MSCが2022年度海洋管理基金の助成の募集を開始
優先対象は、海洋の生物多様性の保全を促すことを目的とした漁業改善プロジェクト
3年目を迎えるMSC(海洋管理協議会)の海洋管理基金が、2022年度の募集を開始しました。この基金では、世界の持続可能な漁業を支援するために、100万英ポンド超を助成します。漁業者、科学者、NGO、大学院生を対象に、4つの分野で1件あたり最大5万英ポンドの助成金が授与されます。
2022年度は特に、生息域への影響や、絶滅危惧種・保護種(ETP種)への影響に関する研究の応募を歓迎します。現在、科学者の調査によって環境が明らかになっている海底の割合はおよそ20%に過ぎず(*)、漁業による生態系の保全を実証することが困難な場合があります。MSCは、この分野における革新的な研究に助成金を授与することで漁業の改善を促進し、海洋の生物多様性の保全に貢献することを目指します。
これまでに、MSCの海洋管理基金は35件、計130万英ポンドの助成金を授与しており、現在、世界各地で24のプロジェクトを支援しています。これまで助成を行ったプロジェクトには、脆弱な海洋生物との接触を回避するために行われたグリーンランドの海底調査や、北海のETP種を漁業者が識別しやすくするためのスマートフォンアプリの開発など、漁業の持続可能性の向上に貢献しています。
MSCは本基金を通じ、MSCエコラベルの付いた製品の販売ロイヤリティの5%を、持続可能性への取り組みを進めている漁業の支援に充てています。これらのプロジェクトが、SDGs(国連の「持続可能な開発目標」)の目標14「海の豊かさを守ろう」の実現に貢献することが期待されています。
MSCアジア太平洋地域ディレクター、パトリック・カレオは次のように述べています。「私たちの海は非常に大きな課題に直面しており、持続可能な漁業に向けて取り組んでいる漁業者、科学者、自然保護活動家への支援がこれまで以上に重要になっています。MSCは海洋管理基金を通じて、実質的な漁業改善をもたらすことができるプロジェクトや新しい取り組みを支援することで、世界中の漁業が持続可能になるための道筋をつけることができるようにしています。
海洋管理基金が助成するプロジェクトは、国連の掲げる野心的な目標であるSDGsに貢献しています。100万英ポンドの助成金は、漁業者と科学者の協働を促し、MSC認証に伴う環境・ビジネス面における便益の維持・実現のために活用されます」
2022年度の助成金の詳細及び申請期限については、 https://www.msc.org/oceanstewardshipfund (英語)をご覧ください。
注記:
*Seabed 2030(英語)
https://seabed2030.org/news/seabed-2030-announces-new-partnership-uk-hydrographic-office-and-teledyne-caris-occasion-world
MSC(海洋管理協議会)について
将来の世代まで水産資源を残していくために、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際非営利団体です。本部をロンドンとし1997年に設立され、現在は約20カ国に事務所をおき世界中で活動しています。MSCジャパンは2007年に設立。MSC「海のエコラベル」の付いた水産品は世界約100カ国で47,000品目以上、日本では約900品目が承認・登録されており、イオングループ、生協・コープ、セブン&アイグループ、西友、ライフ、マクドナルドなどで販売されています。
持続可能で適切に管理された漁業のためのMSC漁業認証規格は、世界で広く認知されており、最新かつ確実な科学的根拠に基づき策定されたものです。漁業がこの規格を満たすためには、(1)水産資源が持続可能なレベルにあり、(2)漁業による環境への負荷が抑えられており、(3)長期的な持続可能性を確実なものにする管理システムが機能していることを、独立した審査機関による審査を通じて実証することが求められます。
詳しくはMSCウェブサイトをご覧ください:https://www.msc.org/jp
MSC「海のエコラベル」について
MSCの厳格な規格に適合した漁業で獲られた水産物にのみ認められる証、それが「海のエコラベル」です。
2022年度は特に、生息域への影響や、絶滅危惧種・保護種(ETP種)への影響に関する研究の応募を歓迎します。現在、科学者の調査によって環境が明らかになっている海底の割合はおよそ20%に過ぎず(*)、漁業による生態系の保全を実証することが困難な場合があります。MSCは、この分野における革新的な研究に助成金を授与することで漁業の改善を促進し、海洋の生物多様性の保全に貢献することを目指します。
これまでに、MSCの海洋管理基金は35件、計130万英ポンドの助成金を授与しており、現在、世界各地で24のプロジェクトを支援しています。これまで助成を行ったプロジェクトには、脆弱な海洋生物との接触を回避するために行われたグリーンランドの海底調査や、北海のETP種を漁業者が識別しやすくするためのスマートフォンアプリの開発など、漁業の持続可能性の向上に貢献しています。
MSCは本基金を通じ、MSCエコラベルの付いた製品の販売ロイヤリティの5%を、持続可能性への取り組みを進めている漁業の支援に充てています。これらのプロジェクトが、SDGs(国連の「持続可能な開発目標」)の目標14「海の豊かさを守ろう」の実現に貢献することが期待されています。
MSCアジア太平洋地域ディレクター、パトリック・カレオは次のように述べています。「私たちの海は非常に大きな課題に直面しており、持続可能な漁業に向けて取り組んでいる漁業者、科学者、自然保護活動家への支援がこれまで以上に重要になっています。MSCは海洋管理基金を通じて、実質的な漁業改善をもたらすことができるプロジェクトや新しい取り組みを支援することで、世界中の漁業が持続可能になるための道筋をつけることができるようにしています。
海洋管理基金が助成するプロジェクトは、国連の掲げる野心的な目標であるSDGsに貢献しています。100万英ポンドの助成金は、漁業者と科学者の協働を促し、MSC認証に伴う環境・ビジネス面における便益の維持・実現のために活用されます」
2022年度の助成金の詳細及び申請期限については、 https://www.msc.org/oceanstewardshipfund (英語)をご覧ください。
注記:
*Seabed 2030(英語)
https://seabed2030.org/news/seabed-2030-announces-new-partnership-uk-hydrographic-office-and-teledyne-caris-occasion-world
MSC(海洋管理協議会)について
将来の世代まで水産資源を残していくために、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際非営利団体です。本部をロンドンとし1997年に設立され、現在は約20カ国に事務所をおき世界中で活動しています。MSCジャパンは2007年に設立。MSC「海のエコラベル」の付いた水産品は世界約100カ国で47,000品目以上、日本では約900品目が承認・登録されており、イオングループ、生協・コープ、セブン&アイグループ、西友、ライフ、マクドナルドなどで販売されています。
持続可能で適切に管理された漁業のためのMSC漁業認証規格は、世界で広く認知されており、最新かつ確実な科学的根拠に基づき策定されたものです。漁業がこの規格を満たすためには、(1)水産資源が持続可能なレベルにあり、(2)漁業による環境への負荷が抑えられており、(3)長期的な持続可能性を確実なものにする管理システムが機能していることを、独立した審査機関による審査を通じて実証することが求められます。
詳しくはMSCウェブサイトをご覧ください:https://www.msc.org/jp
MSC「海のエコラベル」について
MSCの厳格な規格に適合した漁業で獲られた水産物にのみ認められる証、それが「海のエコラベル」です。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像