5 月 5 日“キズケアの日”を前にこれを知っておくだけで大丈夫!虚実入り混じった、応急処置に関する正しい知識と、令和の時代の最新常識をアップデートする一覧表を発表!
82%の人が信じる「キズができたらまず消毒」実は、、!?
絆創膏ブランド「バンドエイド® キズパワーパッド™」を展開するジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 コンシューマー カンパニー(本社:東京都千代田区、プレジデント: 黒木 昭彦)は、5 月 5 日の「キズケアの日」に合わせて、2022 年現在最も適切と言えるキズケアに関する正しい知識を一人でも多くの皆様にご理解いただくべく、昔から諸説あるうわさ話やインターネット上で広がる様々な情報と見比べ、正しく知識をアップデートできるように一覧表を作成しました。
絆創膏ブランド「バンドエイド® キズパワーパッド™」を展開するジョンソン・エンド・ジョンソン株式 会社 コンシューマー カンパニー(本社:東京都千代田区、プレジデント: 黒木 昭彦)は、5 月 5 日の「キズケ アの日」に合わせて、2022 年現在最も適切と言えるキズケアに関する正しい知識を一人でも多くの皆様にご 理解いただくべく、昔から諸説あるうわさ話やインターネット上で広がる様々な情報と見比べ、正しく知識 をアップデートできるように一覧表を作成しました。
この一覧表は日頃よりお子さんとその保護者の方々のキズケアの現場に向き合い続け正しい情報の発信を 行い続ける「つながる ひろがる 子どもの救急」 代表/竜美ヶ丘小児科 小児救急看護認定看護師 野村さち い氏に監修・解説を頂き、バンドエイドブランドと共同で開発しています
■監修者:野村さちい様 総評 「つながる ひろがる 子どもの救急」 代表/竜美ヶ丘小児科 小児救急看護認定看護師
ここ数年のコロナ禍によるステイホームの環境が続く影響で、 小児科クリニックでは様々な変化があります。小児に多い手足口病、 アデノウイルスなどの夏風邪や、インフルエンザなどの感染症はこの数年流行せず、 クリニックを訪れる子どもの受診理由は変化しております。 数年前からは乳幼児の便秘症が多く、便秘薬の長期投与がガイドラインで 確立されました。年々花粉症が低年齢化したりするなど、子どもの病気や健康に 関わる新たな状況に直面しております。そのような中で、子どもの生活や遊びも 変化し、家庭での事故・ケガの種類も多様化しています。新たな良いものは 積極的に取り入れ、情報のアップデートが必要です。 今回は、今と昔の治療法を比較することで、正しい治療法を家族全体で理解し、 もしもの事故・ケガの際に正しい対処をできるようにしていただきたいと思います。
【キズケア今昔比較 解説】
1. すりキズ・切りキズができた
<昔>
オキシドールで消毒しヨードチンキ(マーキュロクロム液、赤チン)を塗布しガーゼを貼る。もしくは何も貼 らずにキズを乾燥させかさぶたを作って治すのが一般的だった。
<今>
ほとんどのキズの場合消毒は不要。キズを水道水で洗い、早くきれいに治せる「湿潤療法」(モイス トヒーリング)タイプの絆創膏を貼ることが鉄則。 ※ジョンソン・エンド・ジョンソンによる、20 代~70 代以上各 30 名、計 180 名に対する調査(2022 年 4 月) ここ数年のコロナ禍によるステイホームの環境が続く影響で、 小児科クリニックでは様々な変化があります。小児に多い手足口病、 アデノウイルスなどの夏風邪や、インフルエンザなどの感染症はこの数年流行せず、 クリニックを訪れる子どもの受診理由は変化しております。 数年前からは乳幼児の便秘症が多く、便秘薬の長期投与がガイドラインで 確立されました。年々花粉症が低年齢化したりするなど、子どもの病気や健康に 関わる新たな状況に直面しております。そのような中で、子どもの生活や遊びも 変化し、家庭での事故・ケガの種類も多様化しています。新たな良いものは 積極的に取り入れ、情報のアップデートが必要です。 今回は、今と昔の治療法を比較することで、正しい治療法を家族全体で理解し、 もしもの事故・ケガの際に正しい対処をできるようにしていただきたいと思います。 キズを乾かさずに自然治癒力を活用する「湿潤療法」(モイストヒーリング)ができる絆創膏が鉄則。痛みを 和らげ、早くきれいに治すことができる。消毒はせず、水道水で傷口を洗い流し、モイストヒーリングが行え る絆創膏を貼りましょう。消毒は、体液の働きを弱め、治りを遅くしてしまう。また、かさぶたは感染・化膿 を引き起こす原因となることも!
