資源循環型ビジネスを展開するECOMMITシリーズAにおいて約9.4億円の資金調達を完了
〜資源循環のインフラ構築を加速、循環センターへの設備投資、回収の仕組み化を促進するPASSTOブランドの強化〜
◾️ECOMMIT事業について
ECOMMITは、「捨てない社会をかなえる」をスローガンに、15年以上のノウハウをもとに、捨てられてしまっているものを回収・選別し、再流通することで、それらを活用できる先へと繋ぐ取り組みを進めています。現在、日本では廃棄物のリサイクル率がOECD最下位の20%であり、廃棄物の最終処分場の残余年数は約20年と言われています(※)。これからの社会において、まだ使える資源を循環させることは”したほうが良いこと”ではなく”未来のためにしなければならないこと”だと捉えています。ECOMMITは、この社会課題を解決するために不要品を「素材・商材」に変えるための取り組みを進めています。
◾️シリーズAラウンドの引受先について
・伊藤忠商事株式会社
・グローバル・インフラ・マネジメント株式会社
(Global Infrastructure Managementアセット・クリエーション・ファンド1号投資事業有限責任組合)
・日本郵政キャピタル株式会社
・株式会社Kips(The Independents Angel 2号投資事業有限責任組合、KE投資事業有限責任組合)
・NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合)
・株式会社NCBベンチャーキャピタル(NCBベンチャー投資事業有限責任組合)
・鎌倉投信株式会社(創発の莟1号投資事業有限責任組合)
・みずほキャピタル株式会社(みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合)
・株式会社サザビーリーグ
となります。
◾️調達完了後の重点投資について
今回の資金使途につきましては、設備やシステム開発、人材やブランディングへの投資を実施します。事業拡大に向け、生活者にとって身近な場所に循環の仕組みを設け、全国各地に循環の拠点を拡大、増強し、回収量を増やしていくこととを重視します。特に環境貢献度が高い”リユース”を促進するため、生活者が循環に参加したくなるカルチャーづくりを推進します。
(1)不要品を回収し、最適な使い道を選別し、再流通させる循環の仕組みPASSTO(パスト)の拡大
・PASSTOの設置場所の増強
・PASSTOの連携可能なパートナー企業や自治体の拡大
・PASSTOについて
不要品の再流通における最大の課題は、ものを「捨てる」ためのインフラに対して「循環させる」ためのインフラが圧倒的に不足しており、生活者の身近に存在していないということがあります。この課題を解決するために、不要品の回収・選別・再流通を一気通貫で行うオリジナルブランド「PASSTO(パスト)」を開発しました。
PASSTOとは、PASS TOを短縮した造語で「次の人に渡す、未来につなぐ」ということを意味しています。
(2)循環センターの拡大・自動化、グローバル展開
・関東に選別の自動化を備えた循環センター設立
・アジア圏への進出
各プロジェクトにおける環境への貢献度は、即時に数値化しています。こちらを実用性の高いデータとして提供することで、自社サービスの強化を図り、パートナー企業や自治体との協業を加速します。
※ 環境省 令和3年版 環境・循環型社会・生物多様性白書
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r03/html/hj21020301.html
◾️引き受け先企業代表者様からのコメント
・伊藤忠商事株式会社 繊維カンパニー ファッションアパレル部門長 中西英雄氏からのコメント
ECOMMIT社が創業以来取り組んでいる「循環の仕組みづくり」は、大量消費社会への対応、持続可能な産業成長の実現のために欠かすことのできない取組みです。ファッション産業において、欧米を起点に環境問題への対応が迫られる中、原料から製品まで一貫したバリューチェーンを有する伊藤忠にとり、ECOMMIT社とのパートナーシップは循環経済構築に向けた重要な位置付けであるとともに、その産業的・社会的意義の大きさから同社の事業拡大が社会に大きく貢献すると確信しております。今後も、ECOMMIT社の更なる事業成長をサポートしてまいります。
・グローバル・インフラ・マネジメント株式会社 代表取締役社長 土田博志氏からのコメント
弊社グローバル・インフラ・マネジメント株式会社は、東急株式会社とインフロニア・ホールディングス株式会社の合弁会社です。2社が有する豊富な事業経験に独自のアイデアとノウハウを融合させ、社会が直面する課題に「インフラ」の力で挑むことをミッションに、運営するファンドを通じた出資やアドバイザリー業務を行っております。ECOMMIT 様は、「捨てない社会」の実現に必要な資源循環のインフラ構築を目指して、未来を見据えた事業を展開されており、持続可能な社会の在り方が求められるなかでその重要性や役割はより一層高まってくると捉えております。ECOMMIT様と弊社が保有するリソースのシナジーを創出し、ともに資源循環インフラ構築の実現を目指してまいりたいと考えております。
・日本郵政キャピタル株式会社 代表取締役社長 丸田俊也氏からのコメント
日本郵政キャピタルでは、日本郵政グループのネットワークを生かして社会課題を解決できる、成長性の高いスタートアップ企業に対して積極的に出資を行い、また、出資後、出資先企業と日本郵政グループの高次元な連携を強力に推進しています。
ECOMMIT様は、個人、組織や業界を繋ぎ、循環型社会の実現を目指し、資源を循環させる仕組みを提供する循環商社の機能を担っており、時代の変化とともに社会的な役割も更に大きくなることが期待されます。
今回の資本提携を通じて、両社が保有するリソースのシナジー創出並びに事業のさらなる拡大を目指してまいります。
