トヨタ・モビリティ基金と北米の「MaRS Discovery District」、全ての人の移動の自由を支援するプログラム「Mobility Unlimited Hub」の第2期参加企業10社を選定
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(理事長:豊田章男、Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)と、カナダ・トロントのイノベーション組織であるMaRS Discovery District※は、障がいの有無にかかわらず、すべての人が自由に移動できるインクルーシブな社会構築に向けて、イノベーターや起業家を支援するプログラム「Mobility Unlimited Hub」の第2期参加企業として、スタートアップ10社を選定しました。
※ MaRS Discovery District:カナダのイノベーター、起業家等が気候、健康、経済などの分野で最も困難な問題の解決を支援する北米最大規模の都市イノベーション推進組織であり、1,200 を超えるベンチャー企業に支援を行い、カナダ及び世界各地で新しいソリューションの導入を促進しています。
2024年から開始した第1期では7社のスタートアップ企業が参加し、グローバル展開や資金調達、特許取得などの成果を挙げ、革新的なパーソナルモビリティソリューションを必要とする障がい者へと届けています。第1期の取組みは今後も継続し、さらに第2期でより多様な課題に取り組むスタートアップ10社を加え、取り組みを広げていきます。
第2期では、世界中から前回を上回る70件以上の応募があり、その中から10社のスタートアップ企業を選定しました。これらの企業は、「Mobility Unlimited Hub」のエコシステムを活用し、「Nothing about us without us」という理念のもと、障がい当事者の声を反映したソリューション開発を推進し、カナダ国内外での市場展開に向けたスケーリングを加速させていきます。
<Mobility Unlimited Hub 第2期 参加企業> 以下、リンク先のホームページは英語のみ
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Bionic Power Inc. (カナダ)
脳性麻痺、二分脊椎、ポリオ後症候群などの神経筋疾患によって膝の動作に課題を抱える方々の歩行を支援するスマート装具の開発。
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GiveVision (イギリス)
弱視など視覚に障がいのある方のイベントやスポーツ観戦を可能とする、リアルタイムで映像を視覚的に強調・補正することができるヘッドセットの開発。
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Human in Motion Robotics Inc. (カナダ)
リハビリや日常生活での移動を支援するウェアラブルな歩行支援機器で、自動で姿勢を制御し、手を使わずに立ち上がり、歩行、方向転換などの複雑な動作が可能。
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ImaginAble Solutions Inc. (カナダ)
手の動きが制限されている方々が、文字や絵をかいたり、タッチスクリーンを操作するのを補助するデバイスを開発。教育現場や家庭、医療機関での活用を検討。
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Kinesix XR Inc. (カナダ)
脳卒中、外傷性脳損傷、パーキンソン病、多発性硬化症、慢性疼痛などの症状に対し、VR/AR技術とAIを組み合わせたリハビリテーション技術を提供。
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Ora Medical Inc. (カナダ)
歩行が困難な子どもたちが、手を使わずに使用できる歩行訓練機器の開発。
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Possibility Neurotechnologies (カナダ)
ヘッドセットから取得した脳波を外部機器の操作に変換するモバイルアプリを開発し、思考のみで機器を操作したり、意思を伝えたりすることが可能。
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smartARM Robotics Inc. (カナダ)
搭載されたカメラで物体を認識し、その形状に応じた最適な握り方をAIで自動に選択してくれる義手を開発。直感的な操作と手頃な価格で、上肢切断者の生活の自立に貢献。
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Steadiwear (カナダ)
パーキンソン病や脳卒中による手の震えを抑えるグローブの開発。
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Victoria Hand Project (カナダ)
支援が行き届いていなかったり、紛争が起こっている地域で、現地の医療機関と連携し、3Dプリントによる義手を製造・提供。
詳細については、Mobility Unlimited Hubのホームページ(https://www.marsdd.com/service/mobility-unlimited-hub/)をご参照ください。
トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014 年8 月、TMFを設立しました。
TMFでは、モビリティを通じた豊かな社会づくりへの貢献に向けて、世界中で移動課題への対応をはじめとした幅広いプロジェクトに取り組んでいます。
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