環境移送ベンチャー イノカ、関西大学イノベーション創生センター内に関西ラボを設立。再生医療を活用したサンゴ礁の早期再生に関する研究を加速
〜西日本エリアでの企業や自治体連携拡大と医療材料・再生医療技術を応用したサンゴ保全に向けた研究ならびに技術開発、環境教育を推進し、ブルーエコノミーへの貢献を目指す〜
設立の背景と目的
2022年6月、環境移送技術を活用したサンゴ保全に向けた技術開発の強化を図るべく、当社の取締役 CTO(Chief Technology Officer) に、医療材料・再生医療の専門家である関西大学教授上田正人が就任*したことを背景に、当該研究推進を加速するとともに、関西エリアでの企業や自治体との連携を強化し、事業拡大を図ることを目的に関西ラボを設立しました。
今後、関西大学をはじめ、西日本の企業や大学・研究機関などと連携し、イノカ関西ラボからブルーエコノミーの創出を目指していきます。
(*)環境移送ベンチャーイノカ、取締役CTOに医療材料・再生医療専門家の関西大学教授 上田正人就任|株式会社イノカのプレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000047217.html)
活動内容
I. 研究推進
酸化チタンをはじめとした再生医療を活用したサンゴの高速培養を基軸に、革新的な技術開発を推進することで産学連携など分野を横断した研究活動目指す。
II. 西日本への水槽設置・教育事業が可能
商業施設などに移動式の水槽を設置し、子どもたちにサンゴや海洋生物の魅力を伝える「出張サンゴ礁ラボ」、サンゴ礁生態系の水槽設置、水槽を活用した研究が西日本での展開可能に。
イノカ関西ラボの概要および代表コメント
【所在地】大阪府吹田市山手町3丁目3−35 関西大学イノベーション創生センター*
【事業内容】サンゴ研究開発
*関西大学イノベーション創生センターとは
関西大学社会連携部に、2016年9月、大学創立130周年記念事業の柱として設立。
千里山キャンパス(大阪府吹田市)中央に位置し、総合大学の利点を活かした人文·社会·自然科学系の学問分野を融合。事業化を目指す産学官連携活動の飛躍的な活性化となる研究活動の支援、関大発ベンチャー創出支援、さらにはアントレプレナーシップ醸成など本格的なイノベーション創出の拠点。
関西大学イノベーション創生センター外観
関西ラボ内部の様子
【株式会社イノカ:代表取締役CEO 高倉葉太 コメント】
この度、生まれ育った関西地方にラボを開設できたことを大変嬉しく思います。
関西地方は多数のショップを抱えるアクアリウムが非常に盛んな地域です。また、パートナー企業であり、日本を代表するアクアリウム企業のジェックス社は東大阪に拠点を構えています。
これまで出張型の教育プログラムやサンゴ礁水槽設置に関して、関西を中心に西日本エリアから多数お問合せを頂いておりました。そこで、関西大学教授の上田正人CTOを中心に、西日本エリアの子どもたちに教育イベントプログラムを提供し、関西エリアで常設で多数の水槽を設置できる 体制を構築し、海洋保全・活用プロジェクトの拠点を多数創出していきます。
2025年の「いのち」をテーマにした万博に向けて、盛り上がっていくこの西日本エリアにおいて、大阪湾や瀬戸内海など西日本の豊かな「海のいのち」を守り、そして豊かな海洋資源が地域社会を盛り上げていく仕組みを構築して参ります。
【関西大学 化学生命工学部 教授 / 株式会社イノカ取締役CTO 上田 正人 コメント】
私がCTOをつとめるイノカが、関西大学にラボを設置したことを非常に嬉しく思います。
私はこれまで再生医療技術を活用したサンゴの高効率増殖に関する研究を進めてきました。一部の研究は本社でも行なってきましたが、今後は関西拠点でも並行して研究を進めることが可能となります。研究においては、直接観察・測定が可能な環境は非常に重要です。大学内に拠点を 開設したことで、最先端の研究手法や新たな技術、斬新な発想へのアクセスが容易になります。私はこの貴重な環境を最大限に活かし、サンゴの高効率増殖に関する課題に多角的な視点から挑戦していきます。
また、関西拠点の設立により、西日本に拠点を置く企業との連携がより容易になることを期待 しています。地域の産業と研究の融合により、新たな研究成果が生まれることを確信しています。私たちはこれまでに想像もしなかった革新的な発見や技術革新を実現し、それが新たなビジネス チャンスの創出や地域経済の発展につながることを期待しています。
【副学長 / 社会連携部長 / 関西大学環境都市工学部 教授 山本 秀樹 コメント】
このたびは関西ラボの設立、誠におめでとうございます。
関西大学イノベーション創生センター内にイノカがラボを開設することを私たちは歓迎します。当センターでは、大学での研究成果を基に事業化を目指す研究者やベンチャー企業を支援しています。また、教員、学生、さらには産業界や行政の方々との対話によるオープンイノベーションの実現を目指しています。
イノカが当センターに拠点を置くことで、双方の事業化に向けた研究開発が加速し、社会課題 解決に大いに貢献することを期待しています。
イノカおよび「環境移送技術」について
イノカは、ビジョンとして「人と自然が共生する世界をつくる」を掲げ、2019年に創業した ベンチャー企業です。任意の海洋環境をモデル化し、ラボでの環境解析を可能にする独自の技術 コンセプト「環境移送技術」により、「海の見える化」というミッションに取り組んでいます。
ラボに特化した環境移送技術の強みを活かし、イノカは下記のような幅広いテーマで、海の ネイチャーポジティブに向けた独自性の高い貢献領域を創出しております。
・2022年2月、完全人工環境かつ時期をコントロールしたサンゴの人工産卵実験に世界で初めて成功。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000047217.html
・フィールドでは検証が難しいテーマを実証可能という特性を活かし、東京都の「東京ベイeSGプロジェクト」では、東京湾のヘドロ環境改善のためのソリューション開発に取り組んでおります。
<東京ベイeSGプロジェクト>
https://www.tokyobayesg.metro.tokyo.lg.jp/priorityprojects/priorityprojects_r4_decision.pdf
・海洋生物多様性の中心であるサンゴに対して、海洋流出した製品や物質がどのような影響を及ぼすかを科学的に評価。海洋生物多様性に関する指標の開発等を目指しています。
<2023年4月、資生堂との連携協定>
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003603
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