エーアイ、一般社団法人「手話言語等の多文化共生社会協議会」に準会員として参加
一般社団法人 手話言語等の多文化共生社会協議会(以下SiLa(サイラ)協議会)について
SiLa(サイラ)協議会は、国立大学法人電気通信大学、国立大学法人筑波技術大学、国立大学法人九州工業大学、国立大学法人名古屋工業大学とソフトバンク株式会社が2022年10月に設立した一般社団法人です。
エーアイは設立当初からの参加企業ですが、SiLa協議会ウェブサイト公開を機に改めて準会員としての参加をお知らせいたします。
SiLa協議会では、きこえない人ときこえる人が円滑なコミュニケーションを実施する社会基盤を構築するために、以下の活動に取り組んでいます。
・手話言語と音声言語を翻訳し、双方向に伝達するプログラムの研究開発事業
・上記プログラムの研究開発および実用化を促進する人材育成事業
・手話言語と音声言語の双方向コミュニケーションシステムの普及・促進事業
・その他本協議会の目的を達成するために必要な事業
本活動において、エーアイは音声合成技術を主としたコミュニケーションシステムの構築に協力していきます。
・法人名:一般社団法人 手話言語等の多文化共生社会協議会
・会長:石原 保志
・設立:2022年 10月
SiLa協議会 設立の目的と背景
現在の社会システムでは、学校やオフィス、病院などでの情報伝達やコミュニケーションは音声言語を前提に構築・運用されています。
一方、音声言語がきこえない人は全世界で約7,000万人、国内では約35 万人と言われており、日々の生活や仕事をする中で、コミュニケーションの不自由さを感じる局面が多々あります。
特に、自然災害やコロナ禍などのパンデミックの発生時には、必要十分な情報をタイムリーに得ることが困難であり、二次災害などを招く可能性が高い状況にあります。
また、きこえない人の活動を 支援する手話通訳士は、国内では約4,000人(きこえない人の約1%)であり、手話通訳を必要とするすべての要望に対応することが困難な状況です。
手話通訳士は、さまざまな通訳の中で、より専門的で複雑な場面に注力し、そうではない場面ではデジタル技術も活用しながら、人材の有効活用を図るなどの社会的な仕組みを構築することも必要です。
本協議会では、きこえる人ときこえない人の自由闊達で円滑なコミュニケーションに資する技術の研究 開発を基盤として、双方に新たな学びと創造、社会貢献に資する環境を提供し、きこえない人が不自由さを意識することなく社会参画し、伸びやかに自己実現できる共生的かつ共創的なコミュニケーション・プラットフォーム基盤を構築することを目的とします。
SiLa協議会 今後の予定と期待される成果
第1フェーズ(2022年11月1日~2027年3 月31日)では、手話言語のデータベースの構築、手話言語 の認識率の向上、口話認識の導入、モバイル端末の開発と実用化などに取り組み、全国の自治体の 10% 以上で利用頂ける環境の構築を目指すとともに、協議会に参加する会員企業による自社内コミュニケー ションでの実証実験や、自社サービスとしてのきこえない人への支援ツールとしての実験利用を通して、改善点等のフィードバックを研究開発活動に活用します。
第 2 フェーズ(2027年4月1日~2032年3月31日)では、手話言語翻訳アルゴリズムの研究、手話言 語認識と連動した口話認識手法の開発、手話言語から直接音声合成する研究および実用化などに取り組み、 全国の自治体の 30%以上で利用頂ける環境の構築を目指すとともに、会員企業内においても 最終的に実 用化へとつなげます。 これらの取り組みにより、以下の成果が期待されます。
1)きこえない人が不自由さを意識することなく社会参画し、伸びやかに自己実現できる。
2)自然災害や感染症などのパンデミックの発生時にも、きこえない人が必要な情報をタイムリーに取得できる。
3)ビッグデータの活用により、きこえない人ときこえる人が双方において、社会活動におけるデジタル化を加速することができる。
音声合成AITalk®とは
AITalk®は、コーパスベース音声合成方式を採用し、より人間らしく自然な音声で、自由に音声合成をすることができる音声合成エンジンです。
●3つの特徴
①市場評価の高い編集ツール テキストから音声を簡単に合成できる編集ツールを提供。話速・イントネーションなどの調整や特定な読み方を辞書登録することも容易。
②豊富な話者と言語 日本語話者は大人から子供まで男女15種類、関西弁にも対応。さらにいくつかの話者では喜怒哀楽の感情表現に対応。
③誰の声でも合成データに、「AITalk®CustomVoice®」 芸能人や声優、自分の声でも短時間の収録で音声合成用データに変換。
※1:プランにより収録文章数が異なり、また個人によって読上げスピードや読み間違い等があるため、収録時間に差があります。
※2:一般的に収録文章数が多いほど音質は向上します。ご用途によって最適な収録数・音声辞書作成方法をご提案いたします。
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