ブレインヘルスケアのSplink、セルフチェック型認知機能測定ツール「CQ test®」が2024年度グッドデザイン賞を受賞
「認知機能テスト」として初の受賞。政府が「人的資本可視化指針」において開示が望ましいとされている有価証券報告書「健康・安全」分野にも対応したブレインヘルスケア・ソリューション
ブレインヘルスケア領域の医療AIスタートアップ、株式会社Splink(本社:東京都港区、代表取締役:青山 裕紀、以下「Splink」)は、当社が開発・提供するセルフチェック型認知機能測定ツール「CQ test®」(https://www.brain-life-imaging.com/cqtest.html)がこのたび「2024年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞したことをお知らせいたします。なお、本受賞は「認知機能テスト」として初めての受賞となり、高齢化が進む現代社会における健康経営や人的資本の維持に貢献する革新的なデザインが評価されました。
受賞背景:ブレインウェルビーイングによる持続可能な人的資本の構築と企業価値の向上
少子高齢化が進む中、労働人口の減少や日常生活におけるストレスの増加は、持続可能な人的資本の課題と深く関連しています。現代社会では、ストレス、睡眠不足、乱れた食生活が働き盛りの世代の心と脳のコンディションに悪影響を及ぼすことが懸念されています。
早期にブレインヘルスケアに取り組むことは、将来の認知機能低下や認知症の予防に寄与し、長期的な健康と生産性の維持に重要です。ブレインウェルビーイング(ブレインヘルスケア × ウェルビーイング)は、若い世代が健康で活力ある生活を送り、社会や職場でのパフォーマンスを最大限に発揮するための基盤となります。
こうした社会背景を踏まえ、企業が従業員の脳の健康状態を把握し、持続可能な人的資本の形成を図ることは、今や必要不可欠です。今回の受賞は、従業員の健康年齢を可視化し、健康経営の実践をサポートするツールとして、CQ test®が企業や個人に与える大きな価値を認められた結果です。
グッドデザイン賞受賞の意義:認知機能測定ツールの新たな基準を確立
持続可能な「働く」を創り出すためには、従業員の健康とウェルビーイングの支援が企業にとって不可欠です。企業の人的資本経営の重要性が高まる中、SDGsの観点からも従業員の脳の健康に投資することは、生産性向上や幸福度の向上を通じて企業価値の向上にも寄与します。
CQ test®は、認知機能測定ツールとして初のグッドデザイン賞受賞を達成し、これは単なる健康測定ツールにとどまらず、社会全体に与える影響が非常に大きいものです。特に、認知症対策基本法の成立や高齢化社会における認知機能低下の課題に対する注目が高まる中で、本ツールの受賞は、認知機能テストの社会的認知をさらに拡大し、企業が従業員の脳の健康を維持するための重要な基盤を提供するものと期待されています。
デザインのポイント
● 人生100年時代における人的資本経営・健康経営を支える
「ブレインウェルビーイング」のコンセプト設計
● 心理的安全性を考慮したUIUXで、スムーズな受診体験を提供。
受診後のサポートをワンストップで実現
● 適切な介入による早期の認知機能低下を発見。
組織全体で長く働ける環境構築に貢献、医療費抑制を実現
発売から3年間、提供対象を医療機関に限定し「信頼感」を追求し、高い満足度を実現してきました。高齢化に伴う社会的ニーズの高まりに従い、対象顧客を「働き世代」への拡大を考えた時、企業の経営陣・人事・健保・社員など異なるステークホルダーに対してのシームレスな体験の設計が求められます。
当初は「知るのが怖い」「何か見つかったらどうするか」等ネガティブな意見もありましたが、ブレインヘルスケアの啓発、ポジティブに捉えられるUI/UX、またアフターサポートを前提とした包括的な受診体験の実現に工夫を凝らしていきました。特に、全国100以上の当社顧客の医療機関との連携を生かした受診エコシステムづくりは、導入先の事業会社にとってはセーフティーネットとして安心・安全な受診ジャーニーの実現に満足いただいています。その成果として、トヨタ自動車の従業員向けの健診で標準採用いただき*、toB向けUXにおいても既に高い評価が得られています。
今回の受賞は、CQ test®が企業の健康経営における重要なツールとして位置づけられることを示しており、今後はさらなる導入拡大が予想されます。特に、企業が従業員の健康状態を早期に把握し、脳の健康維持をサポートすることで、生産性向上や医療費削減に寄与します。また、社会全体においても、認知機能低下の早期発見や予防を促進し、健康寿命の延伸や高齢化社会における生活の質の向上に貢献することが期待されています。
*参考:【自動車業界で初導入】セルフチェック型認知機能測定ツール「CQ test ®」がトヨタ自動車株式会社・トヨタ自動車健康保険組合に採用
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000060865.html
審査員評価コメント
「世界に先駆けて少子高齢化が進む日本は、一方で世界初のソリューションを生み出す絶好の機会に恵まれている。CQ testは、高齢化が進む社会において、実年齢というバイアスで人を評価するのではなく、認知機能(脳の健康度)を測定することで人のポテンシャルを見出し、ウェルビーイングな社会の実現を目指してデザインされた画期的な測定ツールである。今後は本測定ツールの社会への実装が期待される。本製品のデザインに関わった関係者のみなさまに、深く敬意を表したい。」
セルフチェック型認知機能測定ツール「CQ test®」について
脳の状態を「認知機能」から知るセルフチェック型認知機能測定ツール
CQ test®(Cognition Quotient test)は、健常な方から受けていただけるセルフチェック型認知機能測定ツールです。脳の状態を健常なときから把握することができます。認知機能を総合的に分析することで、認知機能の面からも気づきを得ることが可能です。スマートフォンやタブレット端末などWeb接続で利用可能なテストは、10分程度でテストが完了し、結果表示までその端末内で完結できます。解析データの保存・蓄積により、経年変化を可視化することで、より深い気づきを個々人に提供します。
持続可能な「働く」を創り出すことは人的資本経営や労働力高齢化の観点で社会にとって至上命題です。「脳の状態を知るのが怖い」という恐怖感を克服するデザインや社員にとっての安心安全な受診環境づくりで企業のブレインウェルビーイングの実現に貢献します。
セルフチェック型認知機能測定ツール「CQ test®」一般の方向けページ:
株式会社Splinkについて
「すべての人につながりを、その日まで」をビジョンに、認知症をはじめとするブレインヘルスケア®領域において、認知症の早期発見から診断支援まで一貫したソリューションをワンストップで提供しています。健常な方から認知機能を簡単に測定できるセルフチェック型認知機能測定ツール「CQ test®」、脳MRIをAIで解析し、脳の中でも記憶や学習にかかわりの深い「海馬」領域の体積を測定・可視化、受診者様目線のわかりやすいレポートを届けることで気づきを促す「脳ドック用AIプログラムBrain Life Imaging®」、脳MRIより脳の減少度を定量・数値化することで診断に役立つ情報を提供し、診断支援をおこなう「脳画像解析プログラム Braineer®」を主力製品として提供しています。
会社名 :株式会社Splink
本社所在地 :東京都港区赤坂1-14-14 WAW赤坂第35興和ビル4階
事業内容 :ブレインヘルスケア事業、医療機器プログラム事業
設立 :2017年1月
代表取締役 :青山 裕紀
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