【パートナー企業募集】アスリートとの共創で女性課題解決へ 2025年度さいたま市版SOIP始動
女性アスリート主体の共創モデルは全国的にも稀有な先進事例。さいたま市・SSCと連携し、女性の社会課題解決に挑戦!ザスモールシングスは昨年度に続きプロセス設計・共創支援を担当。
株式会社ザスモールシングス(東京都港区、代表取締役社長:田上悦史)は、さいたま市および一般社団法人さいたまスポーツコミッション(所在地:埼玉県さいたま市/代表理事:遠藤秀一、以下「SSC」)と連携し、スポーツと企業の共創によって女性が直面する社会課題の解決を目指すプログラム『2025年度 さいたま市版SOIP(Sports Open Innovation Platform)』のパートナー企業募集を2025年8月20日(水)より開始しました 。本プログラムでは、女性アスリート・スポーツチームが主体となって企業と共創し、新たなビジネス創出を通じて女性が直面する社会課題の解決に取り組みます。同取組はアスリート主体の共創モデルを掲げており、日本国内では類を見ない先進的な試みであるとともに、世界的にも注目されるモデルとなっています。さいたま市とSSCが推進する本事業を通じ、スポーツの力で社会課題を解決するとともに、企業イメージ向上・新規顧客獲得・共創パートナー開拓につなげることを目指します。

昨年度(2024年度)の「さいたま市版SOIP」では浦和レッドダイヤモンズと大宮アルディージャのプロサッカークラブ2チームがアスリート側パートナーとなり、スポーツ×他産業の共創による事業創出に挑戦しました。本年度は参加する女性アスリート・スポーツチームの数を大幅に拡大し、共創テーマも「女性が直面する社会課題」へと特化することで、プログラムのスケールアップと新規性を図っています。アスリートと企業が対話を重ねながらアイデアを磨き上げ、社会実装・事業化まで伴走支援するプロセスを通じて、昨年以上にインパクトのあるソリューション創出を目指します。
なお、本プログラムのプロセス設計・進行支援は昨年に引き続き株式会社ザスモールシングスが担当します。ザスモールシングスは佐賀県嬉野市など全国各地の自治体と協働し「スポーツ共創」事業を手掛けてきた実績があり、その知見を活かして参加企業とアスリートの共創を全面的にサポートします。 スポーツ共創コンサルティングを提供する株式会社ザスモールシングスが、プロセス設計・進行をサポート。対話を通じて新たなアイデアや課題解決策を見つけ出し、相互協力の下で実践するフューチャーセンターの考え方を参考に進めます。
プロセスの設計・進行協力に際して、欧州共同体のオープンイノベーション2.0白書に依拠し、1対1の関係とともに、多様なセクターによるイノベーションネットワーク、エコシステムの構築による共創、ビジネス創出を企図します。よってオープンイノベーションの知識創出体系であるフューチャーセンターとスポーツビジネスの専門知により構築された「スポーツフューチャーセンター」のメソッドをベースとしたプログラムを提供します。なお、スポーツフューチャーセンターのメソッドは、佐賀県嬉野市が初採用、昨年の本事業(さいたま市版SOIP)、愛知県のAiSIAアクセラレーションプログラムなどでも実装されています。
欧州共同体のオープンイノベーション2.0白書
佐賀県嬉野市:スポーツフューチャーセンターうれしの
参加スポーツチーム・アスリート(五十音順)
本年度の共創パートナー候補として、以下の女性アスリート・スポーツチームが参画します:

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筏井 りさ(フットサル選手) – Fリーグ女子所属。フットサル日本女子代表として活躍する現役アスリート。
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市橋 有里(元陸上競技選手) – シドニー五輪マラソン代表などの実績を持つ元女子マラソン選手。
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尾池 望(元マラソン選手) – 全日本実業団対抗女子駅伝などで活躍した元マラソンランナー。
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大山 加奈(元バレーボール選手) – アテネ五輪代表経験を持つ元バレーボール日本代表選手。
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小野塚 彩那(元フリースタイルスキー選手) – ソチ五輪銅メダリスト、フリースタイルスキー女子ハーフパイプ元日本代表。
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小林 円香(3x3バスケットボール選手) – 3人制バスケ日本代表として国際大会に出場する現役選手。
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戸田中央メディックス埼玉(女子ソフトボールチーム) – JDリーグ所属。地域密着で活動する女子ソフトボールトップチーム。
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村上 茉愛(元体操選手) – 東京五輪種目別ゆか銅メダリスト。体操女子日本代表として世界で戦った元トップアスリート。
上記アスリート・チームは、それぞれが培った経験や専門性を活かし、企業から提案された課題解決アイデアに共感・賛同のうえ共創パートナーとなります。一次審査で選ばれた企業の提案内容や課題の方向性、さらに各アスリート・チームの関心領域や強みに応じて最適なマッチングを行い、協働で事業化プランのブラッシュアップに取り組みます。
■募集テーマ、参加アスリート・スポーツチーム
