兵庫県豊岡市の元・地域おこし協力隊員がオンラインショップ「豊岡BASE」をオープン!
ネットショップ作成サービス「BASE」と兵庫県豊岡市の協働

兵庫県豊岡市は、BASE株式会社(本社:東京都港区)が運営するネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」と協働して、「BASE」による「ローカルオンラインショップ構想」が始動するにあたり、元・地域おこし協力隊員4名が運営するオンラインショップ「豊岡BASE」を6月24日(火)にオープンしたことをお知らせします。
「ローカルオンラインショップ構想」について
「ローカルオンラインショップ構想」は、雇用機会や収入の不足などによる地元離れの課題を抱える自治体等と連携し、生活拠点を問わず、あらゆる地域でECを通じた収入源の多様化や所得向上の実現を目指すために、「BASE」が始動した取組みです。
取組みの第1弾として兵庫県豊岡市と協働 オンラインショップ「豊岡BASE」を立ち上げ
兵庫県の北部に位置する豊岡市は、若年層の流出が続いており、一次産業や伝統産業の担い手不足や現役世代の人口減少といった課題を抱えています。
その解決策の1つとして、豊岡市は2014年から地域おこし協力隊制度を導入し、積極的に隊員を受け入れています。これまでに延べ100人以上を受け入れ、直近5年間に地域おこし協力隊としての任期の満了を迎えた者の定住率は77.8%と全国平均(55.7%)を大幅に上回っています。
しかし、これまで一部の任期満了者は暮らしていくために必要な収入を得られるビジネスプランの構築や現地でのキャリア形成が難しく、定住を断念せざるを得ないケースがありました。
そこで、豊岡市は「BASE」と協働し、「BASE」による「ローカルオンラインショップ構想」の第1弾として、豊岡市で任期を終えた元・地域おこし協力隊員4人がオンラインショップ「豊岡BASE」をオープンしました。
「豊岡BASE」の運営メンバーは、伝統産業である杞柳細工や出石焼を手掛ける伝統技術の継承者、地元の旬のフルーツや野菜を使用した料理や加工品を作る事業に取り組む起業家らで構成されており、いずれも豊岡にゆかりのある商品が販売されます。
「豊岡BASE」の取組みを通じて、豊岡に由来する素材や技術を活かした商品を国内外に発信し、メンバー4名の本業に加えた副収入の機会の創出による所得増加を図ることで、地方での創造的な仕事と暮らしを両立させていきます。

なお、この取組みにおいては、商品開発や製造・技術には自信がある一方で、販路開拓に知見がないという運営メンバーの課題に対し、「BASE」がオンラインショップの構築から運営、売上支援までを全面サポートします。また、豊岡市は、地域おこし協力隊員のネットワーク化やコミュニティの形成、現地での運営サポートも行うとともに、本取組みに関わる地域おこし協力隊を導入します。
今後は、「豊岡BASE」に市内のさまざまな若手職人やクリエイターの参画を促し、豊岡市ならではの商品ラインナップの拡充に加え、商品や人との出会いを創出していくことをねらいます。こうした一連の取組みを通じて、市内の若者および協力隊の定着や移住促進、地域全体の活性化につながることを目指します。
「豊岡BASE」 概要
名 称: 豊岡BASE
U R L: https://toyooka.base.ec
「豊岡BASE」運営メンバー
・岡井 見恩子(オカイ ミオコ)
京都府京丹後市出身。行李鞄(こうりかばん)の美しさ、素材から手掛けるものづくりに魅せられ2021年に豊岡市へ移住。地域おこし協力隊を経て工房「柳と暮らしONTO」を開設。豊岡杞柳細工の技術を継承し、経年変化を楽しむ「育てる生活の道具」を製作。コリヤナギの凛とした柔らかさを生かし、現代に調和するアイテムを提案している。
SNS URL: https://www.instagram.com/onto_toyooka
・中田 樹(ナカタ タツキ)
兵庫県加西市出身。竹野町の海辺でCafé Coucouを営み、手づくりグラノーラと季節の食を通じて、人・自然・地域がつながる場をデザイン。食×観光×文化の出会いを紡いでいる。
SNS URL: https://www.instagram.com/cote_takeno
・加藤 かなる(カトウ カナル)
大阪府寝屋川市出身。日本の伝統文化である柳行李(やなぎこうり)を世界に伝えるというミッションのもと、2024年にKORI ANRI JAPAN (1300年続く工芸品「豊岡杞柳細工」を継承したブランド/プロジェクト)を発表。伝統を守りつつ既成概念を超えた、これまでにない柳行李の世界を、若者を含む幅広い世代に日々届けている。
SNS URL: https://www.instagram.com/korianri_japan
・岡山 拓(オカヤマ タク)
豊岡市出石町出身。幼い頃からものづくりに触れて育つ。大学で美術と陶芸を学び、関西で美術家として活動。その後、美術の鑑賞教育や講演、執筆活動を行う。出石焼の継承を課題として豊岡市地域おこし協力隊に参加し、お墓を必要としない手元供養のための骨壷ブランド「そそそ」を立ち上げる。
SNS URL: https://www.instagram.com/sososo.jp/

■兵庫県豊岡市 市長 門間 雄司(かどま たけし) のコメント

BASEが地域と協働する全国で初めての取組みとして、豊岡市の地域おこし協力隊OBOGによる「豊岡BASE」がオープンされることを嬉しく思っています。
この取組みを通じて、これまで以上に、豊岡市において地域資源を活用したクリエイティブな仕事と地方での魅力的な暮らしが両立する事例が増えていくとともに、「地方で暮らし、地方で稼ぐ」取組みが豊岡市から全国に広がっていくことを期待しています。
■BASE株式会社 BASE事業責任者 林田 秀平(はやしだ しゅうへい)氏のコメント

豊岡市との協働という素晴らしいご縁をいただき、大変嬉しく思っています。「BASE」は、誰もが生活拠点にとらわれず、ネットショップを通じて経済活動を始められるサービスを提供しています。今回の「豊岡BASE」の取組みを通じて、豊岡市の魅力を発信されている方々の一助となり、地域における収入源の多様化や地域産業の活性化につながる持続的な環境づくりに貢献していきます。
オンラインショップ「豊岡BASE」の取組みに関わる協力隊を募集予定!
この「豊岡BASE」の活動に関わる協力隊を【6月26日(木)】から募集する予定です!
募集に関する記事は「地域とつながるプラットフォーム『スマウト』」(運営:㈱カヤック)上に掲載しますので、ぜひチェックして見てください。
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