【HR白書 2023 vol1~企業編~】人員不足と初任給UP・賃上げのはざまで悩む企業のリアルを公開

2023年度新卒採用において「予定通り採用できた」企業は約半数 8割以上の企業で人員不足、フリーランス採用は昨年よりも増加傾向に~新型コロナウイルス感染症の影響により新卒採用を減らした企業28.8%~

株式会社ココナラテック

ITフリーランスのマッチングサービス「フリエン」「チョクフリ」を展開するアン・コンサルティング株式会社(本社:東京渋谷区、代表取締役:久利鋭一、以下「当社」という)は、HRに関する調査「HR白書 2023 vol1~企業編~」を発表いたします。
調査の結果、2023年度の新卒採用において「予定通り採用することができた」企業は約半数、人員不足を感じている企業は86.4%にものぼることがわかりました。賃金に関しては、新卒の初任給を増額した企業54.4%、既存社員の賃上げを実施した企業48.4%でした。また、フリーランスの採用状況について聞くと「昨年フリーランスを採用」23.4%、「今年フリーランスを採用(する予定)」34.0%と昨年よりも10.6ポイントも増え、フリーランスの採用が増加傾向にあることが明らかになりました。8割以上の企業が人員不足を感じている中、フリーランスの採用は企業にとって人員不足解消につながるかもしれません。
  • 調査背景

人生100年時代と言われる昨今、転職市場の活性化、定年後のシニア人材の活躍など、一つの職種だけでなく場所・企業・年齢に縛れない働き方が増えています。

また、政府が副業解禁を推奨したことにより、副業を認める企業も徐々に増えており、”副業”という新たな働き方を選択する企業・求職者も増えております。多様な働き方が推奨される中、2023年度に新卒採用活動を実施した企業において、そもそも人材が足りているのか、賃上げや初任給の増額はあるのか、現在企業ではどのような働き方なのかなど、HRに関する実態を調査しました。

  • 調査結果トピックス


■2023年度の新卒採用状況、予定通りの採用は54.6%と約半数

(「予定より多く採用することができた」11.3%、

「予定より少ないが採用することができた」32.6%)

■コロナによって「新卒採用の人数を減らした(減らした年度があった)」28.8%、「新卒採用をストップした(ストップした年度があった)」19.6%

■新卒の初任給「増額した」企業54.4%、

既存社員の賃上げ「実施した」企業48.4%

■人員不足を感じている企業、86.4%にものぼる

(「多くの部署で足りていない」35.0%、「一部の部署で足りていない」44.0%、「すべての部署で足りていない」7.4%)

■フリーランスの採用状況「昨年度フリーランスの採用を実施した」23.4%、

「今年度フリーランスの採用を実施した(する予定)」34.0%

  • 1.採用状況

~新卒採用の情報発信で使用したもの「企業HP」が最多。続いて「ダイレクトリクルーティングサービス」、「Twitter」、「LINE」がランクイン。SNSの活用に今後注目か。~


Q1. あなたがお勤めの企業での2023年度入社の新卒採用活動の結果をお答えください。(単数回答、n=500)

2023年度入社の新卒採用に関わった担当者へ新卒採用活動の結果を聞いたところ、「新卒採用を実施し、実際に入社した」割合は500名以上の従業員がいる企業では9割以上であるのに対して、10名~100名未満の企業では約7割が回答しています。従業員規模の小さい企業では採用活動を実施しても500名以上の従業員がいる企業よりも入社が少ない傾向にあることがわかりました。


Q2. あなたがお勤めの企業において、2023年度入社の新卒採用の際に情報発信で使用したものをお答えください。(複数回答、n=500)

企業では採用活動を行う際、どのような手法で情報発信を行っているのでしょうか。新卒採用の情報発信において、使用したものを聞いたところ、1位「会社HP」66.8%、2位「ダイレクトリクルーティングサービス」51.4%でした。次いで、「Twitter」25.2%、「LINE」20.4%、「Facebook」18.4%とそれぞれのSNSに関して約2割の企業が活用しており、新卒採用における情報発信の方法が今後変化していくかもしれません。


~2023年度入社の新卒採用「予定通り」は約半数。~


Q3. 2023年度入社の新卒採用において、予定通りの採用ができたかお答えください。(単数回答、n=423)

2023年度入社の新卒採用において、予定通りの採用活動ができたかどうかをお聞きしたところ「予定より多く採用することができた」企業は11.3%、「予定通り採用することができた」企業は54.6%、「予定より少ないが採用することができた」企業が32.6%となりました。


Q4. 2023年度入社の新卒採用において、募集した職種をお答えください。(複数回答、n=500)

2023年度入社の新卒採用において、募集した職種を聞いたところ、1位「営業」37.2%、2位「事務・総務」31.0%、3位「エンジニア」28.8%でした。続いて4位「人事・労務」20.6%、5位「情報システム」19.6%でIT関連の職種がTOP5にランクインしました。


