「義実家への帰省」に関する実態調査
妻の約半数が、夫の実家への帰省は「気が重い」。 夫の半数以上は、妻の実家で特に気を遣っていない!
1.既婚者の7割は、配偶者の実家へ、年に1回以上帰省している!
初めに「ご自身・配偶者それぞれの実家に帰省する頻度はどれくらいですか?」と聞いた。自身の実家に「同居している」人が8.6%、「週1回以上」という人は6.7%、「2週間に1回程度」という人が5.7%、「毎月1回程度」という人が13.0%、「2~3ヶ月に1回程度」という人が15.2%、「半年に1回程度」という人が19.0%、「年に1回程度」という人が12.6%、「2~3年に1回程度」という人が4.3%、「それ以下」という人が5.2%、「全く帰省しない」という人が3.8%、「実家はない」という人が5.9%だった。配偶者の実家の場合、「同居している」人が5.0%、「週1回以上」という人は2.8%、「2週間に1回程度」という人が4.1%、「毎月1回程度」という人が11.1%、「2~3ヶ月に1回程度」という人が12.9%、「半年に1回程度」という人が17.9%、「年に1回程度」という人が15.9%、「2~3年に1回程度」という人が6.6%、「それ以下」という人が6.6%、「全く帰省しない」という人が7.1%、「実家はない」という人が10.0%だった。年に1回以上、自身の実家に帰省している人は72.2%、配偶者の実家へは64.7%だった。また、「配偶者の実家への帰省の主な目的は何ですか?」と聞いたところ、「子どもの成長報告・子どもの顔を見せるため」が最も多く36.6%、次いで「習慣・義務・決まりだから」が36.1%、「配偶者が帰省したがるから」が22.0%、「法事・墓参りなどの行事のため」が17.3%、「義親が会いたがるから」が10.6%と続いた。
2.妻の約半数が、夫の実家への帰省は「気が重い」。
次に、「配偶者の実家への帰省は楽しみですか?」という質問をした。結果、男性は「とても楽しみ」と回答した人が22.8%、「どちらかというと楽しみ」が19.9%、「特に何も思わない」が39.0%、「どちらかというと気が重い」が8.6%、「とても気が重い」が9.7%だった。女性は、「とても楽しみ」が14.4%、「どちらかというと楽しみ」が17.1%、「特に何も思わない」が21.4%、「どちらかというと気が重い」が25.5%、「とても気が重い」が21.6%だった。
「楽しみ」だという男性は42.7%、女性は31.5%、「気が重い」という男性は18.3%、女性は47.1%だった。妻は約半数が、夫の実家への帰省を「気が重い」と感じているのに対し、妻の実家への帰省を「気が重い」と感じている夫はわずか2割弱だった。夫は自分が義実家への帰省をさほど苦にしない分、妻も同様だと考えてしまうと、危険かもしれない。
「楽しみ」だと回答した理由を聞いたところ、最も多く挙がったのは、「おいしいものが食べられるから」だった。具体的には、「高級店でご馳走してくれるから」(47歳/女性)や、「喜んでご馳走してくれるから」(48歳/男性)、「新鮮な野菜が食べられるから」(52歳/女性)などが挙がった。次いで、「話ができるから」が多く、具体的には「年に1回なので、子どもについてなど積もる話がたくさんあるから」(46歳/女性)や「家族みんなで集まってお酒を飲んで話すのが楽しいから」(47歳/女性)などが聞かれた。その他には、「のんびりできるから」という声も多く、例えば「家が広々として気持ちが良いから」(56歳/女性)や、「子どもの面倒を見てもらえるし、炊事をしなくて良いから」(28歳/女性)などの理由が挙がった。
「気が重い」と回答した人にも理由を聞いた。最も多かったのは「気を遣うから」という理由で、具体的には「仲良くしてもらっているが、やはり娘のようにはいかず気を遣うから」(40歳/女性)や「気を遣うだけで、心も体も全く休まらないから」(38歳/女性)などが挙がった。次いで、「遠いから」が多く、「遠いから移動だけで大変で、お金もかかるから」(28歳/女性)などが挙がった。続いて「義親や親せきと気が合わないから」が多く挙がり、「義母も義姉もネガティブでインドアだから」(36歳/女性)などが具体的に挙がった。他には「家が汚いから」や「やることが無く、暇だから」なども挙がった。
3.夫の半数以上は、妻の実家で特に気を遣っていない!
最後に、「配偶者の実家で、気を遣うことは何ですか?」と聞いた。男性で最も多かったのが「姑との会話」と「座る場所・居場所」で、ともに11.5%。次いで「舅との会話」が8.1%、「家事・手伝い」が7.6%、「風呂・トイレ」が5.8%、「手土産」が5.5%だった。女性は、「家事・手伝い」が最も多く36.0%、「姑との会話」が24.0%、「舅との会話」、「義理の兄弟・姉妹との会話」がともに11.4%、「手土産」が9.6%、「風呂・トイレ」が7.5%と続いた。
「家事・手伝い」に気を遣う理由を聞いた。最も多かったのは「どこまで手伝えば良いか悩むから」(56歳/女性)という理由だった。次いで、「習慣が異なるから」(38歳/男性)や、「何もしなくても良いと言われるが、どうしたら良いか悩むから」(33歳/女性)などの声が挙がった。また、「姑との会話」、「舅との会話」、「義理の兄弟・姉妹との会話」では、「共通の話題を探すのが大変だから」(46歳/男性)や、「会話が続かないから」(38歳/男性)という声が最も多かった。他にも「年齢が離れているため、話し方や内容に気をつけているから」(54歳/女性)などが挙がり、特に舅に対して多かったのが「無口なので話をふるようにしている」(43歳/女性)という声だった。
また、「特になし」の回答を男女別に見ると、男性は57.3%だったのに対し、女性は26.4%と、大きく差が開いた。この結果が、「配偶者の実家への帰省」が「楽しみ」か「気が重い」かの差にも繋がっているのだろう。
夫は義実家に行っても特に気を遣わず、妻は義実家で気を遣い帰省が苦痛なものになっているという、対照的な結果となった。夫婦それぞれが自分の感覚で「義実家への帰省」をとらえてしまうと、帰省をきっかけに夫婦喧嘩が勃発することにもなりかねないので注意が必要だ。
■調査概要
有効回答 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の20~59歳の既婚男女862名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015年8月10日(月)~8月13日(木)
オウチーノdeヨムーノ:http://www.o-uccino.jp/article/archive/kurashi/20150825-souken/
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