シミック、国立がん研究センターのオンライン治験基盤構築サービスに参画

希少がんに対するオンライン治験の実施をサポート

シミック株式会社（本社：東京都港区、代表取締役 社長執行役員　三嶽 秋久、以下：シミック）は、国立研究開発法人国立がん研究センター（東京都中央区、理事長：中釜 斉、以下NCC）とオンライン治験の基盤構築に関する契約を締結し、同・中央病院（東京都中央区、病院長：島田和明、以下NCCH）が展開する希少がんに対するオンライン治験の実施をサポートしていることをお知らせいたします。

2023年6月27日にNCCより発表されたプレスリリース「希少がんに対するオンライン治験を開始－地域に居ながらにして中央病院が実施する医師主導治験へ参加することが可能に」(※1)の通り、NCCHが希少がんを対象とした2つの医師主導治験でオンライン治験を開始することに伴い、シミックはシステム構築、NCCHならびにNCCHと提携する遠隔地の病院（パートナー施設）の双方の連携サポートおよび手順書作成等の支援を行っています。
(※1)https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2023/0627_1/index.html

希少がんの医薬品開発は、都市部に偏在している治験実施医療機関で治験が行われることが多く、その他の地域に在住する患者さんが地理的な要因のために治験への参加を見送ることがありました。そのため、治験に参加を希望する希少がん患者さんと治験への参加を勧めたい医療機関の両側面から、患者治験参加の地域格差に対する改善要望があり、実現する方法が模索されてきました。患者数の少なさからアンメットニーズが残る希少がんの治験をNCCHは率先して実施しており、この度のオンライン治験を通じて、希望されるより多くの患者さんが治験に参加しやすくなっていくことが期待されています。

■シミックの分散型臨床試験（Decentralized Clinical Trials：DCT）の取り組みについて
シミックでは患者中心の医療の実現に向けて、eソリューションの充実とともに、オンライン診療、eConsentなどの先進的なテクノロジーベンダーとの提携を積極的におこなっています。これらeソリューションの提案と共に、Decentralized Clinical Trials（DCT）の設計・運用サポートを実施しています。

シミックは、今後も日本の臨床試験へのオンライン治験の導入促進をサポートし、いち早く患者さんに新薬をお届けすることに貢献して参ります。

■シミックグループについて
シミック（CMIC）は、1992年に日本で初めてCRO（医薬品開発支援）事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。製薬・バイオテクノロジー・医療機器等の海外企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども展開しています。また、シミックは個人や自治体を支援する新しいヘルスケアソリューションを提供しており、製薬企業のバリューチェーンを全面的に支援する豊富な経験と実績を基盤として、“個々人の健康価値を最大化”する事業モデルPHVC（"Personal Health Value Creator”）の展開を目指しています。シミックグループは、世界中に7,500人を超える従業員とグループ会社27社を擁しています。詳しくはウェブサイトをご覧ください。 https://www.cmicgroup.com