「ADFデザインアワード2025」受賞建築家・建築受賞作品を発表
最優勝はボリス・ベジャン / Boris Bežan他、優秀賞はソフィア・フォルス / Sofia Fors、フェルナンド・メニス / Fernando Menisに授与
NPO青山デザインフォーラム(ADF)が主催する世界の建築家を対象にしたアワード「ADFデザインアワード2025」審査結果が発表され、最優秀賞作品とカテゴリー優秀賞作品が決まりました。最優秀賞は、ボリス・ベジャン / Boris Bežan (BAX studio)、マラ・パルティーダ / Mara Partida (Mendoza Partida studio)、ヘクトル・メンドーサ / Hector Mendoza (Mendoza Partida studio) 、マリア・メストレス / Maria Mestres (Mestres Wåge architects)、マグヌス・ヴォーゲ / Magnus Wåge (Mestres Wåge architects)に送られました。優秀賞は、ソフィア・フォルス / Sofia Fors (Fors Arkitekter)、並びに、フェルナンド・メニス / Fernando Menisに決まりました。各受賞者の皆さま、おめでとうございます。
本アワードは、建築・デザイン業界の世界的著名人を審査員に招いた、賞金総額50,000米ドルの大型デザインアワードです。受賞者には2025年4月8日から始まるミラノサローネ期間中、ミラノでのアワード授賞式出席やミラノ建築家協会が主催するミラノ工科大学の卒業作品アワードとインテリアデザイン会社GARDEと共同での作品展示の機会が設けられております。この機会に、本アワードに応募された方々と運営をサポートしていただいた全ての方々に改めて御礼を申し上げます。

「ADFデザインアワード2025」受賞者
最優秀賞者: ボリス・ベジャン(BAX studio)、マラ・パルティーダ(Mendoza Partida studio)、ヘクトル・メンドーサ(Mendoza Partida studio) 、マリア・メストレス(Mestres Wåge architects)、マグヌス・ヴォーゲ(Mestres Wåge architects)
カテゴリー: 文化的建造物
作品名: クンストシロ / Kunstsilo



バルセロナを拠点とする3つの建築スタジオは、さまざまなプロジェクトやコンペティションで10年以上にわたって協力してきました。多様なバックグラウンドを持ちながら、建築に対する共通のビジョンと情熱を共有する彼らの専門知識は、国際的な経験によって豊かです。3つの建築スタジオの主要建築家は、イギリス、メキシコ、ノルウェー、スロベニア、スペインなどの国々で学んだ経験があり、多様な建築的視点をもたらしています。国際的な経歴を持つ彼らは、異なる文化や文脈の影響を作品に融合させ、独自のグローバルな洞察力でデザインにアプローチすることができます。
作品の紹介
クンストシロの提案は、サイロの表現力を余すところなく活用しています。このプロジェクトは、サイロの建物の特質を尊重することと、本来彫刻的で特別な体験を提供する想像力豊かな態度を組み合わせることで、エレガントなバランスを保っています。サイロの内部を少しカットすることで、控えめでありながら記念碑的なボリュームが、コントロールされたトップライトによって開かれ、未来のミュージアムに力強くユニークな個性を与えております。
優秀賞: ソフィア・フォルス / Sofia Fors (Fors Arkitekter)
カテゴリー: 教育とスポーツ
作品名: マートゥリスクールと幼稚園 / Maatulli School and Kindergarten



優秀賞: フェルナンド・メニス / Fernando Menis
カテゴリー: 文化的建造物
作品名: ラス・チュンベラスのホーリー・レディーマー教会&コミュニティセンター / The Holy Redeemer Church and Community Centre of Las Chumberas



フェルナンド・メニス(1951年、スペイン)は40年以上の経験を持つアワード受賞歴のある建築家で、ポーランドのCKKヨルダンキ(2015年)の革新的な可変音響システムを作ったことで有名。主な作品に、ラス・チュンベラスのホーリー・レディーマー教会、エル・タンケ・アート・センター、マグマ・アート&コングレス、ベルリンのスプリー・フローティング・プール、テネリフェ島のカナリア諸島政府本部などがあります。現在進行中のプロジェクトは、ビエラ・イ・クラビホ文化公園のアダプティブ・リユースとアートミュージアムパーク・ソボ。彼の作品はヴェネチア・ビエンナーレで展示され、MoMAのパーマネントコレクションに収蔵されています。
作品の紹介
教会、コミュニティ・センター、公共広場からなるこの複合施設は、15年の歳月をかけて建設され、1970年代の近隣地域の変貌を映し出し、都市再生の触媒として、また分断された都市景観の中のランドマークとして機能しています。建設は、寄付によって資金を調達し、その不規則さが設計と段階的な建設プロセスを決定しました。コミュニティセンターを含む4つの建造物のうち2つは2008年までに完成し、運用を開始。火山の景観にインスパイアされたこのコミュニティセンターは、重厚で荒々しいフォルムが特徴で、構造と構造の間にある狭い亀裂が日光を遮り、ミニマルでスピリチュアルな内部を作り出しています。多用途性を考慮して選ばれたコンクリートは、構造、形、質感、音響の役割を果たしています。革新的に使用された、火山石と混合された欠けたコンクリートは、音を吸収し、滑らかまたは粗い露出したコンクリートとともに、オペラハウスに匹敵する洗練された音響制御を実現しています。
審査基準
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美しさ : 形状・色彩・ディテール・素材選定に芸術的な価値がある。
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イノベーション : 社会変化に対応し、新素材を使用して革新的な建設プロセスと先駆的なデザインを採用している。限られた条件の中でイノベーションを起こすことにチャレンジしている。
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有益性 : 建築物が使用するユーザーや環境に配慮し、有益であり、持続可能な建築物である。
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地域性 / 文化性 / 時代性 : 地域との融合と差別化、表面的な美しさが時代的で文化的背景に適合している。
賞金
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最優秀賞:30,000米ドル(全カテゴリーより1作品)
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優秀賞:5,000米ドル(全カテゴリーより2作品)
副賞
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最優秀賞、優秀賞受賞者は「ミラノサローネ国際家具見本市」の期間中にフォーリサローネのADF会場において作品が展示されます(展示は写真及び模型等)。
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設営費用として、1,000米ドルまでを青山デザインフォーラムが負担いたします。
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受賞作品はADFが運営するヴァーチャルミュージアム「COCO WARP」での展示する機会が与えられます。
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受賞作品はADFが運営するアートギャラリーでの展示する機会が与えられます。
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最優秀賞受賞者はADFビジネスマッチング事業部で1年間PR業務をサポートいたします。
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