ローランド・ベルガー、アスタミューゼ、Beyond Next Ventures、の3社が世界中の有望な技術シーズ発掘と事業化支援で協力

第1弾として九州大学発のKOALA Techを支援開始

ローランド・ベルガー

2019年7月、東京-欧州系最大の戦略コンサルティングファームの日本法人である株式会社ローランド・ベルガー(東京都港区:グローバル共同代表兼日本法人代表取締役社長 長島 聡、以下ローランド・ベルガ―)は、有望な研究技術支援のため、アスタミューゼ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 永井歩)、Beyond Next Ventures株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 伊藤毅)の3社で、世界中の優れた技術の発掘、資金調達や事業化支援、企業との関係構築で協力することを合意し、支援を開始しました。
このたび、3社協力プロジェクトの第1弾として、九州大学発の研究開発スタートアップ「株式会社KOALA Tech(福岡県福岡市、代表取締役CEO リビエル・ジーン・チャールズ・モーリス)」を支援することになりました。KOALA Techは、有機材料を用いた半導体レーザーダイオード(OSLD : Organic Semiconductor Laser Diode)の技術を有し、既存の無機半導体では実現できない特性を持った有機半導体レーザーの事業化を目指しています。

(向かって左から)KOALA社創業者の安達千波矢教授とRibierre社長、Bencheikh取締役、藤原取締役

近年、ベンチャー投資の金額、件数が年々伸びている中、創業間もないシード期のベンチャー投資への関心が高まっています。その一方で、技術力が高く将来性のある技術系スタートアップの発掘が難しいという課題や、会社立ち上げ期の資金不足、人材不足、知識や情報の不足などから、高い技術力が発掘されずに埋もれてしまう可能性がありました。今後、スタートアップが様々な場面で直面する課題を3社で共に解決し、シード期、プレシード期の研究開発スタートアップの発掘と事業化支援を行ってまいります。
 


■3社の役割について
アスタミューゼは、自社が持つ世界中の新事業、新製品/サービス、新技術/研究の情報、世界80か国の特許情報のデータベースを使用し技術評価を行い、周辺技術分析を元に特許戦略の提案や具体的事業化提案、そのための人材紹介などを行います。Beyond Next Venturesは、技術系スタートアップの発掘の他、運用する合計約150億円弱の2つのファンドからの投資を通じた経営への参画、事業計画の策定、事業に必要な人材の探索・供給、顧客・共同研究の候補となる企業の探索と交渉、将来の資金調達の計画策定・投資家の探索・交渉、研究開発計画の共同策定等を通じた事業化の加速を行います。ローランド・ベルガーは、欧州系最大の戦略コンサルティングファームである独自の企業ネットワークを活かし、共同研究企業の紹介や事業化のための提携先企業マッチング、事業計画立案支援、海外展開支援など、具体的な事業化を強力に推進する役割を担います。

 本発表にあたり、株式会社KOALA Techの創業者で、九州大学応用科学部門の安達千波矢教授より、エンドースメントを頂戴しています。

「1989年の有機半導体レーザーの着想以来、約30年の月日を経て世界初の電流励起レーザー発振を実現することができました。本技術は、九州大学最先端有機光エレクトロニクスセンター(OPERA)における先端材料化学、デバイス物性、微細加工プロセスの各技術要素と専門家が融合することでブレイクスルーが達成されました。今後、有機半導体レーザー(OSLD)の学理の解明を進めることで、より一層の低しきい値化を進め、デバイスの安定化を図って参ります。同時に、新しいOSLDの産業化を念頭に置いた実用化開発を進めるために、株式会社KOALA Techを設立致しました。昨年度から資金調達を開始し、シード出資をご決定頂いたリードインベスターであるBeyond Next Ventures株式会社様をはじめ、日本材料技研株式会社、QBキャピタル合同会社様、株式会社ウエストコーナーに深く感謝致します。さらに、今回、KOALA TechはNEDOの研究開発型ベンチャー支援事業(STS)にも採択されるとともに、アスタミューゼ株式会社様、株式会社ローランド・ベルガー様のご支援を頂くことが決まり、戦略的な研究開発体制をスタートさせることができました。OSLDは未来の光エレクトロニクスを大きく変革する力を持った魅力的な技術です。是非、皆様のより一層のご支援を頂ければ幸いです。」
株式会社KOALA Tech 創業者 安達千波矢
(九州大学応用化学部門 教授 兼任:最先端有機光エレクトロニクス研究センター センター長、未来化学創造センター教授)

【アスタミューゼについて】
世界の新事業、新製品/サービス、新技術/研究の情報に併せて80か国の特許情報などを、独自に定義した176の”成長領域”と100の“社会課題”で分類・分析。1億5000万件を超える世界最大のイノベーションキャピタル(イノベーションの源泉となる資産)のデータベースを構築、活用し、未来創造、社会課題解決のための新規事業提案やM&Aのコンサルティング、先端企業/技術、専門人材の紹介、SaaSでの情報/人材提供事業を行っています。
https://www.astamuse.co.jp/

【Beyond Next Venturesについて】
Beyond Next Venturesは、2014年8月に創業した、技術系スタートアップへのインキュベーション投資に特化した独立系アクセラレーターです。大学シーズの事業化支援から、ベンチャー投資、成長支援までに渡る豊富な投資経験と優れた運用実績を有する、国内でも数少ない当分野におけるリーディング企業の1社であり、JSTの大学発新産業創出プログラム(START)における事業プロモーターや、NEDOの研究開発型ベンチャー支援事業の認定を受けています。2015年2月に設立した1号ファンド、2018年10月に設立した2号ファンドを合わせて累計150億円弱と、アクセラレーターとしては国最大のファンドを運用し、多数の技術系スタートアップへの投資と、その事業化・成長支援を手掛けています。
http://beyondnextventures.com

【ローランド・ベルガーについて】
株式会社ローランド・ベルガーは、欧州を起源に持つグローバルの経営戦略コンサルティングファームです。世界35か国52か所にオフィスを擁し、日本では1991年に設立され東京に拠点を構えています。東京オフィスでは、これまでの戦略コンサルティングサービスに加えて、日本型イノベーションである「和ノベーション」*を提唱。現在12社の先鋭的な企業と提携しており、AI、IoT、VR/ARなどの強い機能を持つプレイヤーと連携し、これまでの以上の幅広いコンサルティングサービスを提供しています。アスタミューゼ株式会社もそのひとつであり、昨今具体的な連携を強化し、協業プロジェクトを数多く実施している仲間です。
https://www.rolandberger.tokyo

*ローランド・ベルガーの 「和ノベーション」について
「和ノベーション」は、当社が提唱する日本型イノベーション。日本の「和」、対話の「話」、仲間の「輪」の意味を含む。 企業や個人が持つさまざまなノウハウ、技術、知恵などの「暗黙知」をモジュール=「ありもの」として見える化する。対話を通じて、「ありもの」を部門、企業、業界を超えた仲間の輪へと広げる。このような「ありもの」の徹底的な活用により、異次元のスピードで新しい価値創出を推進するという考え方。これまでに仲間企業12社との提携を発表。   

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会社概要

URL
https://rolandberger.tokyo/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 35階
電話番号
03-4564-6660
代表者名
大橋譲
上場
未上場
資本金
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設立
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