「久留米大学医学部」が教育・研究用途でデジタル病理支援クラウド「PidPort」を活用
授業運営の効率化と教育の質向上、研究では2倍以上の効率化・スピードアップに寄与
久留米大学医学部病理学講座様では、医学部生向けに実施されている病理学実習で、下記のような課題を感じており、今回PidPortを採用していただきました。
【教育用途】PidPortを導入した背景
・顕微鏡を使用した従来の授業では、準備、運営にかかる負担や機器不具合時の対応に課題を感じていた。
・学生の待ち時間が発生していたり、良質な標本を均等な状態で見せることができず、病変が違って見えてしまうものもあり、説明がばらけてしまうことも多々あった。
【教育用途】PidPort導入後の成果
・運営の手間や機器トラブルの対応が不要になり、授業の準備や運営が驚くほどスムーズになった。
・学生が同じ切片を同時に閲覧できるようになったことで説明しやすい環境が整い、本質的な説明に多くの時間を割くことができるようになった。
病理学実習で指導にあたった先生方へのアンケートでは、約8割の方が、授業の準備・運営・説明それぞれについて従来の顕微鏡による授業に比べて利便性が高かったと回答されました。
また、病理学実習を受講した学生の方へのアンケートでは、90%以上の方が授業内容を理解する上で従来の顕微鏡よりも良かったと回答されました。
インタビュー
顕微鏡を使用した従来の授業では、準備や運営にかかる負担や機器不具合の対応に課題を感じていました。
PidPortの導入後は、運営の手間や機器トラブルの対応が不要になり、授業の準備や運営が驚くほどスムーズになりました。当初はデジタルデバイスを持たない学生が一定数いることも想定していましたが、実際には全員がPCやiPad、スマートフォンなどいずれかの端末を所有していましたので、閲覧できない学生はいませんでした。
学生たちはデジタル機器の操作に慣れていますので、個々の端末から問題なくPidPortにログインをすることができ、操作方法についてもほとんど説明する必要がありませんでした。
久留米大学医学部病理学講座 主任教授 矢野 博久 先生
インタビュー記事全文はこちら▶( https://service.medmain.com/case/007 )
久留米大学医学部病理学講座様では、関連の共同研究でもPidPortをご利用いただきました。
【研究用途】PidPortを導入した背景
従来の方法での研究では下記のような課題を感じていらっしゃいました。
・これまでは、共同研究先の施設間でプレパラートを回覧し、各自が顕微鏡で標本をチェックしていくという流れで研究を進めており、管理面での負担が大きかった。
・プレパラートの破損・紛失を防ぐため、慎重に取り扱う必要があり、病理標本の貸出手続きにも一定の手順と時間がかかっていた。
・研究の規模が大きくなればなるほど、研究者同士が対面で集うことが難しく、コスト面の問題も発生していた。
【研究用途】PidPort導入後の成果
・プレパラート送付の手間短縮
プレパラートを物理的に移動させる必要がなくなり、格段に研究が進めやすくなった。費用の面でも、輸送費や交通費などが削減された。
・研究のスピードが格段に向上
本来であれば約1年以上かかる研究が、PidPortを活用することで約半年で終了できた。
インタビュー
PidPortを導入することで、プレパラートを物理的に移動させる必要がなくなり、課題は一挙に解決しました。費用の面でも、輸送費や交通費などが生じなかったため、トータル的にはコストを抑えることにもつながりました。そのうえ、研究も格段に進めやすくなりました。各自のデジタル端末から、それぞれの場所やタイミングで同一の組織を確認できるようになり、研究の効率性が非常に高まったのです。研究に関わった先生方へのアンケートでは、「スライド送付の手間短縮」や「オンラインでのスムーズな研究進行」に関しては、回答者の90%以上がメリットを感じられているという結果が出るなど、PidPortの活用に対して好意的に受け止められていることもわかりました。
久留米大学病院 臨床検査部 部長
准教授 内藤 嘉紀 先生
インタビュー記事全文はこちら▶( https://service.medmain.com/case/008 )
アンケート結果
■デジタル病理支援クラウド「PidPort」とは
PidPort(ピッドポート)は、デジタル病理標本の最適な保管庫としてご利用いただける、病理画像管理クラウドシステムです。
複数の医療関係者がクラウド上にある病理標本をいつでも・どこでも閲覧や共有が可能に。施設を跨いだ遠隔コンサルテーションや学会・カンファレンス利用、教育講義用途など幅広い用途でご活用いただけます。効率的で迅速な病理診断をトータルで支援します。
■メドメインについて
メドメイン株式会社は「テクノロジーでいつどこでも必要な医療が受けられる世界をつくる」をコーポレートミッションとして掲げ、 世界中の医療従事者のパートナーとして、 デジタル病理を支援するAI搭載クラウドシステム「PidPort」の開発・提供を行っています。
メドメインでは、デジタル病理の領域において、病理プレパラートのデジタル化サービスの提供に始まり、遠隔地の施設間をクラウドでつなぐ遠隔診断支援、病理AIによる高精度で迅速な解析結果の提示と、一気通貫したサービスの提供を行ってきており、多くの施設様でご活用いただいております。また、弊社のコア技術である病理AI開発においては、転移学習によってAI開発を高速化させる独自基盤技術の創出に成功し、開発スピードを加速させてきています。
■会社概要
【会社名】メドメイン株式会社 (Medmain Inc.)
※経済産業省 J-START UP 選出企業 https://www.j-startup.go.jp/startups
【設立日】2018年1月11日
【事業内容】医療ソフトウェア・クラウドサービスの企画・開発・運営および販売
【代表取締役/CEO】飯塚 統
【所在地】[東京オフィス] 東京都港区南青山2-10-11 A青山ビル2F / [福岡オフィス] 福岡県福岡市中央区赤坂2-4−5 シャトレサクシーズ104 / [米国法人] Medmain USA Inc.
■各種関連サイト
【コーポレートサイト】https://medmain.com
【プロダクトサイト】https://service.medmain.com
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像