人材不足を、無料のプラットフォーム+生の声で解消

年間の採用人数、前年度比150%の370人に

NPO法人チャイボラ

 特定非営利活動法人チャイボラ(所在:東京都豊島区、代表理事:大山 遥、以下「チャイボラ」)は、社会的養護施設における人材不足の課題解決に向けた取り組み、「チャボナビ」(https://chabonavi.jp/)を通じた年間の採用人数が、前年度比150%となる370人に達したことをご報告いたします。採用施設数も前年度比127.7%の138施設にのぼり、これは業界全体の課題解決に向けた大きな一歩となります。

※2025年3月末時点の登録施設461施設のうち、305施設が回答したアンケートをもとに集計(回答率66.2%)。

■社会的養護施設の採用活動における課題の本質

 社会的養護施設には、家庭での虐待や経済的問題、親の養育困難などさまざまな事情を抱えて入所する子どもたちが暮らしています。そのため、本来は一人ひとりと十分に関わり、適切なケアが必要なのですが、施設によっては 10名以上の子どもを1名の職員で見なければならない時間帯が大半を占めるなど、圧倒的な人材不足に陥っています。
施設側は人材を確保したいと思いつつも、子どもへの危害を恐れて閉鎖的になりやすいといった業界の特殊性もあります。ホームページすらない施設もまだ多く、採用活動に関する情報発信も十分にできていないという問題を抱えています。こうした問題は、社会的養護の施設には広報専任の職員がいない、公的資金である措置費の中に「広報費」という勘定科目が存在しないなど、対外的に情報を発信していくカルチャーが根付きづらい環境に起因しています。このような状況であるため、そもそも求職者に気づいてもらえない、気づいてもらえたとしても働く環境や職場の魅力が伝わるほどの情報がない、結果的に求職者の意向を高められない、という状態から抜け出せないのが業界としての課題です。 

■前年から大きく伸ばした要因

登録施設数 大幅増

過去1年間で登録施設数は372施設から461施設へと大幅に増加しました。これは、単なる数字の増加ではなく、口コミを中心に広がってきたチャイボラの活動が全国規模で広がりを見せている証左だと捉えています。全国各地で新しい情報発信の形に取り組む施設が増え、ひいては社会的養護施設の現場における採用活動の風土そのものが大きく変化しつつあります。

認知度の拡大

大規模イベントの継続的な実施が認知度拡大に大きく貢献しました。毎年5月に開催している大規模オンライン見学フェアは、年々参加者数を増やし、2025年には700人近くが参加するまでに成長。これらのイベントを通じて、社会的養護施設の仕事やその魅力が広く知られるようになり、潜在的な候補者層へのリーチが拡大しました。

学校・学生向けのアプローチ強化

昨年度初めての取り組みとして、保育士の学生向けの就活・実習ガイドラインを制作しました。社会的養護施設についてほとんど知らない学生が多い現状に対し、学校教員が就職指導や授業などで活用できるよう、実践的な情報を提供しています。その他、学校の教員向けの就職指導セミナーや、出張授業の案内強化も図ることで、学生が早期から社会的養護の分野に関心を持ち、キャリア選択肢の一つとして検討する機会を創出しました。

チャボナビ利用率の向上

「チャボナビ」の利用率向上には、SEO対策の徹底強化が大きく寄与しています。チャボナビのウェブサイト構造をSEOに最適化することで、検索エンジンからの流入を大幅に増加させました。また、SNS(特にインスタグラム)の強化も効果的でした。社会的養護施設の基礎知識から、施設の様子、日々の活動について積極的に発信することで、就職活動でインスタグラムを活用するのが当たり前となっている現代の学生のニーズに合致し、多くの方が「チャボナビ」を通じて情報収集を行うようになりました。これらの多角的なアプローチが連携し、社会的養護施設と就職希望者とのマッチングを促進し、結果として採用数の大幅な増加につながっています。

■利用した求職者の声

 チャボナビの有効性は、求職者の声によっても裏付けられています。

・きっかけは全部チャボナビ。施設選びにすごく役に立った。

・自分の子どもがいると見学会に行くのが結構大変。オンラインで実施してもらえてすごく助かった。

・児童養護施設の就職の情報は公にされないことが多いので、チャボナビで検索した。

・自分で使うだけでなく、友人にもチャボナビを教えた。

・とても使いやすい。Map機能も便利で見やすい。メルマガで来る情報も見ている。

・いろいろと施設が見られるだけでなく、チャットや見学会の話もあり多くの情報を得られる。

・「社会的養護とは?」など、児童養護施設以外の基本的な情報を知ることができた。

・施設職員の勤続年数や平均年収など、なかなか聞けないことがチャボナビに書かれていた。

・対面の見学会と違い、オンライン見学会だとメモが取れるので、対面と違う良さがある。

・サイトが見やすいので、知りたい情報を調べやすい。

■さらなる改善に向けた次のステップ

 今回の実績をもとに、チャイボラは次なるステップへと進んでまいります。今後も、地方を含む全国の施設の採用活動への丁寧なサポートを強化するとともに、学校へのアプローチを専門学校だけでなく、他の多様な学校種別へと拡大していく予定です。また、中途人材へのアプローチ強化や「チャボナビ」の認知度拡大も視野に入れ、引き続き社会的養護施設における人材不足の解消を通じて、こどもたち一人ひとりが大切に育てられる世の中の実現に向けて尽力してまいります。

特定非営利活動法人チャイボラ

特定非営利活動法人チャイボラ

所在:東京都豊島区
代表理事:大山 遥

児童養護施設含む社会的養護施設の職員確保と定着を支援する国内で唯一の団体。こども家庭庁「令和7年度社会的養護魅力発信等事業」に採択されており、現在は全国の1/3以上の施設をサポートしている。主な活動内容は、社会的養護総合情報サイト「チャボナビ」の運営、施設見学会の企画運営、大学・短大・専門学校への出張授業、施設職員の定着を目的とした研修の運営等。業界内の先駆的な取り組みを積極的に行っており、全国の施設をオンライン上で見学できる「見学フェア」や、メタバース上での交流イベントなども実施している。代表の大山は、2024年4月Forbes Japan発行『100通りの「世界を救う希望』 に選出。
 
・NPO法人チャイボラ公式HP https://chaibora.org
・社会的養護 総合情報サイト「チャボナビ」 https://chabonavi.jp/

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会社概要

NPO法人チャイボラ

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URL
https://chaibora.org/
業種
サービス業
本社所在地
東京都豊島区池袋2-36-1 INFINITY IKEBUKURO 6階C-86
電話番号
-
代表者名
大山 遥
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年06月