<解説>
1990 年代は乾かして治す方法が主流でしたが、それだと治りが遅く、キズが残ってしまう場合もあります。 ほとんどのキズの場合、消毒は、皮膚のキズを治そうとする皮膚の細胞に影響を与え、逆に治りを遅くするこ とや、消毒液による殺菌効果は一定時間しか持続せず、体液の働きを弱めてしまうため実は NG。また、よく 見る肌色タイプの一般的な絆創膏は、傷の保護をするものであり、治癒するものではないため、早く治したい 場合にはモイストヒーリングができる治癒タイプの絆創膏を選びましょう。 なお、絆創膏を使用した湿潤療法が適しているのは、紙で指などを切るような、きれいなす切りキズ、軽いや けど(皮膚があかくなっている程度で水疱のないもの)、靴ずれ、など傷口のきれいな場合、感染のリスクの ない傷口。ぱっくり裂けたキズ、動物などに噛まれた噛みキズ、釘などの刺しキズ、水疱ができるくらいのひ どいやけど、汚染の強いキズなどは自宅での湿潤療法は向かないため、まずは病院へ行きましょう。 また、モイストヒーリングが行える絆創膏を貼ったあとも、2~3 日に1回はキズを観察し、感染を示す症状 (傷口の周りが赤くなったり、ずきずきする痛みが続いたり、膿をもっていたり、熱や腫れなどの異常が認め られること)がないか確認をしてください。 唾を塗っておくという方もいますが、唾液には抗菌作用のある酵素や傷の修復作用があるので、あながち全く の気休め的なことでもないですが、正しい知識として「消毒はせず、水道水で傷口を洗い流し、モイストヒー リングが行える絆創膏を貼る」と覚えておくのが好ましいです。
2. 鼻血
<昔>
ティッシュを鼻に詰め、上を向いて頭の後ろを叩く。もしくは鼻の上の骨の硬いところを押さえる。
<今>
上を向くと血が気道を塞ぐリスクが。下を向くのが正解! 小鼻をつまみ座って下を向き、目と目の間のおでこを冷やすと 5 分程で鼻血が止まる。横になるときも顔は 下向きにする。
<解説>
上を向くと、血を飲み込んでしまい気持ち悪くなったり、血が流れ込み気道をふさいでしまったりすること もあります。横になる時も顔は下に向けるようにします。
3.あかぎれ
<昔>
ハンドクリームを入念に塗布することで予防&ケアをする。
<今>
あかぎれはキズ。痛みを和らげながらキズを「治す」ケアを。 日ごろの予防にハンドクリームなどの使用は重要だが、アカギレはすでにキズになっている。その場合は、 すり傷などと同様に、水道水で洗い、湿潤療法(モイストヒーリング)が行える絆創膏を貼る。
<解説>
日ごろからハンドクリームや軟膏で手を保湿することは非常に重要です。手指消毒や手洗いが頻回になるの で、水気をしっかり拭き取るだけで、あかぎれになるリスクは軽減することができます。
4. 虫刺され
<昔>
噛まれたところを爪で×印をつけかゆみを抑える。ハチ刺されには尿をかける。
<今>
触るのは NG。洗い流し、清潔にして薬を塗布。 むやみに触ると化膿の恐れが。石鹸などを使用して洗い流した上で、刺された部分を冷やすと痒みが軽くな る。痒み止めの軟膏(ステロイド入り軟膏や抗ヒスタミン薬軟膏)を塗布する。アンモニアでハチの毒は中 和できない。
<解説>
虫刺されの特徴として、子どもは大人よりも症状が強く出て、腫れやすく、長引きやすいです。刺された部 位を触ったり、激しくかいてしまうことで化膿してしまうこともあります。 むやみに触らず、洗うなど清潔にして薬を塗布する。ハチは、以前に刺されたことがある方はアレルギーが 出ることがあるので、皮疹や呼吸困難感などアナフィラキシーの症状などが出た場合は救急車を呼んでくだ さい。また、ミツバチは、刺し口をよく観て針が残っていれば取り除いてください。マダニは取り除かず、 そのまま病院へ。暑い時期は虫刺されからとびひになることもあり、ジクジクした掻きキズが広がってくる 場合は小児科へ。
