社会的養護施設の人材支援プラットフォーム「チャボナビ」が遂に全国47都道府県での施設登録を達成

地域のオピニオンリーダーとの連携を基盤に「人材インフラ」が全国に浸透

NPO法人チャイボラ

全国に広がるチャボナビ登録施設

全国規模のネットワークを活かし、各エリアに深く根差した支援活動を加速

特定非営利活動法人チャイボラ(所在:東京都豊島区、代表理事:大山 遥、以下「チャイボラ」)は、社会的養護施設における人材不足の課題解決を目指し運営する人材支援プラットフォーム「チャボナビ」(https://chabonavi.jp/)において、この度、日本全国47都道府県の施設が登録されている状態になったことをご報告いたします。

2025年10月に、それまでチャボナビ掲載の施設がなかった県にてその県での第一号として登録され、すべての都道府県で利用されているプラットフォームとなりました。

これは、チャイボラが2018年6月のNPO法人設立以来、「こどもたち一人ひとりが大切に育てられる世の中」を目指して続けてきた活動が、地理的な制約を越えて全国の現場に深く浸透したことを示す画期的な成果であると言えます。チャイボラは、児童養護施設を含む社会的養護施設の職員確保と定着を支援する国内で唯一の団体として、「人材確保のインフラ」を無償で提供することで、施設の情報発信が難しいという構造的な課題を解決してきました。今回の全国制覇は、地道なPR活動の積み重ねに加え、各地の施設や関連団体、自治体といったオピニオンリーダーに活動の趣旨に共感いただき、その方たちを巻き込めた結果であり、全国の現場支援体制をさらに強固なものとする一歩となります。

■ 達成の意義:社会的養護の「人材インフラ」を全国に展開

社会的養護施設には、虐待や貧困、親の養育困難など、さまざまな事情を抱え、家庭での生活が困難なこどもたちが生活しています。これらのこどもたち一人ひとりに寄り添い、十分なケアを提供するためには、職員の安定的な確保(特定の養育者が寄り添うこと)が不可欠です。しかし、公的資金である措置費の中に広報費という勘定科目が存在しないなど、社会的養護の施設には対外的に情報を発信していくカルチャーが根付きづらい環境に起因する人材不足という深刻な課題があります。

チャイボラは、この課題を解決すべく、「チャボナビ」を施設に対して無償で提供し、求職者と施設を繋ぐ「人材確保のインフラ」として機能させてきました。その結果、チャボナビを通じた採用人数は2025年3月末時点で年間370人に達し(前年度比150%)、採用実績のある施設も138施設に拡大しています。また、児童養護施設に限れば、すでに全国の半数にあたる304施設が登録に至るなど、着実に成果を上げてきました。そしてこの度、47都道府県全てに登録施設が存在するというマイルストーンを達成したことで、地域間の情報格差解消に大きく貢献し、社会的養護全体を支える「人材インフラ」としての機能が全国規模となりました。

■ 次なる展開:全国ネットワークを活かし、エリアの深化へ

チャボナビが全国47都道府県に浸透した今、チャイボラの活動は次のフェーズへと進みます。これまでの「全国への普及」から、「各エリアへの深化」へと軸足を移し、地域、また各施設に根差したきめ細やかな支援を強化してまいります。私たちは、全国の施設をオンライン上で見学できる「見学フェア」や、地域・学校・施設と連携した取り組み(例:近畿地方特化型のメタバース合同説明会、熊本県内の施設に特化したオンライン合同説明会、香川県での児童相談所&児童自立支援施設合同見学会)など、業界の先駆的な取り組みを積極的に行ってきました。

今後は、この全国ネットワークと成功事例を活用し、それぞれの地域の特性や施設ごとのニーズに合わせた、オーダーメイドの支援をより深く展開していきます。特に、地方を含む全国の施設への丁寧なサポートを強化するとともに、さらなる取り組みを希望する施設やエリアには、アセスメントを基にしたコンサルティング事業を進めることで、それぞれの施設の採用活動の深化を目指します。また、連携している学校(資格取得者養成校や大学など)との連携では学校種別の幅を広げたり、中途採用のアプローチを強化するなど、多様な人材が社会的養護の現場で働く機会を創出します。

さらには、オンライン研修「チャボゼミ」を通じた内定者・新任職員の研修プログラムでは、新任職員だけでなく3年次研修を初めて開催するなど、施設職員の定着支援にも注力し、現場がやりがいを持って長く働ける職場環境を目指します。

私たちは、こどもたちの最善の利益のため、課題の本質に向き合い、現場理解をもとにした本当に必要な活動を継続し、社会的養護全体の発展に尽力してまいります。

■ 特定非営利活動法人チャイボラ 代表理事 大山 遥より

NPO法人チャイボラを立ち上げた始めのきっかけは、ベネッセコーポレーション在籍時代に「ほしいのは物ではなく人」という施設の深刻な人手不足の現状を知ったことです。今回の全国47都道府県登録達成は、この社会的養護の現場が抱える課題に対し、チャイボラの提供するソリューションが全国で必要とされ、共感を得たことの明確な証だと感じています。いくつもの施設から、「これまで募集をかけてもなかなか応募がないなかで、チャボナビ登録をして早速採用に繋がりました」という声をいただいています。この成果は、私たちがポジティブに、笑顔で課題解決に挑み続けた結果、また全国各地でこどもたちを支える施設職員やオピニオンリーダーの皆様との協力し、どこまでも現場理解を徹底してきた結果だと考えています。

チャイボラは、社会的養護施設と多くの方をつなぐ架け橋でありたいと願い、活動を広げてきました。47都道府県への展開は大きな節目ですが、あくまで通過点です。「こどもたちが大切に育てられる世の中」を実現するその日まで、本質的な課題解決に挑戦し、未来を変える一歩を踏み出し続けます。引き続き、チャイボラへの温かいご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

特定非営利活動法人チャイボラ

特定非営利活動法人チャイボラ

所在:東京都豊島区
代表理事:大山 遥

児童養護施設含む社会的養護施設の職員確保と定着を支援する国内で唯一の団体。こども家庭庁「令和7年度社会的養護魅力発信等事業」に採択されている。全国の1/3以上の施設をサポートしており、児童養護施設については全体の50%を超える施設が採用に活用している。主な活動内容は、社会的養護総合情報サイト「チャボナビ」の運営、施設見学会の企画運営、大学・短大・専門学校への出張授業、施設職員の定着を目的とした研修の運営等。業界内の先駆的な取り組みを積極的に行っており、全国の施設をオンライン上で見学できる「見学フェア」や、メタバース上での交流イベントなども実施している。代表の大山は、2024年4月Forbes Japan発行『100通りの「世界を救う希望』 に選出。
 
・NPO法人チャイボラ公式HP https://chaibora.org
・社会的養護 総合情報サイト「チャボナビ」 https://chabonavi.jp/

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会社概要

NPO法人チャイボラ

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URL
https://chaibora.org/
業種
サービス業
本社所在地
東京都豊島区池袋2-36-1 INFINITY IKEBUKURO 6階C-86
電話番号
-
代表者名
大山 遥
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年06月