【新NISA利用者の意識調査】制度開始から7ヶ月!10人に1人が新NISAをきっかけに投資を開始一方、新NISA参入層の65%が現状に不満あり!
勉強不足にも関わらず自信があり、投資先を他者の薦めに依存する「にわか投資」状態が明らかに
業界最多の講座数を誇る日本最大規模の金融オンラインスクール「グローバルファイナンシャルスクール」(以下略:GFS、東京都港区、市川雄一郎校長)は、全国20〜60代の男女2,000名に、投資と新NISAに関するアンケートを行いました。
調査の結果、日本人の10人に1人が新NISAをきっかけに投資を開始した事がわかりました。その背景としては、老後2,000万円問題など「老後の資金を増やすため」という理由が1位でした。そのほかにも「国や自治体/知人/TV/銀行や証券会社」から薦められて新NISAを開始した人も多くいます。こういった、新NISAをきっかけに投資を始めた方を「新NISA参入層」とし、それ以前から投資をしていて新NISAを利用している方を「既存投資層」としてその両者の投資に関する意識を比較いたしました。
新NISA参入層の約65%が現状の運用成績に対して不満があり、その要因として「半年〜2年と短期間での運用を想定している」事が考えられます。また、投資先を選定する基準が他の人からの薦めに依存し、投資に関する勉強をしていないが自信を持っている人が多いという傾向があることがわかりました。GFS校長市川は新NISAきっかけで投資を始めた人たちの傾向を受け、他責的投資傾向の強い「にわか投資」状態に警鐘を鳴らします。
■調査サマリー
日本人の約10人に1人が新NISAをきっかけに投資を開始(投資経験者のうち21.6%)
新NISAを利用している人全体の投資を始めたきっかけの第1位は「老後の資金を増やすため」
「国や自治体/知人/TV/銀行や証券会社」から薦められて投資を開始した新NISA参入層の割合は以前から投資を行っている人より約3倍多い
新NISA参入層は半年〜2年と短期間での運用を想定し、約65%の人は運用成績に不満がある
新NISA参入層は「人から薦められる/インフルエンサーの情報を参考にする」など他責的に投資先を選定している傾向がある
新NISA参入層は40%の人しか投資に関する勉強をしたことがないが、59%の人が投資に関する金融知識に自信を持っている
調査概要
調査方法: インターネット調査
調査期間: 2024/06/07(金)~2024/06/10(月)
調査対象: 全国の20代〜60代の男女
地域: 全国(都市:都市部:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府/地方:上記以外)
有効回答: 2,000名(性年代、男女、都市部/地方で均等割付け)
調査結果詳細
日本人の約10人に1人が新NISAをきっかけに投資を開始。
日本人の投資経験者は43.8%で、
そのうち新NISAをきっかけに投資を開始した新NISA参入層は21.6%。
老後2,000万円問題※1や「貯蓄から投資へ」と社会全体で投資への関心が高まって久しいですが、今回の調査では日本人の43.8%が投資を経験していることがわかりました。
その中でも特に個人投資家向けの優遇税制を拡充した新しいNISA(通称:新NISA)をきっかけに投資を開始した人が日本人の9.5%おり、投資人口の21.6%が新NISAをきっかけに投資を開始した新NISA参入層であることから投資が日本人にとってかなり身近になってきた事がわかりました(図1)。
※1:老後2,000万円問題:2019年に行われた金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告書で「老後の30年間で約2,000万円が不足する」と発表されて話題になった問題
(図1)
新NISA参入層は男性の方が57%と多く、年代順に比較すると20代が多いです。また、都市部(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府)と地方で比較すると、都市部の方が56%と多い結果になりました(図2)。
(図2)
新NISA利用者の投資を始めたきっかけ第1位は「老後の資金を増やすため」。
新NISA参入層の「国や自治体/知人などに薦められた」割合が既存投資層と比較して約3倍多く、他人からの影響を強く受けている。
新NISA参入層の投資を始めたきっかけの第1位は「老後の資金を増やすため」と「貯蓄から投資へ」という世の中の流れが投資を始めるきっかけへ影響を与えている事がわかります。また、「目標とする金額を達成するため」という理由が多いことも投資をするきっかけへ影響を与えていることがわかります(図3)。
しかし、新NISA参入層と既存投資層を比較した際に、「国や自治体」「知人」「TV」「銀行/証券会社」など他人からの勧めで投資を開始した人の割合に約3倍の差が開いています(図4)。このことから、新NISAをきっかけに投資を開始した人には他の人の意見が強く影響している事がわかります。
(図3)
(図4)
新NISA参入層の約65%が新NISAの運用成績に対して不満がある。
半年〜2年と短期間で利益が出ることを想定している人が多いことと相関がある。
新NISA参入層の65.6%が現状の新NISAの運用成績に対して不満があると感じています。これは新NISA以前から投資をしていた既存投資層と比較をすると約37ポイントの差があります(図5)。
新NISAの運用成績に対してこれだけの意識差が生まれた要因は、新NISA参入層の中で半年〜2年と短期間で利益が出ると想定している人の割合が多く、逆に10年以上を想定している人が少ないことがわかりました(図6)。
新NISA利用者全体で比較したときに5年以上の長期で運用を想定している人ほど不満傾向が小さくなり、短期での運用を想定している人ほど不満傾向が高くなります(図7)。
(図5)
(図6)
(図7)
投資先を選定する基準を比較した際に、新NISA参入層は「SNS/投資家のブログ/知人」など他人からの薦めに依存する他責的投資傾向がある。
