「セルロースナノファイバー(CNF)」乾燥体の活用に関する技術資料を公開。技術者によるWebセミナーも開催予定(8/5)。樹脂やCFRPなどへの複合化で、サステナブルな社会に向けた素材開発を後押し!
株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野 良暁)は、自然由来のセルロースを原料としたナノファイバー*1(商品名:BiNFi-s)の開発を進めており、用途開発に関する技術資料(テクニカルレポート)を公開しました。同内容にあわせたWebセミナーも8月5日に予定しています。
今回は、セルロースナノファイバー(CNF)の乾燥体について解説し、ポリプロピレン(PP)や、合わせ硝子の中間膜へ添加した際の効果について、自社Webサイトで配信しています。
https://www.sugino.com/site/biomass-nanofiber/application02.html
今回は、セルロースナノファイバー(CNF)の乾燥体について解説し、ポリプロピレン(PP)や、合わせ硝子の中間膜へ添加した際の効果について、自社Webサイトで配信しています。
https://www.sugino.com/site/biomass-nanofiber/application02.html
1.環境配慮型素材としての「セルロース」活用
近年、海洋プラスチックや、石油資源の枯渇などの問題から、SDGsに沿って地球環境の資源を大切に使用し、持続可能社会を目指す取り組みが重要視されています。
セルロースは、植物などからとれる自然由来の素材で、ナノサイズに細かく解した「セルロースナノファイバー」は、プラスチックやゴムなどに混ぜた際に強度を向上させながら、樹脂の使用量を減らすことができ、環境負荷の低い商品を造るための素材として、注目されています。
2.技術資料の内容(抜粋):セルロースナノファイバー(CNF)乾燥体の活用
CNFは一般的に固形分1~10wt%程度の水に分散したゲル状態(スラリー)で販売提供されています。このため、疎水性の樹脂やゴムなどの材料への複合化には、脱水や乾燥など多くのノウハウが必要で、複合材料への応用は困難でした。
スギノマシンは、自社で開発・製造しているCNF [商品名:BiNFi-s(ビンフィス)セルロース]を独自技術で粉末化した、補強用フィラー(充填材)向けの「BiNFi-sドライパウダー(BFDP)」を開発しています。
BiNFi-sドライパウダーは、白色で粉末状のセルロースナノファイバーで、樹脂とドライブレンドして効果的に使用することができます。
①ポリプロピレン(PP)への分散性、成形性
BiNFi-sドライパウダーは、ポリプロピレン(PP)へ添加複合化すると、良好に分散します。単純乾燥後に粉砕したCNF乾燥粉末では、この様にはうまく分散できず、凝集が起こります。
②“タフ化効果”―しなやかで強靭なCNF複合樹脂
樹脂にBiNFi-sドライパウダーを添加すると、破断時に生じる亀裂の成長を防止し、樹脂をタフ化させる効果が現れます。その結果、しなやかで強靭な複合樹脂が実現する可能性があります。
③応用事例
・CFRP(炭素繊維強化プラスチック)のエポキシ樹脂に添加することで、疲労寿命が向上します
・合わせガラス用中間膜(アクリル樹脂)に添加することで、透明性を維持しながら、中間膜の靭性を制御でき、耐衝撃性、耐貫通性が向上します。
3.テクニカルレポートについて
今回の研究結果は、スギノマシンが発行している技術資料(テクニカルレポート)で詳細を報告しています。各種実験データを掲載し、実用化に向けた技術情報を紹介しています。このほかにも、キチン・キトサン・シルクナノファイバーに関する研究結果や応用事例をレポートにまとめて発行しています。
テクニカルレポートはスギノマシンのWebサイトからダウンロードいただけます。
◆ 詳細はこちら
https://www.sugino.com/site/biomass-nanofiber/download-guide-binfis.html
4.Webセミナーの開催について
セルロースナノファイバー乾燥体の活用をテーマに、技術者が詳しく解説するWebセミナーを開催予定です。
テーマ :セルロースナノファイバー乾燥体 BFDP(ビンフィスドライパウダー)の特徴と用途展開
日 時:2021年8月5日(木) 14:00~14:40 (40分)
定 員:50名
費 用:無料
申込締切:2021年8月2日(月)
◆ 詳細はこちら
https://www.sugino.com/site/biomass-nanofiber/seminar2108.html
5.「ナノファイバーなんでも技術相談室」随時受付中です
ナノファイバー専門の技術者が、Web サイトからのお申し込みより1時間以内にご連絡する、気軽で専門的な技術相談サービスを開始しています。
◆ 詳細はこちら
https://www.sugino.com/site/biomass-nanofiber/inquiry-nanofiber.html
6.用語・補足
*1 ナノファイバー
繊維を直径 100 nm以下、長さ 数µmのサイズへ微細化したもの。
<会社概要>
■会社名:株式会社スギノマシン ■代表者:代表取締役社長 杉野良暁
