「人材開発の根本を問う」経験から、本人のできることを増やす関わりへ

応用行動分析を踏まえ、本人が経験し、自分で気づき、できることを増やす。2021年に発表した実践を、現在の仕事でも使える形に整えました。

組織行動科学®︎

2026年10月25日 更新|2021年7月19日の「人材開発の根本を問う」の発売発表をもとに、日常の指導で使える仕事の場面と、現在の公開資料への案内を整えました。本文・図・添付資料を改訂し、発表日時は当時のままです。

「怒る、叱るとは、具体的にどうすればよいのか」。これは、リクエスト株式会社が応用行動分析学や行動科学を用いた仕事をするなかで、クライアント先の管理監督者から繰り返し受けてきた相談です。2021年7月19日には「人材開発の根本を問う」の発売を発表し、その問いに対し、怒ったり叱ったり注意したりするよりも、本人のできることを増やし、自ら取り組めるようにする関わりを取り上げました。この関わりを、現在も実践しています。

伝え方に迷ったら、仕事の一場面から

図:当時の「経験する・立ち止まる・振り返る問い」を、本人の仕事で使う手がかりへつなぐ。(仕事場面は説明の例)

「人材開発の根本を問う」実践資料の1ページ目(全6ページ)

図解資料を読む(A4横・6ページ)

本人が進められる条件を、一緒に見つける

例えば「資料を期限までに出して」と伝えた後、提出が止まっていたとします。途中の資料を一緒に見て、どこまでは進み、どの情報や判断を待っているのかを聞きます。作り方、使える情報、相談先のどこを補うと進めそうかが、具体的になります。

当時の発表で大切にしたのは、本人が経験し、いったん立ち止まり、問いかけを通じて振り返ることでした。その背景には、仕事を相手の問題解決と捉え、相手の立場や都合を想像するという考え方がありました。上司にとっては自然な判断も、本人には初めてかもしれません。本人が何をしようとして何に気づいたかを聞き、必要な見本を示したり、一部分を一緒に行ったりすることで、次に使える手がかりを増やしていきます。

実際のやり取りも振り返り、自分の言葉や関わりが相手にどう受け取られたかを、本人が具体的な経験から考えられるようにします。

当時の資料では、行動の前にある条件、実際の反応、その後に得られるものを図に整理しました。目の前の仕事でも、本人が何を手がかりに動き、その後に何が起きたかを一緒に確かめる視点につながります。

図:2021年の発表資料に掲載した「重要な理論」。個々の行動を、その前後の条件とともに見るための整理です。

原発表では、行動の後に得られる達成感や周囲からの承認に目を向けました。本人ができることを増やし、その手応えを得られる関わりをつくる。それが、自ら取り組めるようにするために重視してきた点です。

次の指導で使える、四つの手がかり

①途中のものを一緒に見る:完成した部分と迷っている部分を、同じ資料や記録でたどります。

②本人の話を聞く:何をしようとして、どこで迷ったのか。本人が見ていた事情を教えてもらいます。

③使える見本や方法を選ぶ:似た仕事の例や実物を並べ、今回使えそうなやり方を一緒に選びます。

④次の小さな一歩を決める:まず取り組む一部分と、途中で相談できる相手・時点をそろえます。

仕事の例:止まっていた資料の、次の一部分へ

たとえば、こんな場面です。会議資料を作っている担当者は、複数の数値のうち、どれを載せるべきか迷っていました。上司と前回の資料を並べると、今回の会議で判断することが、前回とは違うと分かりました。

そこで、会議で決めたいことを一つ共有し、その判断に必要な表だけを先につくることにしました。講師や上司の説明が、その人の実際の仕事へつながる。こうした関わりを考えるための資料を、現在の自社サイトで公開しています。

まだ悩みを説明できなくても、近い場面から

指導や面談で、意見がかみ合わない場面が気になる方は、「意見が違うとき、どう仕事を前に進めるか」をご覧ください。営業担当者との面談、部門間の調整、方針変更の三つの場面から、自分の仕事に近いものを選べます。

「意見が違うとき、どう仕事を前に進めるか」を読む

まずは最近の一件を思い浮かべ、ページの仕事例を一つ眺めてみてください。「何を根拠に話していたのか」「一緒に見るとよさそうなものは何か」。気になる一点が見つかれば、次の面談で使うページへ進めます。

この資料を使うにあたって

Behavior Analyst Certification Board, Ethics Code for Behavior Analysts(2020、2024年更新版)

参考資料を読む(発行元の一次資料)

BACBの資料は、行動分析の専門資格の申請者・保有者に向けた倫理規程で、本人の尊厳や意思を尊重し、関わりによる害を避けるための基準を示しています。

相手の尊厳と意思を大切にすることは、クライアントとの指導・育成の実践でも、次の関わりを考える土台です。ここで示した仕事の場面や四つの手がかりは、当時の問いを日常の仕事で使うための説明です。本人の経験と、その仕事で必要な支援に合わせて選んでください。危害が懸念されるときは安全を優先します。

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発表時の会社紹介

【会社概要】
社名:リクエスト株式会社 URL:https://requestgroup.jp
代表者:代表取締役 甲畑智康 URL:https://requestgroup.jp/profile

【事業内容】:
需要創造型リーダーの開発®、自律型人材(メンバー)の育成、ロボットのマネジメント:

「リーダーが人とロボットと共働し需要を創る」をミッションに「需要創造型リーダー(まともなリーダー)と自律型人材(メンバー)に必要な思考と行動」「 ロボットのマネジメント手法」の研究開発と実地訓練に取り組んでおり、約840社、従業員数30,000人の組織から年商30億円までの中堅企業、上場準備直前のスタートアップ企業への開発提供実績を有しています。また“需要創造の芸術と科学”をテーマに、人間と組織の行動に着目したビジネスの創造力、人間がマネジメントしやすいロボットのユーザーインターフェースの実験検証をするスマートクリエイティブマネジメント総合研究所とABAオペレーションズ研究センターを構えている。スマートクリエイティブマネジメント®︎は弊社の登録商標です。

【本リリースに関するお問い合わせ先】
担当:末光
e-mail: request@requestgroup.jp
問合せフォーム: https://requestgroup.jp/request

関連する実践:行動の前後を確かめる人材開発(No.37)

現在の公開資料と使い方の案内

リクエスト株式会社について(2026年10月25日時点)

リクエスト株式会社は、980社・33.8万人の働く人に関する研究・教育開発の基盤を生かし、組織行動科学®の知見を、仕事で使える資料と実践の場へ展開しています。公開資料と実践室を通じ、仕事の悩みを捉え、次に試す一歩を見つける支援に取り組んでいます。

会社名:リクエスト株式会社
代表者:代表取締役 甲畑 智康(こうばた ともやす)
本社:東京都新宿区新宿3丁目4番8号 京王フレンテ新宿3丁目4F

会社公式サイト

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メール:request@requestgroup.jp

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会社概要

URL
https://requestgroup.jp
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都新宿区新宿3丁目4番8号 京王フレンテ新宿3丁目4F
電話番号
090-4183-2525
代表者名
甲畑智康
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年10月