リスクベース・アプローチの現実的な運用手法を、経営層・責任者層に向けたホワイトペーパーとして公開
非対面取引時代に対応する審査の再構築へ
シンプルフォーム株式会社(東京都目黒区、代表取締役CEO 田代 翔太、以下「当社」)は、2025年5月16日にホワイトペーパー「公平なる審査を求めて―非対面時代のリスクベース・アプローチ」を公表しました。
本書は、「当局の要請に応えられる審査体制を構築したいが、どこから手をつけてよいかわからない」「形式は整えたが、実効性や継続性に確信が持てない」といった悩みを抱える経営層・責任者層に向け、非対面取引を前提としたリスクベース・アプローチ(RBA)のあるべき姿と、その現実的な運用手法を提案するものです。
近年のデジタル化により、非対面・オンラインでの契約・取引は当たり前になりました。一方、RBAの必要性は広く叫ばれつつも、「具体的にどう審査基準を設計すればよいのか」「現場で回るかたちに落とし込めるか」に悩む声は後を絶ちません。本書では、審査体制の構築に深く関与してきた当社の立場から、以下の観点に焦点を当てています。
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審査業務をどのような切り口で整理していくべきか
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RBAを機能させるためには何が必要か
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モニタリングや情報更新をどう実行するか
上記観点に解を出すことで、「形式的に整えただけの審査体制」から脱却し、非対面時代に対応した真に公平な審査へとつながる道筋を示しています。制度対応・業務設計・運用体制を考える際の一助として、ぜひご一読ください。
RBAの実装は、当局対応や形式的な制度要件を満たすためだけに存在するものではありません。真に機能させることで、組織全体としてリスクと機会を最適に配分する経営課題の解決にもつながります。その延長線上に、「不正を排除しつつ、志ある法人に機会を届ける」という、より社会的意義の高い審査体制の実現があります。当社は本書を通じ、審査の変革の必要性に共感いただく方を増やすとともに、次代のこの国の審査業務の前進を支えることで、全ての企業活動に公平な機会が与えられる社会の実現に寄与してまいります。
書誌情報
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タイトル:「公平なる審査を求めて―非対面時代のリスクベース・アプローチ」
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執筆者:シンプルフォーム株式会社 新規事業室 アソシエイトマネージャー 佐藤航世
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全文:URLよりご覧いただけます https://www.simpleform.co.jp/resources/W7_N29Bf
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発行日:2025年5月16日
章別の概要
第1章「審査の二重構造 ― 与信と属性」
概要:法人審査は、「返済能力があるか(与信審査)」と「偽っていないか(属性審査)」という2軸から成ります。とりわけ近年は属性審査の重要性が高まっており、従来の財務偏重型の審査からの転換が求められています。
主な論点;
・与信=定量評価、属性=定性評価として明確に整理すべき
・属性審査は“会えば分かる”という前提から脱却できていない
・全法人一律の基準ではなく、実態に即した「リスク別設計」が重要
示唆:“形式的平等”から、“妥当な公平性”への移行が不可欠であり、RBAの第一歩であること
第2章「現代の審査が抱える歪み」
概要:非対面化によって、属性審査の実効性が下がり、特に情報が乏しい小規模事業者・新興法人(SEB)に対し、正当な法人を排除する一方で、リスクの見逃しも生じるという二重の課題が起きています。
主な論点:
・eKYCやDBチェックには限界があり、実態把握には至らない
・与信審査はAIスコアリング等で進化しているが、属性審査は取り残されている
・SEBは過剰な排除と逆選択につながりやすい
示唆:すべての法人に同じ基準を当てはめることの限界が顕在化するなか、法人の実態に応じた審査の構築が不可欠
第3章「そして公平な審査へ」
概要:真に公平で実効性ある審査を実現するには、定型化・効率化だけでは限界があり、「地道な情報収集」と「柔軟な審査基準の更新」が求められます。RBAの導入により、ハイリスク先に集中投下し、ローリスク先には簡素化するメリハリが重要です。
主な論点:
・入口審査と途上管理の両方で、リアルタイムな属性情報(定性情報)の活用がカギ
・入口と途上でのリスクに関する気づきを相互にフィードバックすることで実効性増
・社内リソースを分析・判断に集中し実行性を担保したいが、一次情報の収集には手間がかかる
示唆:泥臭い工程こそが、不正リスクの排除と機会提供の両立を支える
Podcastによる音声解説を公開開始
形式的なチェックにならざるを得なかったこれまでの審査を、実効性あるものに変えるためには何が必要なのか。本書に込めた背景と課題意識を執筆者による音声解説でご紹介します。ぜひ、ご視聴ください。
会社概要

会社名 |
シンプルフォーム株式会社 |
本社所在地 |
東京都目黒区大橋1-5-1 クロスエアタワー8階 |
代表者名 |
代表取締役CEO 田代 翔太 |
設立 |
2020年10月1日 |
資本金 |
2,934百万円(資本準備金等も含む) |
累計資金調達額 |
51.9億円(株式による出資および金融機関からの借入を含む/2025年5月現在) |
事業内容 |
法人取引における審査体制の構築・運用支援 |
Webサイト |
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