迅速浸透するみずみずしいオイルソーム。コスメディ製薬、皮膚浸透理論に基づく新乳化技術「レシソーム」の開発に成功

W/W/O(Water in Water-soluble polymer in Oil)型でオイルケア新時代へ

コスメディ製薬

コスメディ製薬株式会社

図1:「レシソーム」模式図

コスメディ製薬株式会社(本社:京都市、代表取締役社長:権 英淑)は、当社のTTS(経皮吸収治療)研究と皮膚浸透理論に基づく新しい乳化技術「レシソーム」の開発に成功、OEM・ODMサービスを開始しましたのでご案内します。

■開発背景

なぜオイル製品は「ベタつく」のか?

オイルを肌に塗るとベタつき、油っぽくなる原因は、塗った瞬間の水分の浸透・蒸発に伴い、オイル成分が肌表面に残存するからです。オイルを水分とともに肌に迅速浸透※1させれば「ベタつく」「油っぽい」などの不快感はなくなり、オイル成分の機能性を高く発揮することができます。

ホホバ油、オリーブオイル、椿(カメリア)オイルなどの多くの天然オイル成分は、保湿やエイジングケア※2において、肌のバリア機能を高める効果が高いとされていますが、オイル独特の「ベタつく」「油っぽい」という使用感が消費者に不快感を与えています。さらにこれらのオイルを大量配合するには「乳化」が安定しない、という技術面での大きな課題があり、オイル高配合乳化製品は少ない状況でした。

■レシソームとは

「レシソーム」は合成界面活性剤を使用せず、細胞膜の主成分である「レシチン」を用いて乳化、親水性ポリマーで水分をキャッチして膨潤、さらにオイル成分の分子のベールで水分を閉じ込める、W/W/O(Water in Water-soluble polymer in Oil)型の小胞です。

図2:W/W/O型 乳化メカニズム

■ レシソームの特長

(1)塗った瞬間オイル成分が迅速浸透※1

図3:W/W/O 浸透メカニズム

「レシソーム」の構造は、細胞膜のリン脂質構造と類似しています。特にW/W/Oの最外層であるオイル分子が細胞膜の脂質との親和性が高く、塗った瞬間にオイル分子が分配・拡散し、水分や有効成分とともに皮膚への迅速浸透※1を実現します。

同量のオイルを配合した「レシソーム」(W/W/O)と通常の(O/W)のクリームでの比較検証です。

オイルが皮膚に浸透※1すると、肌表面のてかりはなくなり「ベタつく」「油っぽい」などのオイル成分独特の不快感はなくなります。そこで、塗布直後の皮膚表面の状態と光沢度で検証を行いました。

図4:「レシソーム」塗布直後の皮膚表面状態
図5:「レシソーム」塗布直後の肌表面光沢度

「レシソーム」はオイルが皮膚に迅速浸透※1して地肌が見え、てかりもなく、表面に残っていないことが確認できました。通常のO/W型はオイルが皮膚表面に残存し、てかりがありました。(図4)

皮膚表面光沢度の定量試験では、「レシソーム」は使用前と塗布直後の光沢度がほぼ変わらず、オイルが迅速浸透※1していることがわかります。浸透速度で表すと、通常のO/W型と比べ、約1.5倍の浸透速度を確認しました。(図5)

(2)オイル成分50~70%の高含有が可能

「レシソーム」はワセリン、スクワラン、ホホバオイルなどのオイル成分を50~70%以上の高含有が可能。独創的なW/W/O型乳化技術により、水溶性分子とオイルの絶妙なバランス配合を実現する、安定的なソームができました。

「レシソーム」は化粧水、乳液、クリームなどの全ての製剤に応用できます。

(3)”するっとみずみずしい”オイルの使用感

図6:「レシソーム」の摩擦係数(伸び率)
図7:「レシソーム」塗布後の皮膚水分量推移

「レシソーム」は柔らかいソーム形態であるため、肌に塗った際の抵抗感がありません。摩擦係数(伸び率)の検証では「レシソーム」が通常のW/O型に比べ、約3倍の伸びがあることが確認できました。(図6)

驚くほど薄く伸びる「レシソーム」は、塗った瞬間に”するっとみずみずしい”テクスチャーを実感できます。まるでオイルが入っていることを忘れるようなライトな使用感であるのに、優れた水分保持力を示しました。「レシソーム」は皮膚水分量が6時間以上持続することも確認しています。(図7)

(4)天然指数90%以上、多様なオイル製品展開

「レシソーム」技術の天然指数は90%以上です。

オーガニック、自然化粧品、無添加化粧品への応用が可能であるほか、乾燥肌、脂性肌、混合肌の昼用・夜用クリーム製品やボディクリーム、ハンドクリームにも応用できます。

■今後の展望

「レシソーム」は皮膚の乾燥に起因する症状およびアトビー性皮膚炎疾患の治療、予防、改善にも有用な組成物として、技術特許※3を取得しました。今後は乾燥肌、敏感肌、アトピー肌などのトラブルケア製品としての応用を進めます。

■第12回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2025)に出展

コスメディ製薬は2025年5月14日(水)~16日(金)の3日間、パシフィコ横浜で開催される「第12回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2025)」 にブースを出展します。ブースでは「レシソーム」の応用と可能性をご体験いただける機会をご用意します。

化粧品の企画・開発、マーケティング等に携わる皆さまはぜひ当社ブースにお立ち寄りください。

コスメディ製薬ブース ※変更の可能性があります。

第12回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2025)

【日時】2025年5月14日(水)~16日(金) 10:00~17:00 ※最終日のみ16:00終了
【会場】パシフィコ横浜 展示ホール(展示会場)
【コスメディ製薬ブース】C16-03

コスメディ製薬について

TTS(経皮吸収治療)に特化した研究開発を行う、京都薬科大学発ベンチャー企業です。

コア技術として確立した「マイクロニードル」「貼付剤」を強みに、医療・医薬、美容・健康領域で事業を展開。伝統と革新が共存する京都で、独創的なものづくりに取り組み、お客さまの想像を超える製品・サービスを提供しています。

会社概要

社名:コスメディ製薬株式会社

本社所在地:

〒601-8438 京都市南区西九条東比永城町75 GRAND KYOTO 3F

代表者:代表取締役社長 権 英淑

設立:2001年5月30日

コーポレートサイト:https://cosmed-pharm.co.jp

※1:角質層まで

※2:年を重ねた肌にうるおいを与える

※3:特許第7482496号

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会社概要

コスメディ製薬株式会社

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URL
https://cosmed-pharm.co.jp
業種
製造業
本社所在地
京都府京都市南区西九条東比永城町75 GRAND KYOTO3F
電話番号
075-950-1510
代表者名
権 英淑
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
2001年05月