沖縄県産黒糖に含まれるポリフェノールが唾液分泌を促進することを確認
春日井製菓株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:春日井大介)は、斎藤一郎氏(前・鶴見大学 歯学部 教授、現・株式会社クレインサイエンス 代表取締役)との共同研究の結果、ポリフェノールを多く含む沖縄県産黒糖を使用したキャンディの摂取に即時的な唾液分泌効果があることを明らかにしました。この研究成果は、Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition (JCBN)に掲載されました。(2022年12月28日号)
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- 背景
春日井製菓は、このような超高齢社会やストレス社会が直面する課題に、キャンディを通じて解決・貢献したいという思いから、唾液分泌を促進し、口腔機能を維持することのできる素材の検討を開始しました。
これまで長年にわたり沖縄県産黒糖を扱ってきた企業として、長寿県として知られる沖縄県の伝統的な食文化のひとつである黒糖に含まれるポリフェノールに着目し、沖縄県産黒糖の利用拡大ならびにさらなる黒糖産業の振興に貢献したいという考えから、本研究をスタートしました。
- 実験内容
その結果、沖縄県産黒糖を使用したキャンディの摂取は、黒糖を含まないキャンディの摂取と比較して唾液分泌を促進することが明らかになりました。(図2)
またそのメカニズムとして、沖縄県産黒糖に含まれるポリフェノールの一種であるサポナリン、スカフトシド、イソスカフトシドの唾液腺細胞や血管内皮細胞への影響を、細胞実験ならびにマウスでの実験において明らかにしました。
これらのことから、黒糖に含まれるポリフェノールは、それぞれ多機能的に唾液腺細胞や血管内皮細胞に作用し、唾液分泌促進に寄与することが示唆されました。
図1
図2
※1)無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験・・・試験食品の効果を公平に評価するため、試験参加者のグループ分けをランダムに行い、一方の群には被験食品を、もう一方には対照食品(プラセボ)を投与して比較するもので、どちらのグループにどちらの食品を投与しているかを、試験者・参加者の双方が知らない状態で行う方法です。
- 今後の展望
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- 斎藤一郎 プロフィール
米国スクリプス研究所研究員や東京医科歯科大学難治疾患研究所助教授を経て2002年より鶴見大学歯学部病理学講座教授に就任。
同大附属病院でドライマウス外来を開設。
2008年より2012年まで同大学附属病院長。
ドライマウス研究会(会員数4865名※)及びドライマウス患者友の会(会員数718名)代表。
「チコちゃんに叱られる!」(NHK)などTV出演も多数。
※2022年8月現在
- 春日井製菓について
1928年に愛知県名古屋市で創業し、現在はキャンディ、グミ、ラムネ、こんぺいとう、ゼリービーンズ、ちゃいなマーブル、豆・素材菓子など、幅広い年齢層に支持される菓子を手掛ける菓子メーカーです。
1984年に発売したキャンディ「ミルクの国」では、それまで主流だった“ひねり包装”ではなく、一粒ずつ封緘されたピロー型個包装を菓子業界で初めて世に送り出し、そのおいしさと高い安全性で大ヒットに。
「おいしくて、安心して多くの人々に愛され続けるお菓子作り」という経営理念の追求のため、国際規格である食品安全マネジメントシステム「FSSC22000」や品質マネジメントシステム「ISO9001」の認証取得といったインフラ面と、商品アイデアや業務改善など、年齢や部署を超えて全員が主体的に参加できる制度やワークスタイルを採り、日々、笑顔の粒をつくっています。
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