~67.9%の企業で内定辞退あり。フリーランスの採用状況、昨年よりも増加傾向。~


Q5. あなたの企業で10月以降に内定辞退は発生しましたか。発生した場合、内定者数のうちどの程度の割合で内定辞退者がいたかお答えください。(単数回答、n=465)

Q6. あなたの企業における新卒の入社3年目までの離職率をお答えください。(単数回答、n=500)

Q1で2023年度入社の新卒採用について「新卒採用を実施し、実際に入社した」、「新卒採用を実施し、内定を出したが入社しなかった」と回答した方へ内定辞退が発生したか聞いたところ、67.9%の企業で内定辞退があったことがわかりました。また、新卒の入社3年目までの離職率についても聞いたところ、TOP3は「10%未満」22.4%、「11~20%」18.6%、「21~30%」18.0%でした。


Q7. あなたがお勤めの企業でのフリーランスの採用状況についてお答えください。(複数回答、n=500)

続いて、新卒採用活動を実施した企業のフリーランスの採用状況に関しても聞いてみました。「昨年度フリーランスの採用を実施した」23.4%、「今年度フリーランスの採用を実施した(する予定)」34.0%と昨年の採用よりも10.6ポイントも増え、フリーランスの採用が増加傾向にあることが判明しました。


~新型コロナウイルス感染症によって新卒採用の人数を減らした企業28.8%。23年度新卒採用を実施した企業における24年度新卒採用は8割以上の企業で予定~


Q8. あなたがお勤めの企業では新型コロナウイルス感染症によって新卒採用に何かしらの影響がありましたか。2023年度入社の新卒採用に関わらず、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて発生した事象を全てお答えください。(複数回答、n=500)

新型コロナウイルス感染症によって採用に何かしら影響を受けたか聞いたところ「特にコロナの影響での変更はない」44.4%と「わからない」3.4%を除いた、52.2%の企業で採用に何かしら影響があったようです。最も多い影響としては「新卒採用の人数を減らした(減らした年度があった)」で28.8%、次いで「新卒採用をストップした(ストップした年度があった)」19.6%でした。一方で、少数ではありますが「新卒入社時の賃金設定を上げた」企業も約1割程度あるようです。


Q9. あなたがお勤めの企業では2024年度入社の新卒採用の予定がありますか。(単数回答、n=500)

2024年度入社の新卒採用の予定についても聞いてみました。全体では「新卒採用予定がある」と回答したのは85.6%で2023年度に新卒採用活動を実施した多くの企業で予定をしているようです。

また、Q7フリーランスの採用状況別にみると、「昨年度以降フリーランスの採用を実施」と回答した企業の方が、「フリーランスの採用を実施していない(実施する予定はない)」と回答した企業に比べて、新卒採用を積極的に行う予定のところが多いようです。


Q10. あなたはお勤めの会社において人員が足りていると思いますか。(単数回答、n=500)

お勤めの企業において人員が足りていると思うか聞いたところ、「すべての部署で足りていない」7.4%、「多くの部署で足りていない」35.0%、「一部の部署で足りていない」44.0%、とあわせて86.4%もの企業で人員が足りていないことが明らかになりました。


  • 2.人材、製品・サービスに関するコスト

~新卒の初任給増額した企業54.4%、既存社員の賃上げを実施した企業は48.4%。人材に関するコストカットを実施した企業は15.2%。~


Q11. あなたがお勤めの企業では2023年度と2022年度を比較して賃上げを実施しましたか。

                                                                        2023年度と2022年度を比較して賃上げを実施したか聞いたところ、新卒社員の「初任給を増額した」企業は54.4%でした。既存社員の「賃上げをした」企業は48.4%で、ともに約半数の企業が増額しているようです。また、初任給の減額に関しては2.6%、賃金カットの実施に関しては3.8%という結果でした。


Q12. あなたがお勤めの企業では2022年4月から2023年3月の期間において製品・サービスの料金改定を実施しましたか。(単数回答、n=500)

また、あなたがお勤めの企業では人事関連でコストカットを実施しましたか。(単数回答、n=500)


では、製品・サービスの料金改定(22年4月~23年3月の期間)についてはどうでしょうか。最も多かった回答は「料金改定は実施していない」52.8%で、「値下げを行った」企業は2.0%に対し、「値上げを行った」企業は40.6%でした。

また、人事関連でコストカットしたか聞いたところ「人材に関するコストカットを実施した(リストラなど)」15.6%、「ボーナスのカットを行った」15.2%、「減給を行った」9.6%と多くの企業でコストカットが実施されたようです。

  • 3.働き方

~リモートワークは減少傾向。今後の出社頻度「ほぼ出社」を予定している人は半数以上にのぼる。~


Q13. あなたがお勤めの企業の現在の出社頻度をお答えください。(単数回答、n=500)

また、今後の出社頻度についてもお答えください。(単数回答、n=500)

続いて、新卒採用活動を実施した企業の働き方について聞いてみました。現在の出社頻度についてうかがったところ、全体では「フル出社」が最も多く35.4%という結果となりました。出社の割合が半数以上(フル出社~6割出社)の企業は合計81.8%にものぼり新卒採用活動を実施している多くの企業で出社が増えているようです。

