【ChatGPT台頭から約1年、大企業のAI活用実態】DX推進担当者の約9割が生成系AIに対する「経営陣」と「現場」の期待感ギャップありと回答

〜経営陣の期待が高過ぎ・後ろ向きと極端な現状明らかに〜

株式会社グロースX

企業向けにマーケティングやAI、BtoB人材の育成SaaSサービスを提供する株式会社グロースX(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:津下本耕太郎、以下 当社)は、DX推進業務に担当者として携わっている、大企業(従業員数1,000名以上)の会社員111名を対象に、生成系AI活用に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

▼本調査のレポートダウンロードはこちら

https://grtx.jp/media/10192


  • 調査概要

調査概要:大企業の生成系AI活用に関する実態調査

調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

調査期間:2023年9月15日〜同年9月19日

有効回答:DX推進業務に担当者として携わっている、大企業(従業員数1,000名以上)の会社員111名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。


≪利用条件≫

1 情報の出典元として「グロースX」の名前を明記してください。

2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。

URL:https://grtx.jp/


  • DXによる価値創造を実現する上で、9割以上が「生成系AIの活用に関心あり」

「Q1.お勤め先において、DXによる価値創造を実現する上で、生成系AIの活用に関心を持っていますか。」(n=111)と質問したところ、「とてもある」が64.9%、「ややある」が29.7%という回答となりました。

・とてもある:64.9%

・ややある:29.7%

・あまりない:3.6%

・全くない:0.9%

・わからない/答えられない:0.9%


  • 生成系AIの活用状況、レベル4「業務効率化」以下が6割以上の実態、レベル5「AIによる新たな価値創造」は27.9%に留まる

「Q2.お勤め先における、生成系AIの活用のレベルを教えてください。」(n=111)と質問したところ、「レベル5|業務での活用によって顧客に新たな価値創造を提供できている」が27.9%、「レベル4|業務での活用によって効率化に繋がっている」が24.3%という回答となりました。

・レベル5|業務での活用によって顧客に新たな価値創造を提供できている:27.9%

・レベル4|業務での活用によって効率化に繋がっている:24.3%

・レベル3|業務での活用はできているが効率化に繋がっていない:19.8%

・レベル2|触ったことはあるが業務での活用はできていない:17.1%

・レベル1|一度も触ったことがない:1.8%

・社内の生成系AI活用に関して、実態を把握していない:5.4%

・その他:0.9%

・わからない/答えられない:2.7%


  • 生成系AIにより価値創造している業務、「データ漏洩やサイバー攻撃のリスクを軽減」が77.4%で最多

Q2で「レベル5」と回答した方に、「Q3.生成系AIをどのように業務に活用していますか。(複数回答)」(n=31)と質問したところ、「データ漏洩やサイバー攻撃のリスクを軽減」が77.4%、「新製品/サービスの開発やテスト」が74.2%、「定型業務プロセスの自動化」が74.2%という回答となりました。

・データ漏洩やサイバー攻撃のリスクを軽減:77.4%

・新製品/サービスの開発やテスト:74.2%

・定型業務プロセスの自動化:74.2%

・売上予測や事業戦略の策定:71.0%

・製品/サービスの品質向上:58.1%

・スマホアプリの開発:58.1%

・製品の品質管理や欠品の自動検出:54.8%

・顧客ごとのサービスカスタマイズ:51.6%

・物流プロセスの自動化:51.6%

・顧客サービスの仮想トレーニング:48.4%

・機械の自動運転と制御:45.2%

・製品評判のモニタリング:41.9%

・マーケティングコンテンツの生成:41.9%

・キャラクターやストーリーの生成:29.0%

・その他:0.0%

・わからない/答えられない:0.0%


  • 生成系AIを導入・活用推進する上で、半数以上が「社員の知識レベルがバラバラ」に課題

Q2で「レベル1」「レベル2」「レベル3」「レベル4」と回答した方に、「Q4.生成系AIの導入や活用を推進する上での課題を教えてください。(複数回答)」(n=70)と質問したところ、「社員の知識レベルがバラバラである」が51.4%、「活用のための適切なシステムが導入されていない」が45.7%、「十分なリテラシー(扱える知識)がない」が38.6%という回答となりました。

・社員の知識レベルがバラバラである:51.4%

・活用のための適切なシステムが導入されていない:45.7%

・十分なリテラシー(扱える知識)がない:38.6%

・伝統的な業務プロセスからの脱却が進まない:37.1%

・セキュリティリスクへの対策が取られていない:34.3%

・今の仕事で生成系AIを使う必要性を感じない:7.1%

・その他:1.4%

 ー59歳:生成系AIのレベルが低い

・課題はない:2.9%

・わからない/答えられない:0.0%


  • 「ルール作り」や「コスト」などの課題を抱える企業も

Q4で「わからない/答えられない」「課題はない」以外を回答した方に、「Q5.Q4で回答した以外に、生成系AIを導入推進する上で課題があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=68)と質問したところ、「ルール作り」や「コスト」「著作権侵害リスク」など37の回答を得ることができました。

 