5. 靴擦れ
<昔>
帰宅するまで痛みに耐え、すぐに処置せず、自宅に帰ってから消毒し絆創膏を貼る。
<今>
痛みを我慢せず、その場でできるだけ早いケアを! 痛みを感じてすぐケアすることが早い治りに繋がるため、外出先でも処置を。靴ずれを保護し、痛みをやわ らげながら治す、モイストヒーリング(湿潤療法)ができる絆創膏を靴擦れに気づいたら早めに使用すると よい。
<解説>
靴擦れは痛みが起きてきたタイミングで早くケアすることが早い治りに繋がります。ティッシュはクッショ ンにはなるが、傷口にくっついてしまい取る際に傷を悪化させる場合もあります。
靴擦れで起きやすい水ぶくれが傷つき、開いてしまった場合は、
1. 石鹸とお湯で 25 秒間手を洗い、清潔にする
2. 水ぶくれの部位の皮がめくれている場合は、引っ張って取らず、患部の上を覆うようにする
3. モイストヒーリングができる治癒タイプの絆創膏を貼る
靴ずれが治りかけているときに、また靴ずれを起こすと、生まれ変わりかけていた肌が傷つけられ、色素沈 着によって黒ずみも悪化していきます。一度靴ずれができてしまったら、完全にキズが治るまではなるべく 新しい靴は履かないようにしたり、パッドやインソールで足と靴の摩擦が起きない環境を作ったりするなど の心がけも大切です。
6. 打撲
<昔>
コールドスプレーや冷湿布で冷却する。
<今>
スプレーでは冷却不足。氷などでしっかり冷却を! スプレーでは冷却が足りない場合があるため、アイスパックや氷で患部をしっかり冷却する。さらに痛みが 強い場合には、鎮痛効果のある湿布を貼ると効果的。
<解説>
コールドスプレーなどでは冷却しきれない場合があります。打撲であっても骨折していることもあるので、 腫れが強い場合や痛みが持続する場合は整形外科などの医療機関を受診しましょう。また小児は若木骨折と いって、大人のようにボキっとではなく、竹がしなるように骨折している場合があります。そのため、腫脹 がなくても痛みが軽減してこない時は受診しましょう。
7. やけど
<昔>
アロエを塗る。耳たぶを触る。
<今>
すぐに流水で冷やすのが鉄則。 アロエの皮の成分(シュウ酸カルシウム)が、やけどを刺激し治りが悪くなることも。流水を使い、20 分を 目安に冷やしましょう。赤くなる程度の浅いやけどは、モイストヒーリングの絆創膏で処置ができる。
<解説>
顔や頭にやけどを負った場合は、濡れたタオルや、タオルで巻いた保冷剤や氷を当てるようにしましょう。 子供は大人と比べて体表面積が小さく、冷やし続けると体温低下を引き起こしやすいため、クーリングは 15 分以内とし冷やし過ぎないよう注意が必要です。熱傷は程度が重要なので広さと深さで受診を判断しましょ う。
8. 捻挫
<昔>
湿布を貼り、包帯やテーピングで固定する。
<今>
湿布では冷却不足の場合も。テーピングは循環障害のリスクがあるので添え木がベスト。 氷でしっかりアイシングをし、添え木などで固定し、安静にする。テーピングは膨張してくることがあり、 キツく固定すると循環障害のリスクがあるため、添え木などで固定が望ましい。
<解説>
