ポーラ・オルビスホールディングス 『ルナルナ オフィス』の「男性更年期プログラム」を実証導入
既に導入している女性従業員を対象にした「月経プログラム※2」、「更年期プログラム※3」に加え、ポーラ・オルビスグループの男性従業員へ対象を拡充し、医療機関と連携したオンライン診療サービス「男性更年期プログラム」を提供することで、女性のみならず、働く男性が直面する健康課題の改善を支援します。
35歳以上の男性従業員の半数以上が、更年期と思われる症状や疑わしい不調を感じると回答。業務への影響も
今回の「男性更年期プログラム」の導入にあたり、ポーラ・オルビスホールディングスでは、35歳以上のグループ男性従業員を対象に男性更年期症状に関するアンケート調査※4を実施しました。
実際に更年期と診断された人を含め、半数以上が更年期症状と思われる何らかの不調を感じていることが分かりました(図1)。また、このような更年期症状による仕事への影響は「集中できない」58.8%、「労働時間が減った」26.6%、「ミスが増えた」22.1%が上位に挙げられました。自由回答では「やる気が起きない」「眠気に襲われる」という声が寄せられるなど、業務に支障をきたしているようです(補足資料:図7)。
男性更年期症状への対処について半数近くが「我慢する」と回答。医療機関への受診はわずか3%
更年期の症状への対処方法について、「我慢する(特に何もしない)」と回答した人が46.2%と最も多く、一方で「医療機関を受診する」はわずか3.0%にとどまり、不調を抱えながらも医療機関を受診する人は非常に少ない現状が明らかになりました(図2)。さらに、症状の改善策として漢方薬があることや、医療機関で男性ホルモン補充療法が受けられることへの認知が25%以下と低いことが分かり、医療機関の受診や治療方法など男性更年期に関する知識啓発の必要性がうかがえます。(補足資料:図9,10)
(アンケートの詳細は、別紙「補足資料」にてご確認いただけます。)
このような背景から、ポーラ・オルビスグループの男性従業員の生産性向上を目的として「男性更年期プログラム」の実証導入が決定しました。さらに、男性の更年期にも着目した「男女の更年期セミナー」を実施し、従業員同士の相互理解と健康に関するリテラシー向上なども実施してまいります。
ポーラ・オルビスホールディングスとLIFEMは、引き続き働く男性が抱える更年期の症状改善における効果検証をはじめ、職場全体の理解促進を図り、男女ともにより働きやすい職場環境の整備を進めます。
※1 フェムテック:女性(Female)と技術(Technology)を組合わせた造語。女性が抱える健康課題をテクノロジーの力で解決するもの。
※2 『ルナルナ オフィス』をポーラ・オルビスグループ健康保険組合へ導入(2022年5月19日)
※3 『ルナルナ オフィス』の「更年期プログラム」をポーラ・オルビスグループ健康保険組合が導入(2023年9月1日)
※4 LIFEMによるインターネット調査 有効回答数:ポーラ・オルビスグループ35歳以上の男性従業員371名(調査実施期間:2023年10月2日~10月16日)
ポーラ・オルビスホールディングスが導入する「男性更年期プログラム」概要
男性更年期障害とは、概ね40歳以降に男性ホルモンであるテストステロンの減少により心身に様々な症状が引き起こされる病気のことで、全身の倦怠感や不眠、性機能減退、ほてり、イライラなどの症状があります。更年期症状の治療としては、漢方薬や男性ホルモン補充療法が有効とされています。
今回、ポーラ・オルビスホールディングスが導入する『ルナルナ オフィス』の「男性更年期プログラム」は、『ルナルナ オンライン診療』を活用し、男性更年期外来の受診と漢方薬などの処方・配送まで行うことで症状改善をサポートします。
また、泌尿器科医師によるセミナーの実施とアーカイブ動画を提供することで全社的な知識啓発を図るとともに、プログラムの効果検証を通じ、より働きやすい職場環境の構築を支援します(プログラム開始日:2024年3月6日(水))。
◆「男性更年期プログラム」セミナー講師
千葉大学大学院医学研究院 泌尿器科/みらいメディカルクリニック メンズヘルス外来
田村 貴明医師からのコメント
テストステロンの分泌は個人差が大きいうえに、ご本人がストレスを感じるポイントも様々であり、治療において重視する点も仕事のパフォーマンスや性機能など、人によって大きく異なります。働き方を含めた生活習慣の改善指導や治療に関しても、多様化した個々の生活スタイルや価値観を考慮して組み立てる必要があると感じています。ご自身の症状に思い当たる節がある方は医療機関へのご相談をお勧めします。
わたしは、日本男性医学の父と呼ばれた故・熊本悦明先生に師事して研鑽を積みました。先生が常に掲げていたのは「日本をもう一度元気に!」という言葉。いまいちど自分の心身の声に耳を傾け、上を向いて歩いてまいりましょう。
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