【HR白書 2023 vol2～新卒編～】物価上昇に続き、大手電力会社の値上げで更に生活が苦しくなる!?　2023年度新卒社員の初任給平均20.7万円

半数以上の新卒が副業に興味あり。理由は「初任給では生活が苦しいから」が最多～新卒の理想の働き方、「出社多め」が66.0%にものぼる～

アン・コンサルティング株式会社

2023年6月6日 14時00分

ITフリーランスのマッチングサービス「フリエン」「チョクフリ」を展開するアン・コンサルティング株式会社（本社：東京渋谷区、代表取締役：久利鋭一、以下「当社」という）は、2023年5月に企業の新卒採用状況や働き方などについて調査をした「HR白書2023 vol.1～企業編～」を公開しました。今回、「2023年度入社の新卒社員」に焦点を置き、HRに関する調査「HR白書 2023 vol.2～新卒編～」を発表いたします。
調査の結果、新卒入社した企業でどのくらいの期間、在籍を考えているかについて聞くと、4割以上の方がどこかのタイミングで退職を考えていることがわかりました。副業やフリーランスへの興味に関しても聞いたところ、「副業に興味がある」のは54.2%でした。「フリーランスに興味がある」のは27.0%で、在籍予定年数と比較すると「1年以内」と「2年以内」が同率で70.0%、「3年以内」48.0%、「5年以内」30.6%で、在籍予定年数が少ない人程、フリーランスに興味があることがわかりました。一部の新卒社員は数年企業に勤めた後、フリーランスとして活動することを志しているのかもしれません。

調査背景

SNSの普及などにより、採用活動における企業の情報発信方法は多様化し、また新型コロナウイルス感染症の影響により、企業説明会や面談などがオンラインに移行するなど、ここ数年で採用活動が変化してきました。さらに、政府が副業解禁を推奨したことにより、副業制度が導入されつつあります。そこで今回、2023年度入社の新卒社員にどういった理由で現在の企業に入社を決めたのか、在籍予定年数や理想の働き方、さらには初任給などの実態を調査しました。

調査結果トピックス

■今の企業に入社した理由「安定している企業だから」49.8%

「成長できそうだから」44.4%、

「やりたい仕事ができそうだから」43.0%

■2023年度入社の新卒社員の平均初任給20.7万円

　中には50万円を超える人も

■新卒の理想の働き方、「出社多め」が66.0%

　理由は「コミュニケーションがとりやすそうだから」52.4%

■半数以上の新卒社員が副業に興味あり

　理由は「初任給では生活が苦しいから」53.8%

■フリーランスに興味あり27.0%（興味あり、やや興味あり）

　在籍予定年数と比較すると、在籍予定年数が少ない人程フリーランスに興味あり

1.就職活動

～就職活動の際、情報収集で使用したもの「会社HP」が最多。SNS（Twitter、Instagram、LINE）の使用率10～20%程度の結果に。～

Q1. あなたが就職活動の際、情報収集において使用していたものをお答えください。（複数回答、n=500）

Q2. あなたの希望の職種をお答えください。（複数回答、n=500）

2023年度の新卒社員に対して、就職活動の際に情報収集で使用していたものを聞いたところ、「会社HP」が最も多く55.6%、次いで「ダイレクトリクルーティングサービス」27.4%という結果でした。以降、「Twitter」15.8%、「Instagram」14.4%、「LINE」12.6%と続き、既存のツールに加えてSNSで情報収集を行う新卒社員もいるようです。さらに、希望の職種についても聞いたところ、TOP3は「事務・総務」25.8%、「営業」15.4%、「販売・接客」14.4%でした。

Q3. あなたは2022年10月以降に内定辞退をしましたか。（単数回答、n=500）

また、内定辞退をした理由をお答えください。（複数回答、n=80）

2022年10月以降に内定辞退をしたか聞いたところ、「内定辞退をした」方は16.0%でした。また、内定辞退をした理由を聞いたところ、「やりたい仕事ができなさそうだから」が41.3%と最も多く、続いて「人が合わなさそうだから」20.0%でした。

～現在の企業に入社した理由TOP3「安定している企業だから」「成長できそうだから」「やりたい仕事ができそうだから」～

Q4. あなたが現在の企業に入社した理由をお答えください。（複数回答、n=500）

続いて、現在の企業に入社した理由について聞きました。全体では、「安定している企業だから」49.8%、「成長できそうだから」44.4%、「やりたい仕事ができそうだから」43.0%の順でした。従業員別でみると、300名以上の企業では「安定している企業だから」が5割を超え最も多いのに対し、50名～300名未満の企業では「成長できそうだから」、「やりたい仕事ができそうだから」が47.2%で同率トップ、50名未満の企業では「やりたい仕事ができそうだから」が46.8%でトップとなり、規模が小さいほど、やりがいや成長を求めて入社している傾向が判明しました。

Q5. あなたが現時点で現在の企業に在籍しようと思っている年数をお答えください。（単数回答、n=500）

新卒入社した企業でどのくらいの期間、在籍を考えているかについても聞いてみました。「退職は考えていない」は30.8%にとどまり、4割以上の方（「退職は考えていない」「わからない」以外）がどこかのタイミングで退職を考えているようです。

