パーソルグループと東京大学 中原淳准教授との共同研究プロジェクト「アルバイト・パートの成長創造プロジェクト」
求職者から「選ばれる」ための面接のポイントを分析
テンプホールディングス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:水田正道)は、パーソルグループと東京大学 中原淳准教授との共同研究「アルバイト・パートの成長創造プロジェクト」において、アルバイト・パート先として選ばれる面接のポイントについて分析しましたので、結果を発表いたします。
◆詳しい調査結果:http://hito-ri.inte.co.jp/research/data/hitodata_008
◆詳しい調査結果:http://hito-ri.inte.co.jp/research/data/hitodata_008
「アルバイト・パートの成長創造プロジェクト」は従来のアルバイト・パートの採用計画や採用手法、店舗マネジメント手法等の抜本的な見直し、新たな施策の検討・実行を目指して2015年10月に発足しました。今回は、アルバイト・パート人材の採用・定着を図るにあたり、内定辞退や早期離職を防ぎ、アルバイト・パート先として選ばれる面接のポイントについて調査・分析しました。
■面接=アルバイト先の最後の下見の場。4人に1人が面接後に内定を辞退
本プロジェクトで952人の面接担当者を対象に行った調査結果では、アルバイトの「内定辞退」の割合は24.0%、およそ4人に1人は内定を出しても入社に至らずに辞退しています。求人過多の現状と、WEBでの気軽な応募が浸透したことを背景に、応募者の多くは複数の職場へ同時に応募しています。こうした状況に鑑みて、面接の場は応募者にとってアルバイト先を絞り込むための「最後の下見」という貴重な場になっているといえそうです。
■早期離職に影響の高い「面接時の説明と入社後の実態とのギャップ」
また、本プロジェクトの別の調査結果からは、面接が入社意向を左右するだけでなく、その後の定着にも影響があることが明らかとなりました。<図表1>は、8,141人の小売・外食・運輸業におけるアルバイト・パート従業員に対して行った調査結果をもとに、入社1カ月以内で辞めてしまう早期離職と相関の強いネガティブな項目をランキングで表したものです。上位5位のうち、1位・2位には面接時の説明と実態とのギャップ、4位・5位には入社前に持っていたイメージと入社後の現実とのギャップがランクインしており、入社前・面接時において持ったイメージと入社後の実態とのギャップが離職に大きく影響しています。
<図表1>早期離職に関連の強い項目 ※パート・アルバイト一般従業員調査(n=8,141)
■アルバイト・パート先として選ばれる面接の3つポイント
本プロジェクトの調査結果から明らかになったアルバイト・パート先として選ばれる面接を実現するためのポイントを3つにまとめました。
1.面接来社時の「既存スタッフの対応」に注意
面接のために来社した応募者に対する既存の職場スタッフの対応は、そこで働く意欲に大きく影響します。相手が「お客様」でないと分かった途端にスタッフの言葉遣いが乱暴になったり、忙しくて面接まで長い間待たせたりするなど、このタイミングでの職場への悪印象は、たとえ入社に至ったとしても後々まで尾を引きます。面接前の極めて短い時間ですが、注意が必要です。
2.仕事の「やりがい・魅力」をきちんと伝える
面接では、応募者をモチベートするような言葉を投げかけることで、働きたい意欲の向上に貢献できることが本調査結果より明らかになりました。作業内容やシフト、時給などの「条件合わせ」だけでなく、提供しているサービスやお店の魅力をはじめ、職場ごとに異なるそこで働くことの魅力や価値をきちんと伝えることが重要です。
3.面接官の「伝えているつもり」意識の転換
面接官の「伝えている・聞いている」という意識と、受け手側の求職者の認識にズレがあることも本調査で明らかとなりました。先のアルバイト・パート従業員8,141人への調査と、952人の面接担当者を対象にした調査結果では、仕事のやりがい・魅力を「伝えている」と思っている面接官は60.3%なのに対し、「理解できた」と思っている求職者は35.0%に留まるなど、面接官が伝えたと思っているほどには、受け手側の求職者に伝わっていません。こうしたギャップが生じやすいことを念頭に、面接では面接官自身が思っている以上に丁寧に仕事の説明や希望の聞き取りを行うことが、アルバイト先に選ばれる「面接」を実現するポイントです。
