eSOL、W4 Games社とOSSゲームエンジン「Godot」の産業分野向け活用で戦略的パートナーシップを締結

～Godotを搭載したeSOLの産業向けリアルタイム3Dエンジン「eXRP™」を2026年第二四半期にリリースし、あらゆる産業のSDx実現を支援～

イーソル株式会社（本社：東京都中野区、代表取締役社長 CEO兼CTO：権藤 正樹、以下eSOL）は、ゲームエンジン「Godot」用のサービスや製品を提供する企業であるW4 Games Limited.（本社：アイルランド ダブリン、CEO: Juan Linietsky, Nicola Farronato、以下W4 Games）と「Godot」の産業分野向けの活用で戦略的パートナーシップを締結しました。

eSOLは、オープンソースのゲームエンジンである「Godot」を搭載した産業向けリアルタイム3Dエンジン「eXRP」（eSOL XrossReality Platform）を2026年第二四半期にリリースし、同製品のサポートサービスおよびエンジニアリングサービスと共に、ソリューションの提供を開始します。

近年、様々な産業領域おいてSDx（Software Defined Everything）という概念が急速に広がり、モノづくりの価値がハードウェアからソフトウェアへシフトしています。ソフトウェアにより、製品機能を柔軟に定義・進化させることが競争力の鍵となっています。このSDxの潮流において、ゲームエンジン技術は単なる可視化手段ではなく、デジタルツインを含むリアルタイムシミュレーション基盤、HMI/UIフレームワークとして重要な役割を担い始めています。eSOLは、ゲームエンジンの先進性と自社の豊富な組込み技術の知見を融合させ、あらゆる産業のSDx実現を支援します。

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Godotは、ゲーム開発の効率化を目的としてグラフィックスやオーディオ、物理演算などゲーム開発に必要な機能をひとつにまとめたランタイムを含む統合開発環境として、2014年に一般公開されたクロスプラットフォームかつオープンソースの2D/3Dゲームエンジンです。シンプルで高い拡張性を持ち、軽量で組込み機器との親和性が高いことが特徴です。ゲームエンジンを使用することで、複雑な処理を効率よく実現し、異なるプラットフォームにも対応した高品質なゲームを制作することができます。近年では、産業領域での「より高度な可視化ニーズ」、「デジタルツイン/CPSの普及」、「開発効率の向上と低コスト化」などの技術トレンドにより、ゲームエンジンを産業領域のアプリケーションに活用することおよびその有効性が注目されています。

産業領域におけるユースケース

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W4 Gamesは、企業向けにGodot用のサービスや商用製品をグローバルに提供する重要な企業です。今回の戦略的パートナーシップにより、eSOLは日本企業としては初めてGodotの企業向けサービスを展開するパートナーとなります。組込みソフトウェア開発で長年の経験と実績をもつeSOLとW4 Gamesが協力することで、産業領域での様々な用途の2D/3Dアプリケーション開発と産業DXの実現を支援します。

W4 Games CEO Juan Linietsky氏のコメント

「幅広い分野の組込み開発ソフトウェアに深い知見をもつeSOLとのパートナーシップは、産業領域が抱える課題や技術トレンドに対するゲームエンジンの有効性を市場へ示し、エンタープライズ分野におけるGodotの可能性を更に広げることができると期待しています。」

イーソル株式会社 代表取締役社長 CEO兼CTO 権藤正樹のコメント

「様々な産業分野においてSDxが注目され、その実現においてゲームエンジンの活用が進んできています。当社が長年培ってきた組込みソフトウェアの技術や様々なドメインの知見とGodotが持つ優れたゲームエンジン技術を組み合わせることで、産業領域の様々な企業が抱える課題にお応えすることができると考えております。Godotのエンタープライズソリューションを担うW4 Games社とのパートナーシップは、日本のみならずグローバルのSDx実現に大きく寄与できるものと確信しております。」

■補足資料

• Godot解説記事（ブログ記事）：
  ゲームエンジン「Godot（ゴドー）」とは？ 特徴やUnity/Unreal Engineとの比較、今後の展望を解説
  https://blog.esol.co.jp/embedded/godot_explanation

• ホワイトペーパー：
  なぜ今、産業領域でゲームエンジンが選ばれるのか？
  ～車載・製造分野の利用状況やユースケースから見る、高度な描画/可視化システム開発での活用～
  https://lp.esol.co.jp/dl/game-engine_white_paper

• 関連情報：
  グラフィックス＆ビジュアライゼーション
  DXツールから組込みGUI、モバイルアプリまで、豊富な技術知見を活かし、車載・製造・ロボティクスなど産業分野に最適な描画・可視化ソリューションを提供
  https://www.esol.co.jp/embedded/services/graphics_visualization.html

W4 Gamesについて
W4 Gamesは2021年に、GodotのプロジェクトリーダーのJuan Linietsky氏、Rémi Verschelde氏、Fabio Alessandrelli氏及び起業家のNicola Farronato氏の4名が中心となってアイルランドで設立された会社です。ゲーム開発企業が必要とする商用製品やサービスを提供することで、オープンソースであるGodotのエコシステムを強化することを使命としています。
▽ W4 Games Limited. 会社情報


eSOLについて

eSOLは、革新的なコンピュータテクノロジーによって世界の人々のためのサイバーフィジカル社会を実現するワールドクラスのフルスタックエンジニアリング企業です。 eSOL独自のマルチカーネルテクノロジー（特許取得）によって開発されたeMCOS®リアルタイムオペレーティングシステム（RTOS）を中核とし、プラットフォーム、OS、アプリケーションの各層と、ツールチェーン、プロセスまでをトータルに提供する”Full Stack Engineering”でお客様のソフトウェア開発を支援します。eSOLの技術および高性能でスケーラブルなソフトウェアプラットフォーム製品と優れたプロフェッショナルサービスは、厳格な品質、安全性、セキュリティ基準が求められる車載システムをはじめ、FA、人工衛星、医療機器およびデジタル家電を含むあらゆる組込みアプリケーションの分野において世界中で採用されています。最先端の自社製品の研究・開発や、主要メーカーや大学機関との共同研究に加え、AUTOSAR、Autoware、マルチ・メニーコア技術の標準化活動を積極的に進めています。2025年5月に創業50周年をむかえ、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。（証券コード:4420）
▽ eSOL 会社情報


* Autowareは、自動運転のためにROS/ROS 2上に構築されたオープンソースソフトウェアです。

* イーソル、イーソル株式会社、eSOL、eMCOSおよびeXRPは、イーソル株式会社の日本及びその他の国における登録商標または商標です。

* eXRPは、イーソル株式会社が商標登録を申請中です。

* その他、記載された会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。