防災ベンチャーKOKUA、日本最大級津波想定地域の高知県黒潮町にて 防災ツーリズムとギフトを組み合わせた新プロジェクトを始動
11月5日は津波防災の日。提供サービスであるLIFEGIFTの贈る防災の知見を活かして、「観光」と「贈る」をつなぎ、黒潮町から全国に新しい防災のかたちを提供します
株式会社KOKUA(東京都渋谷区/代表取締役:泉勇作・疋田裕二)は、南海トラフ地震で日本最大級の津波想定(最大34メートル)を持つ高知県黒潮町にて、防災ツーリズムと防災ギフトを組み合わせた新しいプロジェクトを始動いたします。本プロジェクトは、高知県黒潮町が推進し、一般社団法人黒潮町観光ネットワーク(高知県幡多郡黒潮町/代表理事:森田俊彦)が企画運営する防災ツーリズムとKOKUAの防災ギフトサービスを組み合わせることで、「防災を贈る文化」の創出を通じて、防災の「学び」を「行動」に変える新たな仕組みの構築を目指します。
■ プロジェクト立ち上げの背景
日本は災害大国として、年々激甚化・頻発化する自然災害への備えが急務となっています。しかし、多くの人々にとって防災対策は「重要だが後回しにしがち」な課題となっているのが現状です。
株式会社KOKUAは「人々が自然と防災を取り組める社会の創出」をビジョンに掲げ、防災の社会実装を推進してまいりました。一方、高知県黒潮町は日本最大級の津波想定という現実を「学びと発信の機会」と捉え、先進的な防災対策と防災ツーリズムに取り組んでいます。
黒潮町の先進的な防災の取り組みとKOKUAの知見とノウハウを組み合わせることで、防災意識の向上にとどまらず、具体的な行動変容を促す持続可能な防災文化の創出が実現できると考え、本プロジェクトの立ち上げに至りました。
■黒潮町について ~日本最大級津波想定地域の先進的防災への取り組み~
高知県幡多郡黒潮町は、太平洋に面した自然豊かな町で、クジラやイルカが近くに暮らし、カツオの一本釣り漁や天日塩など、海からの恵みとともに文化が育まれている地域である一方で、南海トラフ地震の国の想定において最大34メートルという日本最大級の津波高が想定される地域でもあります。町では「避難放棄者ゼロ・犠牲者ゼロ」を目標に掲げ、官民一体となって避難訓練や教育、防災インフラの整備など、命を守る先進的な防災対策に取り組んでいます。
黒潮町では厳しい状況を"弱み"ではなく、"学びと発信の機会"と捉え、令和元年度から防災のまちとして観光と組み合わせた「防災ツーリズム」に力を入れています。防災ツーリズムは黒潮町観光ネットワークが企画運営を行い、自然の恵みと災いの二面性を理解し、人と自然のつきあい方を学ぶ体験型プログラムとして展開されています。
黒潮町防災ツーリズムの実績
・令和元年度から黒潮町が本格的に推進、黒潮町観光ネットワークが企画運営
・年間1,000人以上が訪問・参加
・国際認証「Green Destinations 2025 TOP100」に選出(世界の持続可能な観光地トップ100選)
・NIPPON防災資産 令和6年度 優良認定
・第19回エコツーリズム大賞認定
・国内最大級の津波避難タワー見学、防災教育、地区防災組織との意見交換、避難訓練体験などを実施