<図表2>面接官の意識と、面接を受けた従業員の意識の違い ※パート・アルバイト一般従業員調査(n=8,141)、面接担当者調査(n=952)
■「アルバイト・パートの成長創造プロジェクト」について
2015年10月に現パーソルグループと東京大学中原淳准教授との共同研究として、従来のアルバイト・パートの採用計画や採用手法、店舗マネジメント手法等の抜本的な見直し、新たな施策の検討・実行を目指して発足しました。パーソルグループで「人と組織のリサーチサービスおよびコンサルティング」を提供している株式会社インテリジェンスHITO総合研究所が主体となり、アルバイト・パート人材を多数雇用している小売・飲食・運輸の大手7社にも参画いただき、採用・定着・育成における課題抽出や、求職者や現場の従業員・管理者などを対象にした大規模な調査・分析に取り組んでいます。
本プロジェクトでは、アルバイト・パート人材を採用・育成して成果を引き出す新たな施策を生み出していくことで、より多くの組織と個人がはたらくことを楽しめる環境づくりを実現してまいります。また、本プロジェクトで得られたデータ・知見は、2016年秋にダイヤモンド社より書籍『アルバイト人材採用・育成入門』(仮題)として刊行予定です。詳しい刊行予定等詳細は、特設サイトにて随時お知らせいたします。
※プロジェクト発足時のリリースは下記よりご覧いただけます。
http://www.tempstaff.co.jp/corporate/release/2015/20151022_6381.html
■「インテリジェンスHITO総合研究所」<http://hito-ri.inte.co.jp/>について
パーソルグループの総合研究機関として、「人と組織の成長創造」に向けた調査・研究、コンサルティングサービス、人事関連サービスの提供を通して、企業の持続的な成長をサポートしています。
■「PERSOL(パーソル)」について
2016年7月に誕生した、国内外80社を超える「テンプグループ」の新たなグループブランドです。ブランド名の由来は「PERSON=人の成長を通じて」と「SOLUTION=社会の課題を解決する」。「人は仕事を通じて成長し、社会の課題を解決していく。だからこそ、はたらく人の成長を支援し、輝く未来を目指したい」という想いを込めています。当グループは今後「PERSOL(パーソル)グループ」として、グループビジョン「人と組織の成長創造インフラへ」を実現すべく、グループ一体となって労働・雇用の課題の解決に全力で取り組んでまいります。
■面接=アルバイト先の最後の下見の場。4人に1人が面接後に内定を辞退
本プロジェクトで952人の面接担当者を対象に行った調査結果では、アルバイトの「内定辞退」の割合は24.0%、およそ4人に1人は内定を出しても入社に至らずに辞退しています。求人過多の現状と、WEBでの気軽な応募が浸透したことを背景に、応募者の多くは複数の職場へ同時に応募しています。こうした状況に鑑みて、面接の場は応募者にとってアルバイト先を絞り込むための「最後の下見」という貴重な場になっているといえそうです。
■早期離職に影響の高い「面接時の説明と入社後の実態とのギャップ」
また、本プロジェクトの別の調査結果からは、面接が入社意向を左右するだけでなく、その後の定着にも影響があることが明らかとなりました。<図表1>は、8,141人の小売・外食・運輸業におけるアルバイト・パート従業員に対して行った調査結果をもとに、入社1カ月以内で辞めてしまう早期離職と相関の強いネガティブな項目をランキングで表したものです。上位5位のうち、1位・2位には面接時の説明と実態とのギャップ、4位・5位には入社前に持っていたイメージと入社後の現実とのギャップがランクインしており、入社前・面接時において持ったイメージと入社後の実態とのギャップが離職に大きく影響しています。
<図表1>早期離職に関連の強い項目 ※パート・アルバイト一般従業員調査(n=8,141)
■アルバイト・パート先として選ばれる面接の3つポイント
本プロジェクトの調査結果から明らかになったアルバイト・パート先として選ばれる面接を実現するためのポイントを3つにまとめました。
