視聴者注目の”瞬間”を分析!いまだロスの人も多いNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』全話を通して視聴者はどのシーンにくぎづけになった?~総集編~
REVISIOは『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しておりました。その総集編です。
ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測るREVISIO株式会社(2022/10/1にTVISION INSIGHTSから社名を変更、所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下REVISIO)は、2022年1月にスタートし、12月18日についに最終回を迎えた三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しておりました。今回はその総集編です。
『鎌倉殿の13人』全放送回の平均注目度で見る、視聴者が最もくぎづけになった回は?
まず、放送された全48回の平均注目度の推移をみてみます。注目度が高いほど、テレビの前の視聴者がくぎづけになったことを表します。
※2021年の年間の、プライム帯(19‐23時)におけるドラマジャンルの平均注目度は63%
■1番注目された回:第31回「諦めの悪い男」
頼家(金子大地さん)が病に倒れる中、その後の跡継ぎを巡って北条と比企の対立が強まります。そして北条は謀反の疑いがあるとして比企能員(佐藤二朗さん)を討ち取ってしまうという回でした。
■2番目に注目された回:第48回「報いの時」
最終話。ついに承久の乱が始まり、幕府軍が勝利します。鎌倉では義時(小栗旬さん)がのえ(菊地凛子さん)に毒をもられ、のち生涯を終えるという回でした。
■3番目に注目された回:第34回「理想の結婚」
義時の再婚と実朝(柿澤勇人さん)の結婚話、時政(坂東彌十郎さん)が鎌倉で勢力を強める様子が描かれた回でした。
視聴者は、後半の回にくぎづけになった傾向があるようです。各放送回の注目度の推移からは、細かい山型で注目度が前後しながら、後半につれ徐々に上がっていく傾向が見られました。
これは以前分析した、クールを通して見られるドラマの傾向* で分かったことと同様に、飽きさせない展開が良質なコンテンツを生み、その結果ロスになる人が続出するほど人気のドラマになったと考えられます。
*参考:クールを通して注目されるドラマの特徴はなに? 2022年夏ドラマの注目度ランキングで検証 https://revisio.co.jp/blog/_iRhW9IJ
各放送回で一番注目されたシーンを分析
それでは各放送回の中で、視聴者はどのシーンに注目して見ていたのでしょうか。全48回を前半と後半に分けて、各回で一番注目されたシーンをまとめました。
前半の第26回までをまとめて分析した「NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』前半の第26回までを総振り返り!前半の視られたシーンの中でも義経(菅田将暉さん)登場シーンが注目(https://revisio.co.jp/blog/kuZ3BgNU)」もありますので、気になる方はご覧いただければと思います。
前半のまとめ分析と同様に、今回も政治的要素と恋愛的要素に分解しました。感情の区分は、陽的な感情を「ほのぼの」「かっこいい」とし、陰的な感情を「悲しみ」「シリアス」「嫉妬」「不安」と区分しました。
前半は政治的要素と恋愛的要素の比率はおおよそ1:2でしたが、後半では政治的要素を含むものが19回で、恋愛要素を含むものが2回のみでした。物語としても、後半はより暗い政治シーンが多くありました。それに伴い、視聴者もシリアスな場面にくぎづけになっていたようです。前半同様、人が亡くなるシーンもよく注目されました。人の死を含むシーンが一番注目された放送回は、全体を通して10回ありました。
一年を通して注目されていた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を、REVISIOならではの「注目度」という観点でまとめました。REVISIOでは、視聴者のテレビへ目線がどれだけ向けられたのか、テレビ番組では毎分、CMでは毎秒でデータを取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行ってまいります。
<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析はこちらをご覧ください>
https://revisio.co.jp/blog/category/taiga
※注目度とは?
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。
【REVISIO株式会社について】
REVISIO株式会社は2022/10/1より、TVISION INSIGHTS株式会社から社名を変更いたしました。
人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、REVISIOが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というREVISIO独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントにご活用いただいています。
現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組の視聴データ、ならびにコネクテッドTVの注視データを提供しています。
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