ジェックス ラボラトリー アクアリウムの常識を覆す研究開発に成功
〜長年の課題を解決。世界初*、「カルキ抜き」と「生きた水質浄化バクテリア」のハイブリッド化に成功〜
アクアリウム用品シェアNo.1※ のジェックス株式会社(大阪府東大阪市、代表取締役社長 五味 宏樹)は、この度、水槽の水換えの手間を大幅に軽減し、水質管理をより確実にする新技術を開発し、「液体カルキ抜き(塩素中和剤)」と「生きた水質浄化バクテリア」を一本化する技術の開発に成功しました。
本製品は、観賞魚飼育者が長年抱えてきた「手間」と「バクテリアによる水質安定性」という課題に対し、ジェックス ラボラトリーが独自に開発した「休眠化技術」で革新的な解決策を提示するものです。
飼育者の長年の悩み:水換え時に必要な二度手間とバクテリアの安定性
観賞魚飼育において、魚や水草の健康維持に不可欠な水換え作業には、二つの重要な手順が存在します。
①水道水中の有害な塩素を中和する「カルキ抜き」の投入
②魚の排泄物による有害物質(フンや食べ残しのエサなど)を分解する「水質浄化バクテリア」の投入
従来の製品では、カルキ抜きに含まれる塩素中和成分が活動状態のバクテリアに影響を与えてしまう可能性があるため、両者を混ぜて保存することが難しく、飼育者は「カルキ抜き」を投入した後、「バクテリア剤」を別々に、投入する必要がありました。さらに、バクテリア剤は保存状態によって活性が不安定になるという問題も抱えていました。
ジェックス ラボラトリーの技術的なブレイクスルー:「休眠技術」への着目
ジェックス ラボラトリーは、この「共存の壁」を打破するため、バクテリアの生命維持メカニズムに焦点を当てた研究を進め、「バクテリアの生命サイクルに合わせたアプローチ」を採用しました。
バチルス属バクテリアは過酷な環境になると身を守るため芽胞を形成します。芽胞は非常に高い耐久性を持つ休眠状態の細胞であり、熱、乾燥、多くの化学薬品に対して抵抗性があります。ジェックスラボラトリーでは、この性質に着目しました。
耐久性の高い芽胞を形成することを確認した複数種のバチルス属バクテリアで構成された菌液を開発。さらに長年の研究に基づいた独自のプロセスにより、意図的な栄養制限を行うことで、均一で質の高い芽胞形成に誘導しています。
また、カルキ抜き成分も新開発し、長期保管でも芽胞が解除されないように配合を見直しています。これにより長期保管でもカルキ抜き成分、バチルス属バクテリア共に品質が安定します。
ポイントとして、下記2点が挙げられます。
①製品内での安定保持
開発されたバクテリアの芽胞はカルキ抜き成分の影響を極めて受けにくくなります。これにより、一つのボトルの中でカルキ抜き成分と生きたバクテリアが長期にわたり安定的に共存し、活性を維持したまま保存されます。
②水槽投入後の自動活性化
製品が水槽に投入され、カルキ抜き成分が塩素を中和し終えると、水槽中の栄養を利用してバクテリアの芽胞が解除されます。これにより、バクテリアが活動を開始し、水質浄化能力を発揮します。
この革新的な技術により、「ボトル内ではバクテリアを守り、水槽内ではバクテリアが活動する」という理想的な環境制御を実現することに成功しました。
観賞魚飼育者にとってのメリット
①水換えの手間軽減
2種類の液体投入が1回で完了し、水換え作業の時短と手間が大幅に軽減されます。
②初期の水質安定性向上
カルキ抜き(塩素中和剤)と同時にバクテリアが水槽内に届けられ、水槽の立ち上げ時や水換え後の水質をより早く、確実に安定させます。
③生きたバクテリアの供給
芽胞の状態で安定的に保存されるため、常に活性の高い状態のバクテリアを供給できます。
本技術を採用した商品は2026年春より販売を開始する予定です。
ジェックス ラボラトリーは、今後も引き続き、観賞魚飼育の楽しさと飼育環境の質の向上に貢献する、科学的根拠に基づいた技術開発を推進してまいります。

*ジェックス調べ
※アクアリウム用品全体(水槽・フィルター・ヒーター・フード・水質調整剤・水槽メンテナンス用品)における2022年販売金額(自社調べ)
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