「一般企業向け熱中症予防対策システム」の実証実験開始

株式会社ニフコ

2025年7月25日 10時00分

　株式会社ニフコ（本社：神奈川県横須賀市、代表取締役社長：柴尾雅春、以下「ニフコ」）は、このたび当社名古屋工場および取引先企業7社にて、「一般企業向け熱中症予防対策システム」の実証実験を開始いたしました。

　昨今の気候変動に伴う気温上昇が社会に大きな影響を及ぼす中、職場における熱中症対策を強化するため、2025年6月1日より改正労働安全衛生規則が施行されました。「WBGT値（暑さ指数）28度以上又は気温31度以上の環境下で連続1時間以上又は1日4時間を超える作業」が見込まれる職場では、熱中症の重篤化を防止するための3大実施事項として、「体制整備」「手順作成」「関係者への周知」が事業者に義務付けられています。

　このたび、当社が実証実験を開始した「一般企業向け熱中症予防対策システム」は、エリア別と作業者別、両方の状況を見える化することで、職場における熱中症予防対策の3大実施事項全ての実施をサポートするものです。

　本実証実験は、2025年7月より、愛知県豊田市にある当社名古屋工場の他、株式会社カネヨシのみよし物流センターなど、倉庫業・製造業を営む取引先企業7社にて開始しております。

　なお、当社開発の「熱中症予防対策システム」は、既に、神奈川県横須賀市立の中学校（23校）および市立横須賀総合高等学校などにも本格導入されており、教育現場における子どもたちの健康・安全を守るために役立てられています。　

　今回実証実験を開始した企業向けシステムは、従来の学校向けシステムで実現したエリア別環境の見える化に加え、作業者別の温湿度・WBGT（換算）値も見える化し、更に、日々のチェックリスト自動作成機能を追加したものです。

<企業向け「熱中症予防対策システム」の特長>

・エリア別の温度、湿度、WBGT(換算)値を見える化し、規定値を超えた際には管理者へアラート通知

・作業者別の温度、湿度、WBGT(換算)値を見える化し、規定値を超えた際には管理者へアラート通知

・作業者のWBGT(換算)値測定には無線・電池レスのクリップ付きセンサーを使用するため、取り付

け・取り外しが容易

・システムから過去の温度、湿度、WBGT(換算)値の測定データを出力可能

・システムから日々のチェックリストを自動作成し出力可能

・測定データは蓄積・グラフ化され、エリア別の熱中症リスク分析や、施設の空調管理の検討に活用可　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　