■本社所在地:〒937-8511富山県魚津市本江2410番地
■TEL:(0765)24-5111(代) ■創業:1936年3月1日
■事業:高圧ジェット洗浄装置、超高圧水切断装置、原子力発電保守用機器並びに廃炉機器、湿式・乾式微粒化装置、ドリリングユニット、タッピングユニット、マシニングセンタ、拡管工具・装置、抜管装置、鏡面仕上工具、バイオマスナノファイバー、産業用ロボット等の開発、設計、製造、販売
■URL:https://www.sugino.com/
近年、海洋プラスチックや、石油資源の枯渇などの問題から、SDGsに沿って地球環境の資源を大切に使用し、持続可能社会を目指す取り組みが重要視されています。
セルロースは、植物などからとれる自然由来の素材で、ナノサイズに細かく解した「セルロースナノファイバー」は、プラスチックやゴムなどに混ぜた際に強度を向上させながら、樹脂の使用量を減らすことができ、環境負荷の低い商品を造るための素材として、注目されています。
2.技術資料の内容(抜粋):セルロースナノファイバー(CNF)乾燥体の活用
CNFは一般的に固形分1~10wt%程度の水に分散したゲル状態(スラリー)で販売提供されています。このため、疎水性の樹脂やゴムなどの材料への複合化には、脱水や乾燥など多くのノウハウが必要で、複合材料への応用は困難でした。
スギノマシンは、自社で開発・製造しているCNF [商品名:BiNFi-s(ビンフィス)セルロース]を独自技術で粉末化した、補強用フィラー(充填材)向けの「BiNFi-sドライパウダー(BFDP)」を開発しています。
BiNFi-sドライパウダーは、白色で粉末状のセルロースナノファイバーで、樹脂とドライブレンドして効果的に使用することができます。
①ポリプロピレン(PP)への分散性、成形性
BiNFi-sドライパウダーは、ポリプロピレン(PP)へ添加複合化すると、良好に分散します。単純乾燥後に粉砕したCNF乾燥粉末では、この様にはうまく分散できず、凝集が起こります。
また、大型射出成形機により、BiNFi-sドライパウダーとPPの複合体の成形試作をしたところ、流動性の悪化から生じる反り、ヒケ、シルバーストリーク(銀条)などの成形不良もなく、量産化に適した大型部品を成形できました。
②“タフ化効果”―しなやかで強靭なCNF複合樹脂
樹脂にBiNFi-sドライパウダーを添加すると、破断時に生じる亀裂の成長を防止し、樹脂をタフ化させる効果が現れます。その結果、しなやかで強靭な複合樹脂が実現する可能性があります。
③応用事例
・CFRP(炭素繊維強化プラスチック)のエポキシ樹脂に添加することで、疲労寿命が向上します
・合わせガラス用中間膜(アクリル樹脂)に添加することで、透明性を維持しながら、中間膜の靭性を制御でき、耐衝撃性、耐貫通性が向上します。
3.テクニカルレポートについて
今回の研究結果は、スギノマシンが発行している技術資料(テクニカルレポート)で詳細を報告しています。各種実験データを掲載し、実用化に向けた技術情報を紹介しています。このほかにも、キチン・キトサン・シルクナノファイバーに関する研究結果や応用事例をレポートにまとめて発行しています。
テクニカルレポートはスギノマシンのWebサイトからダウンロードいただけます。
◆ 詳細はこちら
https://www.sugino.com/site/biomass-nanofiber/download-guide-binfis.html
4.Webセミナーの開催について
セルロースナノファイバー乾燥体の活用をテーマに、技術者が詳しく解説するWebセミナーを開催予定です。
テーマ :セルロースナノファイバー乾燥体 BFDP(ビンフィスドライパウダー)の特徴と用途展開
日 時:2021年8月5日(木) 14:00~14:40 (40分)
定 員:50名
費 用:無料
申込締切:2021年8月2日(月)
◆ 詳細はこちら
https://www.sugino.com/site/biomass-nanofiber/seminar2108.html
5.「ナノファイバーなんでも技術相談室」随時受付中です
ナノファイバー専門の技術者が、Web サイトからのお申し込みより1時間以内にご連絡する、気軽で専門的な技術相談サービスを開始しています。
◆ 詳細はこちら
https://www.sugino.com/site/biomass-nanofiber/inquiry-nanofiber.html
6.用語・補足
*1 ナノファイバー
繊維を直径 100 nm以下、長さ 数µmのサイズへ微細化したもの。
<会社概要>
■会社名:株式会社スギノマシン ■代表者:代表取締役社長 杉野良暁
■本社所在地:〒937-8511富山県魚津市本江2410番地
■TEL:(0765)24-5111(代) ■創業:1936年3月1日
■事業:高圧ジェット洗浄装置、超高圧水切断装置、原子力発電保守用機器並びに廃炉機器、湿式・乾式微粒化装置、ドリリングユニット、タッピングユニット、マシニングセンタ、拡管工具・装置、抜管装置、鏡面仕上工具、バイオマスナノファイバー、産業用ロボット等の開発、設計、製造、販売
■URL:https://www.sugino.com/
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