また、骨折が疑われる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。テーピングは腫脹してくることがあり、 あまりキツく固定してしまうと循環障害のリスクがあるため、テーピング固定よりも添え木などで固定が望 ましいです。
9. 熱中症
<昔>
倒れるまで特に処置しない。 倒れた場合、脇や首筋など血管が集まる一部のみを冷やす。
<今>
何よりも予防が大切。水分補給はこまめに、喉が渇いていなくてもしよう! 水分補給は頻繁に行う。太い血管のある部位だけでなく、露出させた皮膚に冷水をかけ、うちわであおぐな ど、全身を冷やすように。熱中症予防として飲む場合、水やお茶でなく塩分や糖分のバランスの良い経口補 水液が効果的。
<解説>
学童期の部活や学校でも運動時、水分摂取は指示があるまで飲まない、飲める時間でもお茶や水のみという ことで、熱中症に関してそれほど重篤感はなかった、というのが昔の常識。 熱中症はなによりも予防が大切。熱中症指数などもうまく活用しながら早めの対策をとりましょう。めまい や吐き気、頭痛、食欲不振などが起きた時点で軽い熱中症になっているため、対処しましょう。涼しい場所 へ移動し身体を冷やし、水分を速やかに補給します。熱中症が疑われる環境下で発熱した場合は、救急要請 も考えましょう。熱中症も重症化すると生命に影響をきたすことがあり、早め早めの対策と熱中症の進行を 防ぐことが重要。搬送先では冷やした点滴で全身冷却するという処置することもあり、まずは体内の熱を放 出することと、水分摂取が必要です。
10. 突き指
<昔>
指を引っ張る。
<今>
触らず、洗面器などに氷水をいれ、直接指を入れて冷やす。 整形外科医が指を引っ張り治療することはあるが、個人で行うのはとても危険。氷でしっかり冷やし、患部 を動かさず添え木などで安静にする。テーピングは腫脹してくることがあり、循環障害などのリスクがある ので添え木固定がベスト。
<解説>
整形外科医は診断をつけた後で骨折や脱臼を整復するために指を引っ張ることがありますが、X線撮影も行 わずに正確な診断を行わないまま、一般の方が整復操作を行うことは、さらに新たな損傷を加えることにな り、極めて危険です。 突き指の時点では骨折、脱臼などが起きていることもあるので洗面器やボールなどに氷水をいれ、直接指を 入れて冷やします。 入れ物がないときは、ビニール袋に氷を入れて、指を挟むように冷やしましょう。 整形外科医にて診断をつけた後で骨折や脱臼を整復するために指を引っ張ることがありますが、X線撮影も 行わずに正確な診断を行わないまま、一般の方が整復操作を行うことは、さらに新たな損傷を加えることに なり、極めて危険です。突き指の時点では骨折、脱臼などが起きていることもあるので、動かさず添え木な どで部位の安静をはかってください。テーピング固定は腫脹してくることも予測され、循環障害などのリス クがあるので添え木固定が望ましいです。洗面器やボールなどに氷水を入れ、直接指を入れて冷やします。 入れ物がないときは、ビニール袋に氷を入れて、指を挟むように冷やしましょう。
バンドエイド®ブランドについて
バンドエイド®は、「頑張る人の一番近くで」をブランド理念とし、1921 年に世界初のガーゼつき救急 絆創膏として開発されて以来、すべての人・すべてのキズに合う最適なケアを提案し、毎日を前向きに 過ごせるようサポートしてきました。2004 年には、日本で初めて家庭向けの製品でモイストヒーリン グ(湿潤療法)を採用した製品として「バンドエイド®キズパワーパッド™」を発売し、それまで一般的だ った「キズの保護」だけでなく、「治癒」を叶る絆創膏として多くの方に愛用いただいています。公式サイト: https://www.band-aid.jp/
