国連WFP、ガザのすべての避難家族へ緊急支援食糧を配布
ガザ発 –10日夜から始まった72時間の一時停戦を受けて、国連WFPと国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、食糧支援として14万3千世帯に対し、米10キロ、小麦30キロの配布を開始しました。安全が確保されれば、2週間以内に彼ら全員の元に届けられます。国連WFPとUNRWAでは、今回の配布の前にすでに約110万人に食糧を届けました。国連WFPと協力団体では、すべての避難民に食糧が届くよう活動しています。
国連WFPとその協力団体は11日、戦闘下のガザで暮らす計73万人に対する緊急食糧支援を開始しました。この73万人は、他から食糧支援を受けられていません。
国連WFPパレスチナ事務所のパブロ・リカルド代表は、「戦闘により避難してきたすべての家族に食糧を届けたいと考えています。また、彼らの避難場所として自らの家を開放し、食糧を分け与えてくれている、その親戚や友人に対しても支援を行いたいと考えています」と述べました。
これまで国連WFPが行った緊急食糧支援の詳細は以下の通りです。
(写真=毎日届けられるパンを抱える少女
主食となるパンを供給するため、国連WFPではガザにあるパン屋に小麦粉を提供し、毎日人々の元に届くよう支援を行っています。Copyright: WFP/Eyad al Baba)
国連WFPパレスチナ事務所のパブロ・リカルド代表は、「戦闘により避難してきたすべての家族に食糧を届けたいと考えています。また、彼らの避難場所として自らの家を開放し、食糧を分け与えてくれている、その親戚や友人に対しても支援を行いたいと考えています」と述べました。
これまで国連WFPが行った緊急食糧支援の詳細は以下の通りです。
- UNRWAが運営する学校で避難生活を送る26万3千人、他の公共施設に避難している1万3千人に対し、封を開ければすぐに食べられる非常食を配布しました。
- 避難してきた8千世帯(約4万8千人)への電子食糧引換券の配布。この引換券により、近くの店で食べ物を買うことができるうえ、国連WFPとUNICEFが合同で立ち上げた緊急支援プログラムにより、水や衛生用品の購入にも利用できます。
- 入院患者2,039人と病院に勤務する関係者に対する緊急食糧の配布。
- 国連WFPと他の国連人道支援機関やそのパートナーが協力して、支援物資の輸送や人道援助活動を行うロジスティック・クラスターを発足しました。これにより、パン、米、水、衛生用品を中心とした支援物資を輸送用にまとめたものを360台分、ガザへ届けました。
- 国連WFPとUNRWAは、ガザやエルサレム、そして、ヨルダン川西岸からパンを買い付け、大規模なパンの配給を開始しました。ガザでは電気の供給が断たれているため、人々は自宅でパンを焼くことができません。そのため、パン屋の前には4時間にも及ぶ長蛇の列ができていました。
- 今回の緊急食糧支援のほかに、国連WFPでは戦闘以前から行っている、ガザ地区28万5千人に対する通常の食糧配給も再開しました。
- 6万人を対象にした食糧引換券の配布。この食糧引換券は通常から配られていますが、戦闘下にあった8月第2週の段階でも、同券の回収率は75%と機能しています。
- 国連WFPでは、避難民に対する緊急支援を行うため4800万米ドルを至急必要としています。また、緊急支援とは別にガザ地区やヨルダン川西岸で行っている通常の食糧配給を今年いっぱい行うために、2000万米ドルが必要です。
(写真=毎日届けられるパンを抱える少女
主食となるパンを供給するため、国連WFPではガザにあるパン屋に小麦粉を提供し、毎日人々の元に届くよう支援を行っています。Copyright: WFP/Eyad al Baba)
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