「1on1がうまくいかない」管理職必見! AIが解剖する成功の型
~信頼関係を築く“承認の一言”から、部下を動かす“理由の深掘り”まで、AIが実証~
定性情報の定量化分析による組織解析サービスを手がけるコグニティ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:河野理愛、以下「コグニティ」)は、分析解説動画「解体新書」の最新企画として、1on1やコーチングを対象にした「1on1解体新書」を開始しました。
これまで「政論解体新書」「営業解体新書」などを通じ、政治家の演説や営業現場のトークをAIで可視化してきたコグニティ。今回、企業内での1on1面談やコーチングへの関心の高まりを受け、「1on1」「部下指導」というテーマに特化し、全12回のシリーズを展開してまいります。

【第1回動画】https://youtu.be/DYyTs1mDfv0
【第2回動画】https://youtu.be/BwBacerC_dY
■ 背景:感覚から構造へ、1on1の悩みを解決
1on1やコーチングは「経験や感覚」に頼る部分が大きく、再現性の低さや個人差が課題となってきました。従来の研修や動画視聴では「なんとなく良い」「もっと傾聴を意識」といった主観的な指導にとどまり、実務への落とし込み、ならびにその確認が難しいのが現実です。
コグニティは、この課題を打破するために定性情報の定量化技術を活用したサービスを展開しています。独自開発した「CogStructure」(特許第6573321号)は、話題と話題の関係性を解析し、質問・承認・ストーリー展開の構造を数値化します。
既存の生成AIや一般的な分析サービスが「表層の特徴(声のトーンや表情、雰囲気)」や「手法レベル(スピード・間や話者被り、単語の有無)」にとどまるのに対し、コグニティは「戦術レベル(論理構成・深掘り・抜け漏れ検知・質問の的確さ)」まで踏み込むことが可能です。これは、医療で例えるなら「問診」や「検査キット」にとどまる他社に対し、コグニティは「CT/MRIレベルの精度」で問題を可視化する技術だと言えます。

実際に、企業内の1on1やコーチング場面に適用したところ、部下の成果とエンゲージメントスコアの両方とも向上したといった成果が確認されています。感覚に依存しない「構造分析」によって、誰もが再現可能な1on1の型を獲得できるのが最大の差別化要素です。
■ 第1回:プロフェッショナルコーチの技を解剖
第1回では、日本エグゼクティブコーチ協会名誉会長であり、国際コーチング連盟認定マスターコーチの五十嵐久氏によるコーチング動画を分析しました。
コーチビジネス研究所ページ:https://coaching-labo.co.jp/
【主な特徴】
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9分間でオープン質問9回
一般的には1時間で7回程度とされるオープン質問を、9分という短い時間で連発。質問の質が高く、相手の思考を深く引き出す力が明らかになりました。
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2分に1回の「オウム返し」
相手の言葉をそのまま返すことで、安心感と信頼を醸成。「7割明確」という部下の表現を拾い「7割、はい、ではあとの残り3割は?」と問うことで、相手は自ら考えを整理しやすくなっています。


【深掘り解説】

特に注目すべきは「質問の連鎖と回答の長文化」です。五十嵐氏の問いかけに対して、部下は98文字・84文字といった長文で応答しました。通常の1on1では「はい」「そうですね」で終わりがちなやりとりが、ここでは「なぜそう思うのか」「どんな背景があるのか」へと発展。短時間でも本音に迫る構造が作られていました。
■ 第2回:キャリア面談で見えた“傾聴力”
第2回は、キャリア支援を行う「キャリパッ」代表コーチ・木下華奈子氏によるキャリアコンサルティング場面を分析しました。
キャリパッページ:https://note.com/caripa
【主な特徴】
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対話の6割を相手に話させる傾聴姿勢
質問を急がず、沈黙を恐れないことで、相談者が自ら言葉を紡ぎ出しました。
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長文の「受け止め」だからこそ、相手も長文で答えやすい
相談内容を丁寧に言い換え、相手の状況をそのまま言葉にすることで「聴いてもらえた」という実感を与えています。その直後の相手も、自然に長文を答えやすくなり、150文字を超える返答によって、自身の考えを整頓できています。