※ジョンソン・エンド・ジョンソンによる、20 代~70 代以上各 30 名、計 180 名に対する調査(2022 年 4 月)
この一覧表は日頃よりお子さんとその保護者の方々のキズケアの現場に向き合い続け正しい情報の発信を 行い続ける「つながる ひろがる 子どもの救急」 代表/竜美ヶ丘小児科 小児救急看護認定看護師 野村さち い氏に監修・解説を頂き、バンドエイドブランドと共同で開発しています
■監修者:野村さちい様 総評 「つながる ひろがる 子どもの救急」 代表/竜美ヶ丘小児科 小児救急看護認定看護師
ここ数年のコロナ禍によるステイホームの環境が続く影響で、 小児科クリニックでは様々な変化があります。小児に多い手足口病、 アデノウイルスなどの夏風邪や、インフルエンザなどの感染症はこの数年流行せず、 クリニックを訪れる子どもの受診理由は変化しております。 数年前からは乳幼児の便秘症が多く、便秘薬の長期投与がガイドラインで 確立されました。年々花粉症が低年齢化したりするなど、子どもの病気や健康に 関わる新たな状況に直面しております。そのような中で、子どもの生活や遊びも 変化し、家庭での事故・ケガの種類も多様化しています。新たな良いものは 積極的に取り入れ、情報のアップデートが必要です。 今回は、今と昔の治療法を比較することで、正しい治療法を家族全体で理解し、 もしもの事故・ケガの際に正しい対処をできるようにしていただきたいと思います。
【キズケア今昔比較 解説】
1. すりキズ・切りキズができた
<昔>
オキシドールで消毒しヨードチンキ(マーキュロクロム液、赤チン)を塗布しガーゼを貼る。もしくは何も貼 らずにキズを乾燥させかさぶたを作って治すのが一般的だった。
<今>
ほとんどのキズの場合消毒は不要。キズを水道水で洗い、早くきれいに治せる「湿潤療法」(モイス トヒーリング)タイプの絆創膏を貼ることが鉄則。 ※ジョンソン・エンド・ジョンソンによる、20 代~70 代以上各 30 名、計 180 名に対する調査(2022 年 4 月) ここ数年のコロナ禍によるステイホームの環境が続く影響で、 小児科クリニックでは様々な変化があります。小児に多い手足口病、 アデノウイルスなどの夏風邪や、インフルエンザなどの感染症はこの数年流行せず、 クリニックを訪れる子どもの受診理由は変化しております。 数年前からは乳幼児の便秘症が多く、便秘薬の長期投与がガイドラインで 確立されました。年々花粉症が低年齢化したりするなど、子どもの病気や健康に 関わる新たな状況に直面しております。そのような中で、子どもの生活や遊びも 変化し、家庭での事故・ケガの種類も多様化しています。新たな良いものは 積極的に取り入れ、情報のアップデートが必要です。 今回は、今と昔の治療法を比較することで、正しい治療法を家族全体で理解し、 もしもの事故・ケガの際に正しい対処をできるようにしていただきたいと思います。 キズを乾かさずに自然治癒力を活用する「湿潤療法」(モイストヒーリング)ができる絆創膏が鉄則。痛みを 和らげ、早くきれいに治すことができる。消毒はせず、水道水で傷口を洗い流し、モイストヒーリングが行え る絆創膏を貼りましょう。消毒は、体液の働きを弱め、治りを遅くしてしまう。また、かさぶたは感染・化膿 を引き起こす原因となることも!
