)の組合員に、宅配事業や店舗事業を通して食品・日用品等を供給しています。おかやまコープでは、日用品や缶詰といった賞味期限の長いグロサリーカテゴリの発注に、基幹システムに付属する自動発注システムを利用していました。しかし日配カテゴリは、賞味期限が短く、気温や天候などの要因で需要が大きく変動するため、発注しすぎると賞味期限内に販売しきれず、値引きや廃棄ロスに、発注しなさすぎると販売機会を逃すため、発注と在庫管理のバランスが難しいカテゴリです。グロサリーカテゴリで利用しているセルワンバイワン方式の自動発注の「一つ売れたら一つ発注する」といった発注方法では、需要の変動に柔軟に対応できず、十分な在庫が確保できませんでした。そこで、ロス削減と人時改善を目的に、日配カテゴリにも対応可能な需要予測型の自動発注システムの導入を検討されていました。「sinops-CLOUD」が商品カテゴリ単位で導入が可能である点や、同業態での導入実績を評価いただき、2023年10月より一部店舗で実証実験を開始。その結果、発注時間の大幅な削減、また値引き・廃棄ロス率の改善が確認されました。この効果を受け、全店導入が決定し、2024年10月にはおかやまコープ全店舗での稼働を完了しました。


■ 導入効果

今回「sinops-CLOUD」を導入したのは、牛乳、パン、畜肉加工品などの日配カテゴリです。今回の導入で、発注にかかる作業時間を1店舗1か月あたり約65.8時間削減しました。全店だと年間約8,680時間削減される見込みです。また、値引き・廃棄ロス率は現状より約1.0%改善(改善率では分類ごとの特性もあり10%~25%改善)、在庫金額は畜肉加工品で25%、日配で30%と大きく改善、これにより当初の目標値の約4倍の売上・粗利改善を達成する見込みです。全店導入から1ケ月目で、特に効果が顕著にみられたのはパンカテゴリです。パンの賞味期限は製造日から3〜5日程度と短く、売れ残ったパンが翌日に持ち越されると品質が低下するため、当日中に売り切ることを前提とするスーパーも多いようです。しかし閉店の近づく夕方17時頃から18時のピークタイムには商品を並べておく必要があり、非常に在庫のバランスが難しいカテゴリです。そんな中、一部商品で欠品は見られたものの、在庫金額を14.0%、値引き・廃棄ロスの改善率は17.5%と大きな効果が出ました。今後もこうしたデータを定期的に収集・分析することでsinopsの導入効果を高め、作業効率や売上・利益率を向上させるための取り組みを引き続き行っていきます。

 * 効果数値はいずれも導入店舗の平均値

■ 導入サービス

sinops-CLOUD リアルタイム在庫:店舗ごとの在庫・売上情報をリアルタイムで把握できるサービス
sinops-CLOUD 客数予測:天候・イベント等を加味し、時間帯別の客数を予測するサービス
sinops-CLOUD 日配:日配品に特化した需要予測型自動発注サービス
sinops‐Pad/Got:棚割メンテナンス、発注端末アプリ


■ 「sinops-CLOUD」について

需要予測・自動発注を軸としたクラウドサービスを1カテゴリー・1機能・1店舗から、必要な機能を必要なときに低価格で導入いただけます。在庫情報をリアルタイムで収集する「リアルタイム在庫」や45日先までの客数を予測可能な「客数予測」、販売実績や天気予報などのさまざまなデータから、店舗にあわせた発注数をAIが算出する自動発注サービスのほか、惣菜の値引き率・タイミングをAIが導き出す「AI値引」などもラインナップしています。


■生活協同組合おかやまコープについて

私たちの「笑顔」と「未来」へつながる

おかやまコープは、よりよいくらしを願う組合員一人ひとりが主役となり「出資・利用・運営」を行う組織です。毎日のお買い物が誰かの笑顔につながるように「人々」を思い、よりよい「地域」や「社会」、「環境」の実現をめざしています。


いつもの商品をいつでもお店で

「安全安心の生協の商品をいつでも必要なときに手に入れたい」という声から生まれた生協のお店。おかやまコープの店舗では食料品から日用品まで暮らしに役立つ商品を取り揃えています。


■株式会社シノプスについて

株式会社シノプスは、「世界中の無駄を10%削減する」をビジョンに掲げ、需要予測型自動発注サービス「sinops」(シノプス)を開発・販売しているソフトウェアメーカーです。日配食品や惣菜といった賞味期限が短く需要予測がむずかしいとされるカテゴリーのシステム化に成功。多くの食品小売企業に採用いただいております。在庫に関わる人、もの、金、時間、情報を最適化するITソリューションを提供し、限りある資源を有効活用することで、広く社会に貢献していきます。東証グロース上場(証券コード:4428)。

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会社概要

株式会社シノプス

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URL
https://www.sinops.jp
業種
情報通信
本社所在地
大阪府豊中市新千里東町一丁目5番3号千里朝日阪急ビル16階 東京建物梅田ビル5階
電話番号
06-6836-5780
代表者名
南谷洋志
上場
東証グロース
資本金
-
設立
1987年10月