2.働き方

～2023年度入社の新卒の初任給の平均は 20.7万円。半数以上の新卒社員が副業に興味あり！理由は「初任給では生活が苦しいから」。～

Q6. あなたがお勤めの会社の初任給をお答えください。 ※月給換算の額面給与でお答えください。（数値回答、n=500）

2023年度入社の新卒社員の初任給はどのくらいなのでしょうか。月給換算の額面給与に関して聞いたところ、初任給の平均は20.7万円でした。中には50万円を超える初任給をもらっている方もいました。

Q7. あなたは副業に興味がありますか。（単数回答、n=500）

また、副業に興味がある理由をお答えください。（複数回答、n=160）

続いて、副業について興味があるか聞いてみました。「興味がある」30.0%、「やや興味がある」24.2%と合計54.2%と新卒社員の半数以上が副業に興味があることがわかりました。さらに「現在副業を行っている」方に関しては、わずかですが2.0%いました。

また、「現在副業を行っている」「興味がある」と回した方へ、副業に興味がある（行っている）理由を聞いたところ、「初任給では生活が苦しいから」53.8%、「暇答な時間を有効活用したいから」38.8%、「本業以外でもスキルをつけたいから」35.6%でした。“生活が苦しい”といったシビアな回答が最も多かったものの、”自身の時間の有効活用やスキルアップのため”といった将来を見据えたポジティブな回答も上位に挙がっていました。

～新卒の理想の働き方、「出社多め」が66.0%にものぼる。理由は「コミュニケーションがとりやすそうだから」が最多。～

Q8. あなたはフリーランスになることに興味がありますか。（単数回答、n=500）

Q7で副業に関して半数以上が「興味ある」と回答していましたが、フリーランスに関してはどうでしょうか。フリーランスに興味があるか聞いたところ、全体では「興味がある」8.8%、「やや興味がある」18.2%でした。副業ほどではないですが、約3割の方がフリーランスに興味があるようです。Q5で聞いた在籍予定年数と比較すると1年以内と2年以内が同率で70.0%、3年以内は48.0%、5年以内は30.6%が「興味がある（やや興味がある）」と回答しています。在籍予定年数が少ない人程、フリーランスに興味があるようです。

Q9. あなたの理想の働き方をお答えください。（単数回答、n=500）

また、その理由をお答えください。（出社希望：複数回答、n=330、リモートワーク希望：複数回答、n=92）

理想の働き方について聞いてみたところ、「ほぼ出社」46.6%、「やや出社頻度が多い」19.4％、「出社・リモートワークが同程度」15.6%、「ややリモートワーク頻度が多い」9.4 %、「ほぼリモートワーク」9.0%と、新卒社員は理想の働き方としてリモートワークよりも出社を希望していることが明らかになりました。

出社を多く希望した理由を聞いたところ、「コミュニケーションがとりやすそうだから」52.4%と最も多く、続いて「成長やスキルアップにつながりそうだから」33.6%、「相談しやすそうだから」31.8%と対面だからこそできる相談やコミュニケーションを求めているようです。

また、リモートワークを多く希望した理由については、「通勤時間の有効活用ができそうだから」58.7%、「プライベートとの両立ができそうだから」50.0%、「余計なストレスがなさそうだから」47.8%でした。

＜総括＞

前回、発表した「HR白書 2023 vol.1～企業編（ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000020314.html ）」では、企業が募集した職種のTOP3は「営業」「事務・総務」「エンジニア」でしたが、新卒社員の希望職種TOP3は「事務・総務」、「営業」、「販売・接客」で「エンジニア」は7位でした。また、在籍予定年数について聞いたところ4割以上の方（「退職は考えていない」「わからない」以外）がどこかのタイミングで退職を考えていることがわかり、転職を視野に入れた入社が浸透しつつあることがうかがえる結果となりました。前回の「HR白書 2023 vol.1～企業編（ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000020314.html ）」で、フリーランスの採用が増加傾向にあることが判明しましたが、新卒社員の退職によって出た穴を埋めるための対策の一つとして、フリーランスの採用が増えているのかもしれません。

そんなフリーランスに関して、新卒社員に興味があるか聞いてみました。「興味がある」と回答したのは全体で27.0%（興味あり、やや興味あり）だったものの、在籍予定年数と比較すると、在籍予定年数が少ない人程フリーランスに興味あることが判明しました。数年企業に勤めた後、フリーランスとして活動してきたいと考えているのかもしれません。

当社は10年以上ITフリーランスの就労支援をしており、エンジニアの求人は近年増加傾向にあります。

若年層のフリーランスエンジニアの方でも安心してご利用いただけるよう一人ひとりに専任コンサルタントがつき、カウンセリングからマッチング、企業面談やご成約後のサポートまで体制を整えております。当社のビジョン「新しいはたらくを創る」ために、”想い”を大切に長く働くことができる支援に努めてまいります。

調査概要

調査機関　：アン・コンサルティング株式会社

調査対象　：2023年度入社の新卒社員

有効回答数：500サンプル

調査期間　：2023年4月10日（月）～4月11日（火）

調査方法　：インターネット調査

※本調査では、小数点第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100％とならない場合があります。

■引用・転載時のクレジット表記のお願い

本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。

＜例＞「アン・コンサルティング株式会社が実施した調査結果によると……」

アン・コンサルティング株式会社

累計掲載案件数30,000件以上、業界最大級ITフリーランスエンジニア専門サイト『フリエン』、ITフリーランスと”チョク”でつながる完全成功報酬型サービス『チョクフリ』を運営するITエンジニアと企業をつなぐマッチングサービス企業です。今後もITエンジニアと企業の懸け橋となれるよう、引き続きより良いサービス提供を行ってまいります。