<解説>
1990 年代は乾かして治す方法が主流でしたが、それだと治りが遅く、キズが残ってしまう場合もあります。 ほとんどのキズの場合、消毒は、皮膚のキズを治そうとする皮膚の細胞に影響を与え、逆に治りを遅くするこ とや、消毒液による殺菌効果は一定時間しか持続せず、体液の働きを弱めてしまうため実は NG。また、よく 見る肌色タイプの一般的な絆創膏は、傷の保護をするものであり、治癒するものではないため、早く治したい 場合にはモイストヒーリングができる治癒タイプの絆創膏を選びましょう。 なお、絆創膏を使用した湿潤療法が適しているのは、紙で指などを切るような、きれいなす切りキズ、軽いや けど(皮膚があかくなっている程度で水疱のないもの)、靴ずれ、など傷口のきれいな場合、感染のリスクの ない傷口。ぱっくり裂けたキズ、動物などに噛まれた噛みキズ、釘などの刺しキズ、水疱ができるくらいのひ どいやけど、汚染の強いキズなどは自宅での湿潤療法は向かないため、まずは病院へ行きましょう。 また、モイストヒーリングが行える絆創膏を貼ったあとも、2~3 日に1回はキズを観察し、感染を示す症状 (傷口の周りが赤くなったり、ずきずきする痛みが続いたり、膿をもっていたり、熱や腫れなどの異常が認め られること)がないか確認をしてください。 唾を塗っておくという方もいますが、唾液には抗菌作用のある酵素や傷の修復作用があるので、あながち全く の気休め的なことでもないですが、正しい知識として「消毒はせず、水道水で傷口を洗い流し、モイストヒー リングが行える絆創膏を貼る」と覚えておくのが好ましいです。
2. 鼻血
<昔>
ティッシュを鼻に詰め、上を向いて頭の後ろを叩く。もしくは鼻の上の骨の硬いところを押さえる。
<今>
上を向くと血が気道を塞ぐリスクが。下を向くのが正解! 小鼻をつまみ座って下を向き、目と目の間のおでこを冷やすと 5 分程で鼻血が止まる。横になるときも顔は 下向きにする。
<解説>
上を向くと、血を飲み込んでしまい気持ち悪くなったり、血が流れ込み気道をふさいでしまったりすること もあります。横になる時も顔は下に向けるようにします。
3.あかぎれ
<昔>
ハンドクリームを入念に塗布することで予防&ケアをする。
<今>
あかぎれはキズ。痛みを和らげながらキズを「治す」ケアを。 日ごろの予防にハンドクリームなどの使用は重要だが、アカギレはすでにキズになっている。その場合は、 すり傷などと同様に、水道水で洗い、湿潤療法(モイストヒーリング)が行える絆創膏を貼る。
<解説>
日ごろからハンドクリームや軟膏で手を保湿することは非常に重要です。手指消毒や手洗いが頻回になるの で、水気をしっかり拭き取るだけで、あかぎれになるリスクは軽減することができます。
4. 虫刺され
<昔>
噛まれたところを爪で×印をつけかゆみを抑える。ハチ刺されには尿をかける。
<今>
触るのは NG。洗い流し、清潔にして薬を塗布。 むやみに触ると化膿の恐れが。石鹸などを使用して洗い流した上で、刺された部分を冷やすと痒みが軽くな る。痒み止めの軟膏(ステロイド入り軟膏や抗ヒスタミン薬軟膏)を塗布する。アンモニアでハチの毒は中 和できない。
<解説>
虫刺されの特徴として、子どもは大人よりも症状が強く出て、腫れやすく、長引きやすいです。刺された部 位を触ったり、激しくかいてしまうことで化膿してしまうこともあります。 むやみに触らず、洗うなど清潔にして薬を塗布する。ハチは、以前に刺されたことがある方はアレルギーが 出ることがあるので、皮疹や呼吸困難感などアナフィラキシーの症状などが出た場合は救急車を呼んでくだ さい。また、ミツバチは、刺し口をよく観て針が残っていれば取り除いてください。マダニは取り除かず、 そのまま病院へ。暑い時期は虫刺されからとびひになることもあり、ジクジクした掻きキズが広がってくる 場合は小児科へ。