今年度は「女性が直面する社会課題」を大きなテーマとし、さらに具体的に以下の4つの共創テーマを設定しました。それぞれのテーマごとに、アスリートやスポーツチームが共創パートナーとして参加します。
・共創テーマⅠ 「自分らしく健康に向き合うための取組み」
アスリート:尾池望さん(マラソン)、村上茉愛さん(体操)
月経や妊娠・出産などに伴う健康面での制約や不安に向き合い、その軽減や解消を目指します。正しい知識の普及や相談体制の整備を通じて安心できる環境を整え、誰もが心身ともに安心して仕事やスポーツに参加できる社会を実現します。
・共創テーマⅡ 「自由な活動を可能にする環境づくり」
アスリート:大山加奈さん(バレーボール)、小野塚彩那さん(フリースタイルスキー)
妊娠・出産などのライフステージや、活動機会・場所の不足により、仕事やスポーツを続けることが難しくなる可能性があります。こうした状況に対応する支援や環境整備に向けた取組みにより、女性がライフステージに関係なく、自由な活動を継続しやすい社会を実現します。
・共創テーマⅢ 「固定観念にとらわれない社会をつくる取組み」
アスリート:筏井りささん(フットサル)、市橋有里さん(マラソン)
性別による固定観念やアンコンシャスバイアスを減らし、格差を是正します。ジェンダーにとらわれず誰もが対等に活動できる文化を広げることで、女性が生活や仕事で安心して活躍できる社会の実現を目指します。
・共創テーマⅣ 「女性の参画領域を拡げる取組み」
アスリート・スポーツチーム:小林円香さん(3x3バスケットボール)、戸田中央メディックス埼玉(ソフトボールチーム)
STEMやDXをはじめとする、一般的に女性の関与が少ない分野においても、女性の視点や参加は不可欠です。スポーツの現場は「挑戦」「学び」「多様性」を体感できる格好のフィールドであり、企業や大学が連携して女性ならではの視点を取り入れることで、多様性に根ざした産業の発展を促します。
※上記は具体的な課題例です。この他にも「女性の社会課題」に該当するテーマであれば幅広い提案を歓迎します。一つの提案に複数のアスリートやチームが関与する可能性もあります。選定された企業は、共創パートナーとなるアスリート・チームとともに課題解決に向けた事業アイデアを具体化し、プロトタイピング(試作・検証)や実証実験を行っていきます。
スケジュール
本プログラムの大まかなスケジュールは以下の通りです。
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・応募受付開始:2025年9月10日(水)
・応募説明会(オフライン・オンライン併用)
2025年9月19日(木) 10:30~12:00
会場:さいたま市浦和区北浦和1-7-1 カルタスホール
・応募受付締切:2025年9月30日(火)
・1次審査・採択候補通知
1次審査で4件の企業を最終選考候補として採択します。
・チームとの顔合わせ・集中的メンタリング(オフライン)
2025年10月15日(水)、16日(木)
会場:さいたま市内を予定
・アーリープロトタイピング
1ヶ月以内に参加スポーツチームと応募者の共創による与件設計をもとに、簡易的な形式でアーリープロトタイピングを行います。
・中間発表
応募者による共創事業案とアーリープロトタイピングの発表を行い、フルプロトタイピングへ進む2社の選定へ入ります。
2025年12月3日(水)
会場:さいたま市内を予定
・フルプロトタイピングへ進む2社を発表
・フルプロトタイピング
選定後、メンタリングとコンサルテーションの内容を踏まえてフルプロトタイピングに取り組みます。
・成果報告会
2026年3月24日(火)
会場:さいたま市内を予定
・社会実装、事業化へ
・次年度以降事業拡大フェーズにおいても支援します
※上記日程や内容は現時点の予定であり、変更となる可能性があります。
■事業HP
https://saitamasc.hp.peraichi.com/saitamasoip2025
応募資格
本プログラムへの応募資格・条件は以下の通りです。
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スポーツビジネスへの参入意欲や事業拡大の意欲をお持ちで、アイデアの事業化に取り組むことのできる法人/コンソーシアム(企業規模は問いません)
そのほかの条件については、事業HPより募集要項をご確認ください。
参加メリット
本プログラムに採択・参加する企業は、以下のようなメリットや支援を受けることができます。
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各業界・ビジネスに精通したメンター陣によるビジネスメンタリング
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採択された提案には、事業開発に必要な費用をサポート
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社会実装に向け、地域の関係者等をつなぐバックアップ体制
この他、プログラムを通じて新たな共創パートナーとの出会いやネットワーク形成、自社のイノベーション促進にもつながる機会となります。女性アスリートならではの視点や知見を取り入れたプロジェクト共創により、自社のCSR・SDGs推進やブランド価値向上にも寄与することが期待できます。
主催・運営・協力
主催:さいたま市 https://www.city.saitama.lg.jp/
運営:一般社団法人さいたまスポーツコミッション http://saitamasc.jp/
協力:株式会社ザスモールシングス https://www.the-small-things.com/
※SSC(さいたまスポーツコミッション)は、日本初のスポーツコミッションとして2018年に設立。地域のスポーツ機会創出やスポーツイベント誘致等を通じて地域経済活性化を図る団体です。
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