株式会社NEWGREEN への出資に関するお知らせ
〜持続可能な農業の実現に向けた農業における収益性の向上と環境負荷低減へ〜
株式会社ヤマタネ(本社:東京都江東区、代表取締役社⻑:河原⽥ 岩夫、証券コード:9305)は、株式会社NEWGREEN(本社:東京都⼩⾦井市、代表取締役CEO:⼭中⼤介、代表取締役COO:中條 ⼤希、以下「NEWGREEN」)への出資を決定しましたことをお知らせいたします。
【背景】
ヤマタネグループ(以下、「ヤマタネ」)は、1924(⼤正13)年の創業以来「安全」「安⼼」「良⾷味」のお⽶を提供するため、全国の産地と連携し、強固な関係を構築してまいりました。コーポレートメッセージとして“「続く」を⽀える。”を掲げており、全てのステークホルダーの「続く」を⽀えていくことや、バリューチェーン全体を通して持続可能な社会の実現に取り組むことなどをサステナビリティ⽅針として定めています。その実現に向け、「地域コミュニティ及び⽣産地と農業の発展」を掲げ、持続可能な農業の実現に寄与するための事業を推進しています。
NEWGREEN は、農業における⽣産性向上と環境負荷低減の両⽴を実現させるために、コメの⾼単価販売・低コスト栽培を事業戦略の柱としています。⾼単価販売については、⾼収益が⾒込める有機⽶の栽培を促進させるため、⾃動抑草ロボであるアイガモロボを開発・製造し、有機⽶の集荷・販売を⾏っています。有機⽶の集荷・販売においては、相応の販売先を確保しており、⽣産者との事前契約による安定集荷を実現しています。また、低コスト栽培については、同社が販売する菌根菌資材MYKOS®(※①)等を活⽤した乾⽥直播・節⽔型栽培(※②)の導⼊により、農作業で⼤きな割合を占める育苗・⽥植え・⽔管理などといった作業の負荷軽減を実現しています。加えて、同栽培⽅法はメタンガスを始めとする温室効果ガスの排出を抑制する効果が期待できることから、環境負荷低減に繋がる可能性があります。
(※①)「MYKOS®」: ⽶国RTI(Reforestation Technologies International)社が製造し、⽶州とEU 以外のグローバルマーケットではバイオシードテクノロジーズ株式会社(東京都港区、代表取締役:広瀬 陽⼀郎)が販売する菌根菌資材。植物の根に共⽣し、⼟壌中に菌⽷を張り巡らせて、根の届かない範囲から植物の栄養であるリン酸などの養分や⽔を吸収し、宿主である稲に供給する。
(※②) 乾⽥直播・節⽔型栽培:⽔張りをしていない⽥んぼに直接種もみを撒く⽅法のこと。⽥起こし、⽔張り、代掻き、苗代づくり、⽥植えなどの農作業が不要となる。菌根菌資材やバイオステュミラント資材を活⽤することで、従来より⽔が少ない環境でも稲の⽣育が可能となる。⽔を張らないことにより除草等における新しいノウハウが必要になるものの、農作業全体の⼯数は⼤幅に減少する。
【出資の⽬的】
コメ⽣産者は⾼齢化による離農や収益性が低いことを理由に減少の⼀途を辿っています。また、温暖化に起因すると考えられる異常気象により収穫量は影響を受けやすく、コメの安定供給のためには収益性の向上と環境負荷低減が必須の課題です。この様な状況下で、NEWGREEN が販売するアイガモロボや菌根菌資材等の導⼊はコメ⽣産の省⼈化による収益性の向上が⾒込まれ、乾⽥直播・節⽔型栽培は温室効果ガスの排出量低減も期待されます。加えて、温室効果ガスの排出量削減はコメに新たな価値を付与できる可能性があります。これらは、当社が⽬指す「持続可能な農業の実現」にとって⾮常に有効な⼿法の⼀つであると考えます。
今後、協業を通じて、ヤマタネとNEWGREEN は共に持続可能な農業の実現を⽬指してまいります。
【会社概要】
(1) |
名称 |
株式会社NEWGREEN |
(2) |
本社所在地 |
東京都⼩⾦井市中町2-24-16 農⼯⼤‧多摩⼩⾦井ベンチャーポート101 |
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代表者の役職・⽒名 |
代表取締役CEO:⼭中 ⼤介 代表取締役COO:中條 ⼤希 |
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事業内容 |
農業⽤ロボット開発事業、⽶穀販売、加⼯⾷品開発‧販売 事業、農業⽤資材開発‧販売事業、農業⽣産‧販売事業 |
(5) |
資本⾦ |
25 億8,207 万円(⼦会社を含む) |
(6) |
設⽴年⽉ |
2019 年11 ⽉ |
(7) |
URL |
【今後の⾒通し】
本件によるヤマタネ連結業績へ与える影響は軽微であります。なお、今後公表すべき事項が発⽣した場合には、速やかに開⽰いたします。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社ヤマタネ 経営企画部 広報担当
TEL:03-3820-1116 E-mail:kikaku@yamatane.co.jp
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