5. 靴擦れ
<昔>
帰宅するまで痛みに耐え、すぐに処置せず、自宅に帰ってから消毒し絆創膏を貼る。
<今>
痛みを我慢せず、その場でできるだけ早いケアを! 痛みを感じてすぐケアすることが早い治りに繋がるため、外出先でも処置を。靴ずれを保護し、痛みをやわ らげながら治す、モイストヒーリング(湿潤療法)ができる絆創膏を靴擦れに気づいたら早めに使用すると よい。
<解説>
靴擦れは痛みが起きてきたタイミングで早くケアすることが早い治りに繋がります。ティッシュはクッショ ンにはなるが、傷口にくっついてしまい取る際に傷を悪化させる場合もあります。
靴擦れで起きやすい水ぶくれが傷つき、開いてしまった場合は、
1. 石鹸とお湯で 25 秒間手を洗い、清潔にする
2. 水ぶくれの部位の皮がめくれている場合は、引っ張って取らず、患部の上を覆うようにする
3. モイストヒーリングができる治癒タイプの絆創膏を貼る
靴ずれが治りかけているときに、また靴ずれを起こすと、生まれ変わりかけていた肌が傷つけられ、色素沈 着によって黒ずみも悪化していきます。一度靴ずれができてしまったら、完全にキズが治るまではなるべく 新しい靴は履かないようにしたり、パッドやインソールで足と靴の摩擦が起きない環境を作ったりするなど の心がけも大切です。
6. 打撲
<昔>
コールドスプレーや冷湿布で冷却する。
<今>
スプレーでは冷却不足。氷などでしっかり冷却を! スプレーでは冷却が足りない場合があるため、アイスパックや氷で患部をしっかり冷却する。さらに痛みが 強い場合には、鎮痛効果のある湿布を貼ると効果的。
<解説>
コールドスプレーなどでは冷却しきれない場合があります。打撲であっても骨折していることもあるので、 腫れが強い場合や痛みが持続する場合は整形外科などの医療機関を受診しましょう。また小児は若木骨折と いって、大人のようにボキっとではなく、竹がしなるように骨折している場合があります。そのため、腫脹 がなくても痛みが軽減してこない時は受診しましょう。
7. やけど
<昔>
アロエを塗る。耳たぶを触る。
<今>
すぐに流水で冷やすのが鉄則。 アロエの皮の成分(シュウ酸カルシウム)が、やけどを刺激し治りが悪くなることも。流水を使い、20 分を 目安に冷やしましょう。赤くなる程度の浅いやけどは、モイストヒーリングの絆創膏で処置ができる。
<解説>
顔や頭にやけどを負った場合は、濡れたタオルや、タオルで巻いた保冷剤や氷を当てるようにしましょう。 子供は大人と比べて体表面積が小さく、冷やし続けると体温低下を引き起こしやすいため、クーリングは 15 分以内とし冷やし過ぎないよう注意が必要です。熱傷は程度が重要なので広さと深さで受診を判断しましょ う。
8. 捻挫
<昔>
湿布を貼り、包帯やテーピングで固定する。
<今>
湿布では冷却不足の場合も。テーピングは循環障害のリスクがあるので添え木がベスト。 氷でしっかりアイシングをし、添え木などで固定し、安静にする。テーピングは膨張してくることがあり、 キツく固定すると循環障害のリスクがあるため、添え木などで固定が望ましい。
<解説>
また、骨折が疑われる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。テーピングは腫脹してくることがあり、 あまりキツく固定してしまうと循環障害のリスクがあるため、テーピング固定よりも添え木などで固定が望 ましいです。