また、今後の出社頻度についても聞いたところ、「ほぼ出社」が50.2%、「やや出社頻度が多い」23.8%とあわせて74.0%の企業で出社が多い働き方になることがわかりました。


~副業制度がある企業は28.2%。フリーランス採用に積極的な企業は副業制度導入にも積極的な傾向が高いことが明らかに。~


Q14. あなたがお勤めの企業では副業制度がありますか。(単数回答、n=500)

また、お勤めの企業で副業制度を設けられている(検討している)理由をお答えください。(複数回答、n=335)

働き方の多様化が進む中、政府は「副業・兼業の解禁」を推奨しています。そこで、副業制度があるか聞きました。全体では「副業制度がある」と回答したのは28.2%。また、「現在副業制度はないが、今後副業制度を作る予定」21.4%、「現在副業制度はないが、副業制度を作るか検討中」17.4%を合わせると67.0%となり、多くの企業で副業制度導入に向け何かしらの動きがあるようです。また、フリーランスの採用別で比較すると、「昨年度以降フリーランスの採用を実施した」39.5%の企業で副業制度があるのに対し、「フリーランスの採用を実施していない(実施する予定はない)」企業では18.6%と20.9ポイントの差があることが判明しました。

副業制度を導入・または検討中の企業に対して、副業制度を設けている(検討している)理由について聞いたところ、「多様な働き方を推奨するため」48.4%、「優秀な人材を確保するため」44.8%、「社員のスキルアップのため」41.8%と続きました。


<総括>

今回、新型コロナウイルス感染症における働き方の変化や政府による副業解禁の推奨を背景に、現在の企業の人材採用状況はどのように変化しているのか、HRに関する調査を実施しました。調査の結果、2023年度の新卒採用において、「予定通り採用することができた」企業は54.6%でした。新型コロナウイルス感染症により「新卒採用の人数を減らした(減らした年度があった)」企業は28.8%、「新卒採用をストップした(ストップした年度があった)」企業は19.6%と一部の企業では新卒採用に後ろ向きになっている企業もあるようです。2023年度の新卒採用を募集した職種のTOP3は、「営業」37.2%、「事務・総務」31.0%、「エンジニア」28.8%と、2割以上の企業でエンジニアが求められていることもわかりました。

また、フリーランスの採用状況については、「昨年度フリーランスの採用を実施」が23.4%、「今年度フリーランスの採用を実施した(する予定)」が34.0%と、昨年に比べると10.6ポイントも増えており、フリーランスの採用について前向きに検討していることがわかりました。8割以上の企業が人員不足を感じている中、フリーランスの採用は企業にとって人員不足解消につながる一つの手段になるかもしれません。

当社創業のきっかけは「フリーランスという働き方を普及していきたい」という思いからでした。

「フリーランス」の採用が増加傾向にある中、正社員に代わる新しい採用手段として、「フリーランス」を積極的に活用していただけるよう、サポート面を充実させ、サービス向上に努めて参ります。


  • 調査概要

調査機関 :アン・コンサルティング株式会社

調査対象 :2023年度入社の新卒採用を実施した企業に勤める採用担当者

有効回答数:500サンプル

調査期間 :2023年4月10日(月)~4月11日(火)

調査方法 :インターネット調査

※本調査では、小数点第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100%とならない場合があります。


■引用・転載時のクレジット表記のお願い

本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。

<例>「アン・コンサルティング株式会社が実施した調査結果によると……」


  • アン・コンサルティング株式会社

累計掲載案件数30,000件以上、業界最大級ITフリーランス専門サイト『フリエン』、ITフリーランスと”チョク”でつながる完全成功報酬型サービス『チョクフリ』、正社員の求人に特化した転職支援サービス『フリエン転職』を運営するITエンジニアと企業をつなぐマッチングサービス企業です。今後もITエンジニアと企業の懸け橋となれるよう、引き続きより良いサービス提供を行なってまいります。


  • 会社概要

会社名  :アン・コンサルティング株式会社

本社   :東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー29F

大阪支社 :大阪府大阪市北区中津1-15-15 中津第2リッチビル4F

福岡支社 :福岡県福岡市中央区大名2丁目9-2 第2プリンスビル 805

代表取締役:久利 鋭一

設立   :2011年1月27日

事業内容 :フリーエンジニアリング事業

      ITエンジニアに特化した採用支援事業

      ITエンジニアの案件・求人サイト『フリエン』の運営

      一律料金でフリーエンジニアと直接契約できる『チョクフリ』の運営

      フリーランスエンジニアのためのナレッジサイト『フリナレ』の運営

       有料職業紹介〔13-ユ-307972〕 以上に関する一切の業務

  • 各種サイトURL

コーポレート :https://www.anconsulting.jp/

フリエン   :https://furien.jp/

チョクフリ  :https://chokufuri.jp/

フリエン転職 :https://tenshoku.furien.jp/

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会社概要

株式会社ココナラテック

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業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー29F
電話番号
03-6277-1290
代表者名
久利 鋭一
上場
未上場
資本金
6567万円
設立
2011年01月