1.面接来社時の「既存スタッフの対応」に注意
面接のために来社した応募者に対する既存の職場スタッフの対応は、そこで働く意欲に大きく影響します。相手が「お客様」でないと分かった途端にスタッフの言葉遣いが乱暴になったり、忙しくて面接まで長い間待たせたりするなど、このタイミングでの職場への悪印象は、たとえ入社に至ったとしても後々まで尾を引きます。面接前の極めて短い時間ですが、注意が必要です。
2.仕事の「やりがい・魅力」をきちんと伝える
面接では、応募者をモチベートするような言葉を投げかけることで、働きたい意欲の向上に貢献できることが本調査結果より明らかになりました。作業内容やシフト、時給などの「条件合わせ」だけでなく、提供しているサービスやお店の魅力をはじめ、職場ごとに異なるそこで働くことの魅力や価値をきちんと伝えることが重要です。
3.面接官の「伝えているつもり」意識の転換
面接官の「伝えている・聞いている」という意識と、受け手側の求職者の認識にズレがあることも本調査で明らかとなりました。先のアルバイト・パート従業員8,141人への調査と、952人の面接担当者を対象にした調査結果では、仕事のやりがい・魅力を「伝えている」と思っている面接官は60.3%なのに対し、「理解できた」と思っている求職者は35.0%に留まるなど、面接官が伝えたと思っているほどには、受け手側の求職者に伝わっていません。こうしたギャップが生じやすいことを念頭に、面接では面接官自身が思っている以上に丁寧に仕事の説明や希望の聞き取りを行うことが、アルバイト先に選ばれる「面接」を実現するポイントです。
<図表2>面接官の意識と、面接を受けた従業員の意識の違い ※パート・アルバイト一般従業員調査(n=8,141)、面接担当者調査(n=952)
■「アルバイト・パートの成長創造プロジェクト」について
2015年10月に現パーソルグループと東京大学中原淳准教授との共同研究として、従来のアルバイト・パートの採用計画や採用手法、店舗マネジメント手法等の抜本的な見直し、新たな施策の検討・実行を目指して発足しました。パーソルグループで「人と組織のリサーチサービスおよびコンサルティング」を提供している株式会社インテリジェンスHITO総合研究所が主体となり、アルバイト・パート人材を多数雇用している小売・飲食・運輸の大手7社にも参画いただき、採用・定着・育成における課題抽出や、求職者や現場の従業員・管理者などを対象にした大規模な調査・分析に取り組んでいます。
本プロジェクトでは、アルバイト・パート人材を採用・育成して成果を引き出す新たな施策を生み出していくことで、より多くの組織と個人がはたらくことを楽しめる環境づくりを実現してまいります。また、本プロジェクトで得られたデータ・知見は、2016年秋にダイヤモンド社より書籍『アルバイト人材採用・育成入門』(仮題)として刊行予定です。詳しい刊行予定等詳細は、特設サイトにて随時お知らせいたします。
※プロジェクト発足時のリリースは下記よりご覧いただけます。
http://www.tempstaff.co.jp/corporate/release/2015/20151022_6381.html
■「インテリジェンスHITO総合研究所」<http://hito-ri.inte.co.jp/>について
パーソルグループの総合研究機関として、「人と組織の成長創造」に向けた調査・研究、コンサルティングサービス、人事関連サービスの提供を通して、企業の持続的な成長をサポートしています。
■「PERSOL(パーソル)」について
2016年7月に誕生した、国内外80社を超える「テンプグループ」の新たなグループブランドです。ブランド名の由来は「PERSON=人の成長を通じて」と「SOLUTION=社会の課題を解決する」。「人は仕事を通じて成長し、社会の課題を解決していく。だからこそ、はたらく人の成長を支援し、輝く未来を目指したい」という想いを込めています。当グループは今後「PERSOL(パーソル)グループ」として、グループビジョン「人と組織の成長創造インフラへ」を実現すべく、グループ一体となって労働・雇用の課題の解決に全力で取り組んでまいります。
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