9. 熱中症
<昔>
倒れるまで特に処置しない。 倒れた場合、脇や首筋など血管が集まる一部のみを冷やす。
<今>
何よりも予防が大切。水分補給はこまめに、喉が渇いていなくてもしよう! 水分補給は頻繁に行う。太い血管のある部位だけでなく、露出させた皮膚に冷水をかけ、うちわであおぐな ど、全身を冷やすように。熱中症予防として飲む場合、水やお茶でなく塩分や糖分のバランスの良い経口補 水液が効果的。
<解説>
学童期の部活や学校でも運動時、水分摂取は指示があるまで飲まない、飲める時間でもお茶や水のみという ことで、熱中症に関してそれほど重篤感はなかった、というのが昔の常識。 熱中症はなによりも予防が大切。熱中症指数などもうまく活用しながら早めの対策をとりましょう。めまい や吐き気、頭痛、食欲不振などが起きた時点で軽い熱中症になっているため、対処しましょう。涼しい場所 へ移動し身体を冷やし、水分を速やかに補給します。熱中症が疑われる環境下で発熱した場合は、救急要請 も考えましょう。熱中症も重症化すると生命に影響をきたすことがあり、早め早めの対策と熱中症の進行を 防ぐことが重要。搬送先では冷やした点滴で全身冷却するという処置することもあり、まずは体内の熱を放 出することと、水分摂取が必要です。
10. 突き指
<昔>
指を引っ張る。
<今>
触らず、洗面器などに氷水をいれ、直接指を入れて冷やす。 整形外科医が指を引っ張り治療することはあるが、個人で行うのはとても危険。氷でしっかり冷やし、患部 を動かさず添え木などで安静にする。テーピングは腫脹してくることがあり、循環障害などのリスクがある ので添え木固定がベスト。
<解説>
整形外科医は診断をつけた後で骨折や脱臼を整復するために指を引っ張ることがありますが、X線撮影も行 わずに正確な診断を行わないまま、一般の方が整復操作を行うことは、さらに新たな損傷を加えることにな り、極めて危険です。 突き指の時点では骨折、脱臼などが起きていることもあるので洗面器やボールなどに氷水をいれ、直接指を 入れて冷やします。 入れ物がないときは、ビニール袋に氷を入れて、指を挟むように冷やしましょう。 整形外科医にて診断をつけた後で骨折や脱臼を整復するために指を引っ張ることがありますが、X線撮影も 行わずに正確な診断を行わないまま、一般の方が整復操作を行うことは、さらに新たな損傷を加えることに なり、極めて危険です。突き指の時点では骨折、脱臼などが起きていることもあるので、動かさず添え木な どで部位の安静をはかってください。テーピング固定は腫脹してくることも予測され、循環障害などのリス クがあるので添え木固定が望ましいです。洗面器やボールなどに氷水を入れ、直接指を入れて冷やします。 入れ物がないときは、ビニール袋に氷を入れて、指を挟むように冷やしましょう。
バンドエイド®ブランドについて
バンドエイド®は、「頑張る人の一番近くで」をブランド理念とし、1921 年に世界初のガーゼつき救急 絆創膏として開発されて以来、すべての人・すべてのキズに合う最適なケアを提案し、毎日を前向きに 過ごせるようサポートしてきました。2004 年には、日本で初めて家庭向けの製品でモイストヒーリン グ(湿潤療法)を採用した製品として「バンドエイド®キズパワーパッド™」を発売し、それまで一般的だ った「キズの保護」だけでなく、「治癒」を叶る絆創膏として多くの方に愛用いただいています。公式サイト: https://www.band-aid.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像