・株式会社Kips 代表取締役 國本行彦 氏からのコメント
ECOMMIT社とは、約3年前よりインデペンデンツクラブへの登壇をきっかけとして、事業会社やVCを紹介させていただきました。「捨てない社会をかなえる」という社会課題解決に向けた素晴らしいビジョンと経営メンバーのエネルギーに魅了され、出資を行いました。今回のラウンドで、ビジョン実現に向け事業を進めていく上での心強いパートナーも増えましたので、今後の成功を共に築いていくことを楽しみにしています。
・NIPPON EXPRESS ホールディングス株式会社 執行役員 大辻智 氏からのコメント
NXグループでは、「事業を通じて世界の人々のより良い暮らしと持続可能な社会の発展を支える」というサステナビリティビジョンを掲げ、企業価値向上を目指しています。川野CEOとの対話を通じて、捨てる、燃やすを前提とした経済活動が地球生態系を破壊しているという共通の危機意識を感じることができました。循環型社会の実現にかける川野CEOの熱い思いと同社のミッションに共感し、ともに行動していきたいと考え、資本参加を決定いたしました。ECOMMIT様とNXで、グローバルレベルの新たなソリューションを共創し、ハイファッション、アパレルメーカーのお客様に対して新たな価値をご提供して参りたいと考えております。
・株式会社NCBベンチャーキャピタル 代表取締役 井上一成 氏からのコメント
NCBベンチャーキャピタルは、西日本フィナンシャルホールディングスのネットワークとリソースを活用して、地域産業・雇用創出に貢献することを目指し、社会的課題に向き合っております。ECOMMIT様は、消費者、自治体、企業を巻き込みながら、「リユース」「リサイクル」の普及を図り、サーキュラーエコノミー(循環型経済)を見据え、日々事業を展開されております。今回の資本提携をご縁に、地元九州、鹿児島に本社を構えるECOMMIT様のビジネスに、引き続き、寄り添って参りたいと存じます。
・鎌倉投信株式会社 投資事業部長 江口耕三 氏からのコメント
着古した洋服、着なくなった洋服、着れなくなった洋服をどうするか。
リサイクルショップに持ち込むのはめんどうなので、燃えるゴミとして捨てるか、古布回収の日に捨てるくらいしか、選択肢がない。そして、もったいないと思いながら、捨ててしまう。しかし、“その先”はどうなっているのか、誰もわからない。燃やすのか、埋め立てるのか、どこかで雑巾にでもなっているのか、、。
ECOMMITは“その先”を創ろうとしています。そして、PASSTO(パスト)という新たな選択肢を。鎌倉投信は“その先”にある世界こそ、捨てない社会・循環経済への入り口であると確信し、ECOMMITを心を込めて応援します。
・みずほキャピタル株式会社 インベストメントマネージャー 紅林亮多 氏からのコメント
ECOMMIT社は長年「静脈産業」で事業を営み、不要品の回収・選別・再流通のノウ
ハウを蓄積されてきました。特に、回収した衣類の廃棄率の低さは一朝一夕には他社が真似できない強みと考えます。日本は不要になった資源を救うインフラがまだ足りていません。企業や個人のサステナビリティへの意識が高まりつつあり、今後益々ECOMMIT社の役割は重要になってくると思います。
川野CEOを筆頭に、熱量や志が非常に高いメンバーが集まっていて、循環型社会の実現に向けて様々な関係者を巻き込みながら成長していく姿が想像できました。近い将来、街中に回収ボックス「PASSTO」が設置されることを期待しています。引き続きみずほグループの総力を挙げて全力でご支援して参ります。
・株式会社サザビーリーグ 社長室CVC担当 プロジェクトマネージャー 植村剛直 氏からのコメント
ファッションが環境に与える負荷を出来るだけ低減し、持続可能な産業にしていくことが重要な中、ECOMMIT社のこれまでの取り組み、また同社が考える循環型社会の実装で実現したい世界や価値観に共感をいたしまして出資させていただきました。当社が展開するESTNATIONともすでに取り組みを行っておりまして、今後は取り組みブランドやその活動の幅を広げていけるよう、川野さんをはじめECOMMITの皆さまとともに尽力していきたいと思っております。
・株式会社ECOMMIT 代表取締役CEO 川野 輝之からのコメント
この度、シリーズAラウンドの資金調達におきまして、日本を代表するような名だたる企業様と資本提携を締結することができ、大変嬉しく思っております。ご支援いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
また、資金調達という側面はもちろんですが、循環型のバリューチェーンを構築するには欠かせない企業様と、組織の垣根を超えた「チーム」が出来たと感じております。これを機に、チーム一丸となって、環境課題解決に向かうべく、循環型社会を見据えた資源循環のインフラ・システム開発により一層注力してまいります。引き続きご支援のほど宜しくお願いします。
株式会社ECOMMITについて
ECOMMITは「捨てない社会をかなえる」ために、ものが循環するインフラをビジネスで実現する循環商社です。全国7箇所に自社の循環センターを持ち、不要になったものを回収・選別・再流通しています。さらに、"ものの流れ"をデータ化する自社開発のトレーサビリティシステムにより、リユース・リサイクル率の算出や、CO2削減量のレポーティングまで行うことで、企業や自治体のサステナビリティ推進に向けたサービスを包括的に提供しています。 URL:https://www.ecommit.jp/
(1)会社名 株式会社ECOMMIT
(2)代表者 川野 輝之
(3)所在地 鹿児島県薩摩川内市水引町2803
(4)URL https://www.ecommit.jp/
(5)設立 2008年10月1日
(6)事業内容:循環型社会に向けたインフラ・システム開発およびリユース・リサイクル事業
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