【深掘り解説】

木下氏の特徴は、「語り出させる空気の設計」にあります。例えば「正社員登用についてどう考えているか」という問いかけをきっかけに、相手は150文字を超える長文で回答。もし「正社員になりたいの?」と尋ねていたら、短い「はい/いいえ」で終わっていた可能性が高く、この違いが対話の深さを決定づけています。
■パネルディスカッション:1on1の真髄とは?
各回の後半では、分析者とコーチ本人が登壇し、実務への活用について議論を行いました。
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信頼関係が前提
「上司と部下ではなく、対等なパートナーとして向き合えるか」が1on1の成否を左右する。上司の“あり方”がスキル以上に重要であると強調されました。
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1on1の目的を会社が明示することの重要性
「評価面談とは違い、部下の成長のための時間である」という位置づけを組織が伝えなければ、形骸化してしまう危険性が指摘されました。
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スキルは「信頼の土台」の上に活きる
オープン質問や承認表現といったスキルは、信頼関係を築いたうえで初めて効果を発揮するとの見解で一致しました。


この対談は、単なる技術論にとどまらず「上司の心構え」にも踏み込み、多くのマネージャーに示唆を与える内容となりました。
■ 今後の展望:人が人に伝える構造を科学する
「1on1解体新書」は全12回を予定しており、管理職・若手リーダー・コーチ育成・営業現場など、幅広い場面を取り上げます。しかし、私たちが目指すのは単なる“1on1の指南番組”にとどまりません。
コグニティの定性情報定量化技術は、すでに製造業・金融・IT・教育・公共分野など400社以上に導入されており、その活用シーンは株主総会・IR説明会・営業商談・顧客対応・面談・面接・研修・技術継承・申し送り・カウンセリング・クレーム対応にまで広がっています。共通するのは、「人が人に伝える」という行為に内在する構造を可視化することで、成果や納得感を最大化できるという点です。
「1on1解体新書」でも、この知見を踏まえ、多様なニーズに対応したコンテンツ化を進めていきます。たとえば、
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若手社員とのキャリア面談に役立つ“傾聴の型”
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営業現場でのOJTに活かせる“承認とフィードバックの技術”
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公共組織やカウンセリングなどの窓口対応に応用できる“揉めない情報共有”
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教育現場での対話を豊かにする“問いかけの構造”
といった具合に、各業界・各部門の現場に直結するスキルをシリーズ内で取り上げていきます。
つまり「1on1解体新書」は、単なるマネジメントのノウハウ紹介ではなく、日常のビジネスのあらゆる対話を改善し、組織の生産性と信頼性を高めるための情報発信プラットフォームとして進化していきます。
次回以降も、業界の第一線で活躍する実務家との対談と、AIによる徹底分析を組み合わせ、「見える化された1on1の正解」を多角的に提供してまいります。
今後の配信予定や関連サービスの詳細は、下記ウェブページをご覧ください。
【コグニティ株式会社 会社概要】
◯ 社 名 :コグニティ株式会社
◯ 事業内容 :定性情報の定量化技術を使った調査・組織解析サービス
◯ 本 社 :〒140-0015 東京都品川区西大井一丁目1番2−208号
◯ 設 立 :2013年3月28日
◯ Web :https://cognitee.com/
◯ 資 本 金 :6億円(準備金含む)
◯ 従 業 員 :74 名(リモートワーカー含む)
◯ 代 表 者 :代表取締役 河野 理愛
◯ 受賞歴他 :
■EY Innovative Startup エンタープライズ部門受賞(2019)
■第11回 HRアワード 人材開発・育成部門 最優秀賞(2022)
■第22回 一般社団法人日本テレワーク協会 テレワーク推進賞 優秀賞受賞(2022)
■第3回TOKYOテレワークアワード 推進賞(2023)
■一般社団法人生成AI活用普及協会協議員(2023〜)
本件に関するお問合せ
コグニティ株式会社 広報担当:奥井
Email: okuinagisa@cognitee.com TEL: 03-4212-8445
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