■ 協業内容の詳細
本プロジェクトでは、黒潮町の先進的な防災知見とKOKUAの防災用品とギフトに関するノウハウを組み合わせ、以下3つの取り組みを実施いたします。
①防災ツーリズム×贈る体験
防災ツーリズムの参加者に対して、KOKUAがプロデュースする商品や黒潮町に由来する防災用品を購入・贈答できる機会を提供します。黒潮町訪問を通じて防災意識が高まったタイミングで、「大切な人へ防災を贈る」という具体的な行動に転換し、学びの定着と防災文化の拡散を図ります。
②カタログギフトから防災ツーリズムへ
KOKUAが展開する防災カタログギフト「LIFEGIFT」の引換商品に、「黒潮町の防災ツーリズム利用券」を新たに追加します。これにより、全国の個人や法人のギフト利用者が、黒潮町観光ネットワークが企画運営する防災プログラムを知り、実際に現地を訪問するきっかけを創出します。
③黒潮町産防災用品を全国へ
黒潮町の豊かな海の恵みを活かした海産物の缶詰など、黒潮町にゆかりがあり、防災に活用できる商品を、KOKUAの防災カタログギフト「LIFEGIFT」に掲載し、全国に向けた販路拡大を行います。「防災×地域性」というストーリーと付加価値を持った商品として、日常使いできながらも、いざという時に役立つ防災価値を兼ね備えた製品開発を進めます。
■「いのちをまもる防災カタログギフト LIFEGIFT(ライフギフト)」について
「LIFEGIFT(ライフギフト)」では、日常生活に調和する防災グッズだけを集めたカタログギフトです。カタログギフトを通して人から人へ防災グッズを贈りあうことを習慣化することで、日常生活において個人の防災意識を高め合う仕掛けづくりを目指しています。
本商品はプレゼントする贈り手の「相手を想う気持ち」が伝わるようにデザインされておりプレゼントの貰い手は、複数の防災グッズの中から自分に合った防災グッズを選ぶことができ、これまで防災を意識してこなかった人でも、自然と防災対策を始めることができます。
2020年に提供を開始し、2021年グッドデザイン賞受賞。個人・法人問わず様々なお客様の贈答シーンでご活用いただいております。


■ 代表コメント
株式会社KOKUA 代表取締役COO 疋田 裕二
東日本大震災から14年が経ち、私たちは多くの教訓を得ました。しかし、防災への意識は時間とともに薄れがちです。今回、日本最大級の津波想定を持つ黒潮町で、この新しいプロジェクトを始動できることを大変嬉しく思います。
黒潮町は南海トラフ地震による津波被害という厳しい想定に向き合いながらも、それを『学びの機会』として捉え、先進的な防災対策と防災ツーリズムを推進されています。またそのツーリズム自体も、防災のことを伝えるだけでなく、自然の恵みと災いの二面性が伝わる設計となっており、そのコンセプトは私たちKOKUAの『人々が自然と防災を取り組める社会の創出』というビジョンと重なり合うものを感じました。
このプロジェクトでは、防災ツーリズムでの『学び』を、防災ギフトを通じた『贈る行動』へとつなげます。大切な人へ防災を贈ることで、防災が日常に溶け込み、全国に広がっていく。そんな新しい防災文化を、黒潮町とともに創っていきたいと考えています。
■ 今後の展開
本プロジェクトは、11月5日の「津波防災の日」に合わせて本格始動いたします。この日は、2011年3月11日の東日本大震災の教訓を踏まえ、津波による被害から国民の生命・身体・財産を守ることを目的に制定された重要な日です。本プロジェクトもこの趣旨に賛同し、津波防災への意識向上と具体的な行動促進を目指します。
2025年度には黒潮町の防災ツーリズム参加者数の増加と、全国への贈る防災文化の拡散効果を検証してまいります。また、他の地域への横展開も視野に入れ、日本全体の防災力向上に貢献する取り組みとして発展させていく予定です。
株式会社KOKUAは、本プロジェクトを通じて「防災を自然と取り組める社会」の実現を加速し、黒潮町とともに新たな防災文化のモデルケースを創出してまいります。
■ 株式会社KOKUAについて
私たちKOKUAは「人々が自然と防災に取り組める社会」を目指して活動している防災ベンチャーです。東日本大震災の被災地ボランティアで出会ったメンバーで設立し、様々な被災地支援を続けているメンバーで構成されています。
防災のきっかけを負荷なく提供するために、防災とギフトを掛け合わせた「いのちをまもる防災カタログギフト“LIFEGIFT”」を展開。また、何から防災を始めていいかわからない方に対して、自分に必要な防災グッズが1分で見つかる「パーソナル防災サービス“pasobo”」を展開しています。

共同代表の泉 勇作は、神戸市出身で幼少期に被災。大学の入学直前に東日本大震災が発生し、学生時代から現在まで10年以上、様々な被災地でのボランティア活動を経験しています。被災地にて「まさか自分が被災するなんて」という声を聞いてきた経験から、防災を当たり前にするために様々な取り組みを進めています。
会社名:株式会社KOKUA
所在地:東京都渋谷区幡ケ谷2丁目21−4 リードシー幡ヶ谷ビル 5F
代表:泉勇作・疋田裕二
設立:2020年9月
事業内容:パーソナル防災診断「pasobo」、防災ギフト「LIFEGIFT」、地域・法人に関するマーケティング・防災支援
【本リリースに関するお問い合わせ先】
株式会社KOKUA:疋田裕二
メールアドレス:hikida@kokua-social.jp
電話:050-1721-8667
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