新NISAの投資先をどのように決めているかという質問に対して新NISA以前から投資を行っていた人は、自分自身で集めた情報を比較して自分の責任内で投資を行なっている人が46.7%と一番多いです。
しかし、新NISAをきっかけに投資を始めた人とそれ以前から投資を行っている人を比較すると、新NISAをきっかけに投資を始めた人は「SNSで注目されていた」「SNSを通じてインフルエンサーから薦められる」「投資家のブログで取り上げていた」「身近な知人・友人から薦められた」と他人からの薦めで投資先を決定し、自分自身で集めた情報を比較する数値が低いといった他責的投資傾向が強い事がわかりました(図8)。
(図8)
また、新NISAを利用している人の投資先の選定基準と不満傾向を比較したときに他責的に投資先を選定している人の中でも「投資家のブログで取り上げていた」「SNSを通じてインフルエンサーから薦められる」といった理由で投資先を選定している人は不満傾向が強い事がわかります(図9)。
(図9)
新NISA利用者の9割以上が金融教育を必要だと感じており、新NISAを利用していない人よりも投資に関する勉強をしている傾向がある。
新NISAを利用している人の94%が金融教育を必要だと感じています。また、投資に関する勉強をしている人の割合を新NISAを利用している人とそれ以外の人で比較すると、20ポイント以上の差をつけて新NISAを利用している人は投資に関する勉強をしている事がわかりました(図10/11)。
このことから新NISAを利用している人全体を見たときに、勉強をしながら資産形成を自らの責任の中で行なっていく人が多い傾向にあることが読み取れます。
(図10)
(図11)
投資に関する勉強をする傾向のある新NISA利用者の中でも、新NISA参入層は39.7%しか投資に関する勉強をしておらず、投資に関する金融知識への自信は5割以上の人があると回答。
新NISAの利用者はそのほかの投資経験者と比較しても、投資に関する勉強を行っている傾向が強いです。しかし、新NISA参入層の中で39.7%とそれ以前から新NISAを利用している既存投資層と比較しても投資に関する勉強をしている人が少ない傾向があります(図12)。新NISAの運用が開始されてからまだ半年しか経過していないことから、これからその割合が増えていく可能性があります。
新NISA 参入層へ「投資に関する金融知識への自信」について質問をすると約60%の人が自信ありと回答をしました(図13)。これは、投資に関する勉強を多くしている、新NISAを利用している既存投資層と比較しても多い結果となります。しかし、新NISA参入層はまだあまり勉強する時間を確保できていないことから「投資先の選定基準」で挙げられていた他人からの薦めをそのまま投資に関する知識への自信と感じてしまっている可能性があります。
(図12)
(図13)
グローバルファイナンシャルスクール市川校長からのコメント
24年からNISAが一新したことで使い勝手も良くなり、年間の非課税投資枠も大幅に増額されたことをきっかけに、投資に向き合って投資を開始した人も増えてきました。しかし、本当にNISAを理解して投資をしているかと言われると、そうではない方も多いでしょう。
NISAは中長期投資を基本投資の制度です。目先の投資商品価格の上げ下げに一喜一憂することなく、長い目で見ることが大事であり、そのベースはつみたて投資枠を活用した投資信託の積立投資になります。
特に、買ったよりも資産が少しでも減ると、投資が怖いと思い売ってしまう、または自分で納得せずに、SNSなどの情報を鵜呑みにして買ってしまった結果、満足いく結果を得られないのは致し方ありません。
大事なことは体系的に学ぶこと、その上で実践投資を少額でいいから行うことです。体系的というのは、基礎から順序立てて学ぶことです。基礎力なくして応用力はつきません。急がば回れで基礎から順番に学びましょう。
そして、学んだだけではダメです。学んだことを踏まえて実践投資を行うことが大事です。SNSや周りの声に惑わされることなく、自分で判断できる知識を身につけてください。そのために、GFSがあります。自分の投資スタイルを身につけ、知識と資産を増やしていくために、一緒に学びましょう。
グローバルファイナンシャルスクール(GFS)について
資産形成の教育の浸透を目指す、金融オンラインスクールです。
業界最多の講座数、日本最多の生徒数(3.7万人)に成長しました。
(東京商工リサーチ調べ)。
(2024年7月現在)。※投資商品の販売は一切ありません。
【校長のご紹介:市川雄一郎(いちかわゆういちろう)】
生活者目線の自由なトークが持ち味。物腰やわらかで明快な講義は、全国に多数のファンがいる。
投資教育家。グローバルファイナンシャルスクール校長。FP国際資格CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。
東京証券取引所から日本のお金の専門家10人の1人に選出される。
またソフトバンクグループのサイバー大学講師として「資産運用実践論」「ファイナンシャル・プランニング入門」を担当し、ともに人気科目となっている。
その他、TBSドラマ「トリリオンゲーム」の投資監修や、テレビ、ラジオ等の各メディアにて取材、寄稿、監修多数。主な著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている45の教え」(日本経済新聞出版)、0からわかる!株超入門(ソシム)がある。
公式サイト:https://gfs-official.com/ 体験版講座:https://toushi-up.com/
■TikTok https://www.tiktok.com/@ichikawa_yuichiro
■Instagram https://www.instagram.com/ichikawa_yuichiro/
■X. https://x.com/ichikawa_toushi
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像