【12/16】シンポジウム開催のご案内:半自然生態系の「かけがえのなさ」を可視化する~阿蘇の草原をモデルにしたネイチャーポジティブ事業のポテンシャ~

本セミナーは現地会場のみで参加可能なオフラインイベントになります。
(オンライン配信は行いません)
—シンポジウムタイトルー
半自然生態系の「かけがえのなさ」を可視化する:
~阿蘇の草原をモデルにしたネイチャーポジティブ事業のポテンシャル~
—本シンポジウムの目的と趣旨ー
人為的に管理・維持されてきた半自然生態系は、豊かな生物多様性とそれに関連する生態系サービスに恵まれています。しかしながら、社会環境の変化に伴う管理エフォート脆弱化によって、半自然生態系が遷移し、地域的な自然資本が劣化する傾向が加速しています。
例えば、阿蘇の草原は半自然生態系の典型的なモデルであり、人為的な草原管理によって特有の景観と地域産物が育まれ、それらの恩恵が阿蘇ひいては熊本地域の経済を支えてきた実態があります。地域的な自然資本がもたらす経済的寄与は、これまで十分に可視化されてこなかったため、半自然生態系の自然資本劣化を抑制するアクションも不足していました。
このような観点と課題意識に基づき、本シンポジウムでは、半自然生態系への経済投資による地域の自然資本の持続可能性強化を、科学的エビデンスに基づいて議論する機会としたいと考えております。具体的には、日本の半自然生態系、特に阿蘇地域をモデルにした分析結果を紹介し、草原の維持管理、半自然生態系のネイチャーポジティブ事業のポテンシャルを参加者の皆様と議論したいと考えております。
—シンポジウム情報—
主催:株式会社シンク・ネイチャー
協賛:株式会社奥村組
日時:12月16日(火曜)15:00ー17:30(交流会17:30ー18:30)
場所:奥村組・クロスイノベーションセンター
〒100-7022 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー22階
https://www.okumuragumi-xi.jp/
※奥村組・クロスイノベーションセンターへの出入りに際しては、ビル1階でQRコードをかざして入館していただくことになります。弊社HPから参加申し込みいただいた方には別途QRコードに関する情報をお知らせいたします。
参加費:無料
定員:70名
弊社HPよりお申し込みください。
※先着順にて定員になり次第締め切らせていただきます
※2025/12/12 18:00で登録を締め切らせていただきます
※当日は入場確認のためにお名刺を2枚ご持参お願いします
プログラム:
15:00ー15:05 趣旨説明
15:05ー15:20 久保田康裕(シンク・ネイチャー 琉球大学理学部)
日本の生物多様性保全優先度マップと半自然生態系の重なり:草原のかけがえのなさ
15:30ー15:50 加藤拓(東京農業大学)
草地管理によって維持される生態系サービスの価値評価:草原に貯留される土壌炭素の定量
16:00ー16:20 浅田寛喜(熊本大学大学院先端科学研究部 工学系)
草地管理によって維持される生態系サービス価値評価:斜面崩壊リスクの低減機能
16:30ー16:50 五十里翔吾(シンク・ネイチャー 琉球大学理工学研究科)
伝統的な草地管理のネイチャーポジテイブ効果:阿蘇・草原の見える化システム
17:00ー17:30 総合討論
17:30ー18:30 交流会・ネットワーキング
—登壇者プロフィール—

筑波大学第二学群生物資源学類卒業、筑波大学大学院生命科学研究科博士一貫課程修了、博士(農学)。茨城県農業総合センター農業研究所にて環境保全型施肥技術ならびに土壌診断方法,帯広畜産大学にて耕畜連携を目指した堆肥利用技術,神戸大学にて堆肥の腐植物質に関する研究に従事した後,2018年から現職。専門は土壌化学。各産業から排出される廃棄物の再資源化,持続的な農業生産環境を形成するための肥培管理,森林および半自然草原における複数元素の動態に関する研究に取り組んでいる。

特任助教(工学博士) 浅田 寛喜
熊本大学修士課程修了後、株式会社福山コンサルタントにて環境アセスメント業務やグリーンインフラ業務に従事。
退職後、熊本大学に戻り、2025年9月に博士(工学)を取得。同年11月より熊本大学にて特任助教として勤務。
専門は応用生態工学。植生管理と土砂災害の関係性の解明など、生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)に関する研究を実施しながら、
グリーンインフラ・ネットワーク・ジャパン(GIJ)の事務局長を務めるなど、グリーンインフラの社会実装に向けて活動中。

代表取締役CEO 久保田 康裕
北海道大学農学部卒業、帯広畜産大学大学院修士課程修了、東京都立大学理学部大学院博士課程修了 博士(理学)。専門は生態学。世界中の森を巡るフィールドワークと、ビッグデータやAIを活用したデータサイエンスによって、生物多様性の保全科学を推進する。研究チームでスタートアップ「株式会社シンク・ネイチャー」を起業し、生物多様性市場を創出することに挑戦している。

取締役・市場開拓推進室 室長 五十里 翔吾
大阪大学基礎工学研究科博士前期課程終了、修士(工学)。2022年より琉球大学理工学研究科博士課程所属(久保田研究室)。ロボット工学、ヒューマンコンピュータインタラクションを専門としていたが、生物多様性に関心を持ち博士過程より分野変更。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- イベント
- ビジネスカテゴリ
- 環境・エコ・リサイクル経営・コンサルティング
- ダウンロード