<自由回答・一部抜粋>

・46歳:時短と人手の削減。

・53歳:生成系AIの確実性、信頼性の検証がまだできていない。

・41歳:ルール作り。

・56歳:著作権侵害のリスク。

・26歳:コスト。

・62歳:社員への浸透。

・62歳:利用者全員のレベルアップとその水準の維持の方策。



  • 生成系AIの活用について、約9割が「経営陣と現場でギャップを感じている」

「Q6.お勤め先における生成系AIの活用について、期待感の違いなど、経営陣と現場でギャップを感じることがありますか。」(n=111)と質問したところ、「とてもある」が46.8%、「ややある」が42.3%という回答となりました。

・とてもある:46.8%

・ややある:42.3%

・あまりない:4.5%

・全くない:3.6%

 ・わからない/答えられない:2.7%


  • 経営陣と現場のギャップ、「経営陣の期待が高く、現場は後ろ向き」が38.4%、「現場の期待が高く、経営陣は後ろ向き」が36.4%という結果に

Q6で「とてもある」「ややある」と回答した方に、「Q7.お勤め先における生成系AIの活用について、経営陣と現場でどのようなギャップを感じますか。」(n=99)と質問したところ、「経営陣の期待が高く、現場は後ろ向き」が38.4%、「現場の期待が高く、経営陣は後ろ向き」が36.4%という回答となりました。

・経営陣の期待が高く、現場は後ろ向き:38.4%

・現場の期待が高く、経営陣は後ろ向き:36.4%

・期待感は同程度だが活用の方向性が一致しない:13.1%

・期待感は同程度だが知識レベルが一致しない:11.1%

・その他:1.0%

 ー59歳:現実感に大きな理解ギャップがある

・わからない/答えられない:0.0%


  • 生成系AIを活用しDXによる価値創造を実現するために必要なこと、約6割が「AI人材を更に育成するためのトレーニングを強化」と回答

「Q8.お勤め先において、今後更に生成系AIを活用し、DXによる価値創造を実現するためにどのようなことが必要だと考えますか。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「AI人材を更に育成するためのトレーニングを強化する」が59.5%、「セキュリティ対策を強化する」が49.5%、「まずやってみる」の精神で挑戦する」が47.7%という回答となりました。

・AI人材を更に育成するためのトレーニングを強化する:59.5%

・セキュリティ対策を強化する:49.5%

・「まずやってみる」の精神で挑戦する:47.7%

・全社的なリテラシー向上のため教育機会を増やす:46.8%

・経営陣と現場でビジョンを統一する:35.1%

・他社の成功事例を取り入れる:27.0%

・ITコンサルタントなど外部委託先との連携を強化する:21.6%

・その他:0.9%

 ー59歳:生成系AIの精度向上

・わからない/答えられない:3.6%


  • 「スピード」や「社員の理解を得ること」などが必要という声も

Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、お勤め先において今後更に生成系AIを活用し、DXによる価値創造を実現するために必要だと思うことがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=107)と質問したところ、「スピード」や「参考になる社内事例を構築し、社員の理解を得ること」など49の回答を得ることができました。


<自由回答・一部抜粋>

・46歳:効率化。

・53歳:参考になる社内事例を構築し、社員の理解を得ること。

・58歳:著作権対応。

・45歳:予算。

・26歳:スピード。

・56歳:機密管理含めたデータリテラシーの教育。

・62歳:基礎知識の教育と浸透。


  • まとめ

今回は、DX推進業務に担当者として携わっている、大企業(従業員数1,000名以上)の会社員111名を対象に、生成系AI活用に関する実態調査を実施しました。


まず、DXによる価値創造を実現する上で、9割以上が「生成系AIの活用に関心がある」と回答しました。しかし、生成系AIの活用に関しては61.2%が「レベル2〜4」と回答し、生成系AIの活用状況が「業務の効率化レベル」以内の企業が多いことが分かりました。「レベル5(業務での活用によって顧客に新たな価値創造を提供できている)」に達していると回答した企業は27.9%に留まっています。生成系AIの活用が「レベル5」の企業のうち約8割が、「データ漏洩やサイバー攻撃のリスクを軽減」に生成系AIを活用していると回答しました。一方で、生成系AIの活用が「レベル2〜4」の企業では、「社員の知識レベルがバラバラ」などの課題を抱えているようです。また、生成系AIの活用について、約9割が「経営陣と現場でギャップを感じている」と回答しました。具体的には、38.4%が「経営陣の期待が高く、現場は後ろ向き」、36.4%が「現場の期待が高く、経営陣は後ろ向き」というギャップを感じています。最後に、生成系AIを活用しDXによる価値創造を実現するために何が必要か聞いたところ、約6割が「AI人材を更に育成するためのトレーニングを強化する」と回答しました。


今回の調査では、多くの企業が生成系AIの活用に大きな期待を寄せていることが明らかになりました。しかし、生成系AI活用への期待について、経営陣と現場の間ではギャップが存在しているようです。近年、企業の経営課題としてDXの推進が注目されています。経営陣と現場のギャップを埋めるための取り組みや、新しい技術の導入に伴う課題に対応することが、企業にとって成功の鍵となるのではないでしょうか。


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【会社概要】

会社名         :株式会社グロースX

代表取締役社長:津下本 耕太郎

本社所在地  :〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3-1-1 いちご恵比寿グリーングラス

設立          :2020年8月

事業内容   :企業向けのマーケティングやAI、BtoB人材の育成SaaSサービスの提供

URL     :https://grtx.jp/

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情報通信
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代表者名
津下本耕太郎
上場
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設立
2020年08月